戦国策48、昭奚恤がカマかけられる話

 ・ここから戦国策術策編に移ります。  まだまだ先だからいいかと思っていたら、気づけばここまで来ているとは驚きますね(笑)  ここまでで200ページくらい読んできたので、あと150ページほどで戦国策も終わりそうです。  楚の首都である郢(えい)の人に、三年裁判をしていながらいまだに決着が付いていない者がいた。  その男は、他人に自分の家の売り渡しを引き受け…

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戦国策49、昭魚が誰かにアドバイスもらう話

 楚王の后が死んで、まだ代わりの后がいない時のことである。  ある人が昭魚(しょうぎょ)に言った。  「あなたはどうして王に新しい后をお立てになるよう言わないのですか」  昭魚  「王がもしその提案をお聞き入れにならない時は、知恵も尽きますし、まして新しく立たれた后に何も言えなくなりますぞ」  「それならば五対の首飾りを買い、そのうちの一対を特に上等の物にしてお…

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戦国策50、郗疵が知伯に警告する話

 晋の知伯(ちはく)は韓・魏の軍を率いて趙を攻め、晋陽(しんよう)の城を囲んで水攻めにした。晋陽は水没までもはや板三枚分を残すのみとなった。  その時、郗疵(ちし)が知伯に言った。  「韓・魏は必ず敵に寝返りますよ」  知伯  「どうしてそれがわかるのです」  郗疵  「気配でわかります。  今、韓・魏の軍を率いて趙を攻めておられますが、趙が滅びればその…

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戦国策51、田忌が魏に大勝して斉から出ていく話

 成侯である鄒忌(すうき)が斉の宰相となった。  田忌(でんき)は将軍となったが、二人の仲は良くなかった。  公孫閈(こうそんかん)は鄒忌に言った。  「あなたはなぜ王のために献策し、魏を討とうとしないのですか。  戦いに勝てばあなたの策あってのことだとなり、あなたの功績となります。  戦いに負ければ田忌が悪いし戦死もしなかったとなり、田忌は誅殺されましょう…

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戦国策52、江伊が仲間を作る話

 江伊(こういん)は楚王に昭奚恤(しょうけいじゅつ)を讒言しようとしたが、しかしこれはすぐにはできないことだった。  そこで、楚に来ていた梁(りょう、魏)の山陽君に楚内に土地をあげて欲しいと願い出た。  楚王はこれをよしと言ったが、昭奚恤は  「山陽君には楚内で功績がありません。土地を与えるべきではありません」  と言った。  江伊はそこで山陽君を味方に付けて、…

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戦国策53、建信君が持ち上げることで逆に葺を駆逐する話

 ある人が建信君(けんしんくん)に言った。  「あなたが王に仕えることができているのは、容色の美しさによってです。  一方、葺(しゅう)が王に仕えているのは知恵によってのものです。  知恵は年を取るにつれて増します。  日々増す知恵によって、衰えていく容色を追っていくのですから最終的にはあなたは追い詰められるでしょう。」  建信君  「どうすればよいだろう…

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戦国策54、魏桓子が莫大な土地を与えることで知伯を破滅させる話

 知伯(ちはく)が魏桓子(ぎかんし)に土地を要求してきたが、魏桓子は与えなかった。  そこで任章(じんしょう)が言った。  「どうして土地を与えないのですか」  桓子  「理由もないのに要求しているから与えないのだ」  任章  「理由もなく土地を求めなどすれば、近隣の国々は恐れるに違いありません。  貪欲で飽くことを知らなければ、天下の諸侯が恐れるに…

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戦国策55、陳軫が秦王に説明して危機を逃れる話

 陳軫(ちんしん)が楚を去って秦に来たので、張儀は秦王に向かって言った。  「陳軫は王の臣下でありながらこの国の秘密を楚に知らせております。  こんな男と一緒に王に仕えることなど私にはできません。  王におかれましては、彼のものを早々に追い出されますよう。  そしてもし、あの男がまた楚に行こうとするのでしたらその前に殺しておくべきです」  これを聞いて王…

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戦国策56、范座が捕らえられて書簡を2通出す話

 虞卿(ぐけい)は趙王に言った。  「人というものは、他人を自分に入朝させたいものでしょうか、それとも他人に入朝したいものでしょうか」  趙王  「誰も人を自分の側へ入朝させたいものだ。  どうしてわざわざ人に入朝したいものがいるだろうか」  虞卿  「魏は今や合従の明主となっており、その中でも趙に反対するのは范座(はんざ)であります。」  王におかれましては、…

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戦国策57、諒毅が秦王の信頼を勝ち取る話

 今回もまた長文です。  秦が魏を攻めて寧邑(ねいゆう)を取った。  諸侯は皆秦に祝いを贈った。  趙王の使いもまた秦に祝いに来たのであるが、どうも意向を伝えることがうまくいかなかった。  趙王はこれを憂慮して、側近に言った。  「秦は力で寧邑をものにした。  諸侯が皆祝いに行き、私もまた祝いの使者を送ったのであるがなぜかわが国だけが意向を伝えることが…

