孫子を活かす方向性

 不思議なことにかあるいはそうでなく必然なのか、孫子をけっこう読み込んでからというもの確かにいろいろと認識が変わっているなあとふと思った。確かに孫子になぞらえて認識するようになっている。別に読んだことが直接活かされているわけではない。しかし少し間を置いて、ワンクッション置いて直接関係ないことまで影響が出ることがあるというのが非常に興味深いと思った。  そうした事…

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孫子を活かすには? その①片付けについて

 片付けというのは兵法そのものだと言える。韓信は100万の兵でも「手足の如く」用いたとされる。生きた人を手足の如く扱うのである、まして意思もなく好き勝手に動いたりしない物については言うまでもなく扱える必要があるといえる。 整理整頓とは、物を緊急―重要の別に分ける行いである。必要なものを必要な時に取り出せることが求められる。x軸に緊急、y軸に重要をおいたグラフを作りそこに配置してみ…

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孫子を活かすには? その② 至誠と至巧

 楽器は趙に亡命し、燕の恵王に手紙を送る。「楽毅報燕恵王書」によって先王から受けた恩の深さを明らかにし、楽毅が死ぬ事が先王の名を汚すことを恐れるからこそ生きるのだと説明している。これによって楽毅は自らの潔白と忠義を明らかにしつつ、先王のためには死ねないことを明らかにする。こうして至誠が示され、多くの人々は感動し、中国に伝わる名文として歴史に長く残ることになる。  しかしここ…

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孫子を活かすには? 人と人脈

 人と人との関係性は、植物によく似ている。勿論そこにはなにもないのだが、あたかも水をやったら成長するかのようなものがある。これはつまり意図して水をやっても育つが、雨が降っても同様に育つことを意味している。つまり、それをもたらすのは果たして偶然か必然か。偶然に支配させるのか必然によって支配させるのかが重要である。ほっといても育つといえば育つ。しかし日照りが来た時にはもはや枯れる…

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孫子の兵法は役に立たない?

 孫子の兵法は本当に役に立つのかどうか。  そもそもそんなに広くのことに対して応用できて効くものなのか。  いろいろ本が出てるけど、じゃあ一冊くらい読んどかんといかんのではないか。  なんでもかんでも正解を与える、言ってみれば魔法の書が孫子なのではないか。  これらのことに対して色々見てきた私が言えることは、孫子の兵法は何にでも応用が効くほど汎用性が高く、一度…

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兵法と農業と林業と狩猟

 以前に私が初めてイノシシの殺戮現場を見たのはもう4年か5年くらい前になるだろうか。 猪    個人的には自衛隊の訓練で毎年射撃していたんだけど、それはあくまで「射的」でしかなかった。そこではいかに点数を稼ぐか、でしかなかった。  でもこれは違う。  これは明らかに対象を殺すために撃っている。  恥ずかしい話だけど  「ああ、銃って殺すためにあったん…

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生地に死あり

 などという言葉はないが、これについて考えてみたい。  「死地に生あり」というのは孫子の一節にあるのだと。  韓信は趙での戦いで、陳余率いる20万の軍勢を前にして背水の陣を敷いた。退路を断つという兵法の中では決して正道とは呼べない手だった。敵が優勢になれば、川に逃げ込んで溺死するしかなくなる。  自軍の兵力の多さと敵の兵法の拙さを見て陳余は韓信を侮った。  たった3万…

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孫子の兵法の再考察

 昨日書いた話とも通じる話だが、自分の中でまだうまくまとまってない話を書きながらまとめておきたい。  孫子はその中で説いているのが 「百戦百勝は勝ちの中で最上のものではない」ということである。これは私も同意見で、結局戦うという以上はどう転んでもこちらの戦力をすり減らすことに繋がる。戦力をすり減らすということは、敵に付け入る隙を与えることになりかねない。つまり勝つことの前…

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