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戦国策58、張丑が役人を騙し脅して逃げる話

 張丑(ちょうしゅう)が燕の人質となっていた時、燕王がこれを殺そうとした。  逃走して国境を出るあたりのところで、役人が張丑を捕えた。  張丑は役人に言った。  「燕王が私を殺そうとするのは私が宝玉を持っていると言ったものがいたからだ。王は宝玉を欲しがっている。  今ではもうなくしてしまっているが、王は信じておられないのだ。  今あなたは私を王に差し出そうとして…

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持つ者と持たざる者との対立その2

オウガバトル(SFC)  エンディング11/13 デスエンド(ネタバレ)  これオウガバトルのデスエンドなんですけど。  これの意味するところは何かと言えば、帝国支配を覆してはみたけど、でも終わってみれば帝国の支配って意外と良かったよねという結論出して終わるって話です。  じゃあ一体今まで何のために戦って来たんだよって話ですけど(笑)  ・これって案外…

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戦国策59、宋が趙に相談することで話を丸く収める話

 梁王(りょうおう、魏王)が趙の都邯鄲(かんたん)を討とうとして、宋に兵を要請した。  宋の君主は趙に使者を送った。  「梁の兵は強く、その力は周りを威圧しています。  その梁が今、我々に出兵を要請してきています。従わねば恐らく宋の命運は危うくなるでしょう。  かといって梁に味方して趙を討つことなどとてもできることではありません。  どうか我が国に教えを頂け…

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戦国策60、范雎が韓の張儀に対して手を打つ話

 秦が韓を攻め、陘(けい)の城を囲んだ。  范雎(はんしょ)は昭王に申し上げた。  「攻め方には、人を攻める攻め方と土地を攻める攻め方とがあります。  穰侯(じょうこう)が十回も魏を攻めながらも魏に痛手を与えられなかったのは、秦が弱くて魏が強いということではないのです。これは土地を攻めたことが原因なのです。  土地とは、誰もが大切にするものです。  人君…

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空手論その3

 ところで私は空手の大会で病院送りになったことがある。ついでだからこれも書いておこう。  副部長かなんかをやってて、単純に勝つことだけじゃなく副部長らしく正しい勝ち方をしなくてはならないということで「正しい勝ち方ってなんだ??正しい戦い方とはなんだ??」  とやってた時のことである。考える能力のないヤツがそれを考えながら戦うのだからそりゃうまくいくはずがない。瞬時の戦…

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戦国策61、楚の頃襄王が斉に土地を渡したくない話 改

 ※今回もクソ長いです。  楚の襄王は太子であったときに斉の人質となっていた。  父の懐王が亡くなったので、斉王の下から国へと帰ろうとしたが、斉王はこれを拒んだ。  「私に楚の東方の地五百里四方をくれるならば帰してあげよう。くれないというのであれば帰すわけにはいかん」  太子  「私には師傅(しふ、教育係、お守り役のこと)がおりますので、師傅に相談してからに…

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戦国策62、恵施と張丑とが策を練る話

 斉と魏とが馬陵(ばりょう)の地で戦い、斉は大いに魏を破って太子申(しん)を殺害し、十万の兵を殺害した。  魏王は恵施(けいし)を呼んで言った。  「斉は私にとって仇敵である。この恨みは死んでも忘れられるものではない。  魏は小国だが、全兵力を挙げて攻撃をしたいと思っているが、どうだろう」  恵施は答えた。  「なりません。  私は『王者は法を心得、覇…

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戦国策63、范雎が巨額の金で策士たちを釣り、趙の思惑を破る話

 天下の策士たちが合従して趙に集い、秦を攻めようとした。  秦の宰相である応侯(おうこう、范雎はんしょのこと)は王に言った。  「御心配には及びません。  さっそく止めてお目に掛けましょう。  秦とその策士たちの間に恨みがあるわけではありません。  策士たちの狙いは自分たちに莫大な褒美が欲しいためであるのです。  王の飼っておられる犬を御覧くだ…

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戦国策64、甘茂が先手を打って公孫衍を追い出す話

 甘茂(かんぼう)は秦の宰相を務めていた。  秦王は公孫衍(こうそんえん)がお気に入りであり、公孫衍とこっそり内緒話をしていたものだった。  その時に秦王は自ら  「実はあなたを宰相にしようと思っているのだ」  と言った。  甘茂に仕える者がこれをこっそり聞いてしまい、そのことを甘茂に告げた。  そこで甘茂は参内して王に会い、  「王に置かれましては…

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戦国策65、南文子が知伯の思惑を見破る話

 晋の知伯は衛(えい)の国を討とうと思い、まず衛君に良馬4頭と白壁(素晴らしいお宝)一対を贈った。衛君はこれをたいそう喜び、群臣もみなこれを喜んだ。  ところが南文子(なんぶんし)は一人これに憂いの表情をしていた。  衛君はこれを見て言った。  「あの晋のような大国がこれほどの好意を示してくれたというのに、どうしてそのような表情をしているのか」  文子  「功績…

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戦国策66、范雎が王に追放のすすめをする話

 今回もまた大変に長いですね。  ひたすら范雎(はんしょ)が語っています。  応侯(范雎)は昭王に申し上げた。  「恒思(こうし)という場所に鎮守の森があったのを御存じでしょうか。  そこに向こう見ずの若者がおりまして、この森と双六(すごろく)をしようと思いました。  『俺がお前に勝ったら、俺に神様を三日間だけ貸してくれ。  俺が負けたら、好きなようにしろ…

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戦国策67、韓王が段規に勧められて成皋の地を取る話

 三晋(韓・魏・趙)が知伯(ちはく)を破ってその土地を分割することになった。  そこで段規(だんき)は韓王に言った。  「土地の分割に関してですが、ぜひとも成皋(せいこう)の土地をもらうのがよろしいかと」  韓王は言った。  「あの土地は石だらけの土地ではないか。役に立たない」  段規  「それは違います。  私は、  『たった一里四方の広さであっても、千…

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戦国策68、史疾が楚王にかささぎとカラスの話をする話 改

 史疾(ししつ)が韓の使いとして楚に行った。  楚王は、  「客人に置かれては、どういう学問を修めておいでか」  と聞いた。  史疾  「列圄寇(れつぎょこう、列禦寇とも書く)の学を修めました」  楚王  「それは何を尊ぶものかね」  史疾「正を尊びます」  楚王「その正というもので国を治めることはできるものなのか」  史疾「できます」  楚王「…

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戦国策69、杜赫が景翠を間接的に推薦する話

 杜赫(とかく)は、景翠(けいすい)が周で重く用いられるようにと思い、周君に言った。  「あなたの国は小さいので、国の財宝を取り出して諸侯に与えて気に入られるようなことは考えものです。  例えて言えば、猟師が霞網(かすみあみ)を用意しても鳥のいないところに張ったのでは獲物はかからないでしょう。  かといって鳥の多い場所にいきなり張り出したのでは、鳥は驚いて逃げるでしょう…

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戦国策70、斉の威王が最後まで章子を信じる話

 秦が、道を韓と魏に借りて、斉を攻めた。斉の威王は章子(しょうし)を将軍に任命した。  ところが章子は秦軍に友好のための使者を送り、間には使者が頻繁に往来した。  そうするうちに章子は旗印を斉のものから秦のものに変えて、秦軍に紛れ込んだ。  斉のスパイは  「章子は全軍秦の中に入りました」  と報告したが、威王は答えなかった。  しばらく経つと別のスパイが…

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戦国策71、魯連が孟嘗君を諭す話

 孟嘗君(もうしょうくん)は抱えている食客(しょっかく)の中に一人気に入らないやつがおり、かねてから追い出したいと思っていた。  魯連(ろれん)は孟嘗君に言った。  「子猿も大猿も木から離れて水に入れば魚やすっぽんには敵いません。  険しく危険な山道を通る場合には一日千里を駆ける名馬であってもキツネやタヌキには敵いません。  曹沬(そうばつ、そうかいとも)将軍に三…

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戦国策72、貫珠が襄王の心をうまく鎮める話

 燕が斉を攻めた時、斉は敗れ、閔王(びんおう)は莒(きょ)へと逃れることになった。  しかし淖歯(とうし)がこれを殺した。  田単(でんたん)将軍は即墨(そくぼく)の城を守っていたが、燕軍を破り、斉の土地を取り戻した。  その当時まだ太子であった襄王は姓名を変えて雇われ仕事をしていたが、そのような地位に落ちても王族である片鱗を見せたのだった。  斉が燕を破った…

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戦国策73、田単が狄を攻めるもうまくいかない話

 田単(でんたん)がこれから狄(てき、異民族、野蛮人)を攻めようという時に魯仲子(ろちゅうし)を訪問した。  仲子は  「将軍が狄を攻められても、降すことはできますまい」  と言った。  田単は  「私はわずか五里四方の城の内城と七里四方の外城から敗残兵を率いて出て、燕の繰り出した大軍を破り斉の民に先祖の墳墓(ふんぼ、墓)を取り返したこともある男です。  それ…

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戦国策74、魏加が春申君をやんわりと諫める話

 天下の諸侯が合従した。  趙は魏加(ぎか)を使いに出し、楚の春申君(しゅんしんくん)の元に出した。  「楚に置かれましては、よい将はおられますか」  春申君  「おります。  私は臨武君(りんぶくん)を将軍としたいと思っています」  魏加  「私は若いころから弓を得意としております。  少し弓術の話をしてもよろしいですか」  春申君  「よいですよ」…

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戦国策75、韓の昭侯が申不害を論破する話

 申子(しんし、申不害しんふがいとも)はその従兄(じゅうけい、男の年上のいとこ)を仕官させて欲しいと願いたが、昭侯は許さなかった。  ここで申子は恨みがましい顔つきをした。  昭侯は言った。  「なぜかといえば、かねてからあなたに教えてもらっていることとこれとが違うからだ。  あなたの願いを受け入れて教えを捨てるか、それとも教えを受け入れて願いを捨てるかだ。  …

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