孫子①計編1 改

孫子を開いてみたらあまりにおもしろかったんでまあちびちび読んで見ようかなと笑 計編 孫子は言う、戦争は国家の大事である、国民の死活が決まり、国家の存亡の分かれ道であるからよく熟慮せねばならぬと。 それゆえ、五つの事柄で考え、七つの目算で比べて実情を測るのである。 ①道・・・人々を上の者と同心にならせる政治のあり方であり、そこで人々は初めて死生をともにすることができるのである。…

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孫子①‐1、地の利

地の利」とは何かということを具体的にうまく説明しきるものがないかなと思っていろいろ考えてたんですけれども、「山陰の地の利」ってことで何か話せればなと。 ・山陰地方は日本海側なわけですけれども、冬に必ず積雪があるっていう特徴を持っているなと。山口とか広島の瀬戸内海側に長くいたんですけれども、冬に雪が積もるか積もらないかという差は非常に大きいと思います。身動きが取れる取れないに直結する。まあ、雪が…

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孫子②作戦編1

ようやく作戦編に入りましたよ。重い腰を上げて笑 計編、作戦編ときてこれからどうなるのかなと思ってみましたが、この調子で13個あるようですね。つまり2/13てわけですね。 先は長いなあ。 1 孫子はいう。戦争の原則としては戦車千台、輜車車(しちょうしゃ、補給用の車)千台、武具をつけた兵士十万で千里の外に食料を運搬する場合には、内外の経費、外交上の費用、武具の材料、戦車や甲冑の供給などを…

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孫子①‐1 続き

5つの事柄で、前回は道についてひたすらだったんで次は天地将法について書きたい。が、正直あまり天地将について書くべきことがないという笑 ただ、もしもオレの感想だけをここで上げるとするならば。 「天の時、地の利、人の和」なんていうわけですが、これはあまりにもこの天地将とは違っているなという印象で。 天の時は、いわば時期とか好機到来なんて意味なわけですから、この天とはあまりに違ってい…

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孫子①‐2、3(計編)

2 将軍がわたしが先にあげた五事七計のはかりごとに従う場合には、彼を用いたらきっと勝つであろうから留任させる。しかし将軍がもしわたしのはかりごとに従わない場合には、彼を用いたらきっと負けるであろうから辞めさせる。 はかりごとの有利なことが分かって従われたならば、出陣前の内謀はそれで整ったわけである。 そこで「勢」(※せい。有利な状況を見抜き、それに基づきその場に適した臨機応変の処置を取るこ…

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孫子②作戦編3、4

あ、作戦編も今回で終わりですね笑 あっという間だったなあ笑 書いてない期間が長かったから、妙に長く感じますが一気にふたつ書こうかなと。 3 従って、敵兵を殺すのは奮い立った兵士たちの気勢によるわけなのだが、敵の物資を奪うのは実際の利益のためである。だから車戦で車十台以上を捕獲した際には最初に捕獲したものに賞として与え、敵の旗を味方のものと取替え、獲得した車に味方を乗せ、降参し…

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孫子②作戦編2

なんと投稿したはずが投稿されてなかったというこの・・・・・・(泣) とてつもないショックと悲しみとを引きずりながら再投稿します・・・また書くのはなかなかにしんどいなあ。 2 戦争の上手い者は、国民の兵役は二度と繰り返しては行わず、食糧は国からは何度も運ばず、軍需品は自国のものを使いはするが、食糧は敵地のものを使う。そのため食糧は十分なのである。 国が軍隊のために貧しくなる…

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孫子③謀攻編1、2

さて。 ようやく③謀攻編に入りましたよ。とんだアクシデントのおかげで一生懸命書いた2000字がとんじゃいましたよ笑 いくら泣いても泣きたりぬわ笑 さてさて。 1 孫子は言う。 戦争の原則としては敵国を戦わずに降伏させるのが上策であり、打ち破って屈服させるのはそれに劣る。 軍団を無傷で降伏させるのは上策で、打ち破って屈服させるのは劣る。 旅団を無傷で…

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孫子③謀攻編3

ようやく50ページまできました笑 これでページの半分以上とばしてることを思えば、ものすごく遅いですが笑、まあ変わらずマイペースに行こうかなと笑 3 そこで(そこでっていうのは2の話、戦争の上手い人が全すなわち無傷での勝利で、まったく疲弊せず得る勝利を得ようということを謀りごとで攻める原則だということを受けている) 戦争の原則としては、味方が敵の十倍であれば敵を包囲し、…

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兵は四路五動に通ず

みなさんいかがお過ごしでしょうか。 わたしは一応元気ですよ笑やらんといかんことだらけでいろいろなかなか遅々として進みませんわ笑 さてさて。 「意味がある」「意味がない」ってよく使われるフレーズですよね。 ここにある概念は、意味があるかないかでしかないと言えると思います。 イエスかノーか。あるかないか。「意味」という何ものかはそのようにして把握されているといえる。 同時に、そう…

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孫子を読んで 孫子てか兵法の妥当な位置について考えてみる

最近タクティクスオウガ書いてないですが、熱意切れではあってもネタ切れではないので笑 孫子を多分一週間くらいかけて徹底的にじっくり読み込んだ。恐らく本をこうした読み方すること自体あまりないことだなあと思いつつ。精読と速読を使いわけはしているつもりだが、本当に今回は熟読玩味という感じ。 「孫子は果たして役に立つのか立たないのか」恐らくこの質問に対する解答こそが待ち望まれているのが…

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孫子を読んで その2 「物差し」で測り、把握することの話

 で、前回の内容を踏まえての孫子の個人的感想である。個人的な感想なので、歪んでいたり我田引水的なところがあったり、孫子を実際に読んでみたりする上で障害となって読み進めにくくなったりネタバレとなったりするところもあったりするかも知れませんが、そういう可能性がなきにしもあらずですので気になる方はご自分で一読してから見られることをお勧めします。  ①人というものの大切さ  …

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孫子を読んで その3 持っている力を発揮させるという話

 前回のつづきである。  ④人の力というもの これは①ともかぶるような内容になるに違いないのだが、劉邦の下にいた武将はどんな人がいたか。  樊噲(はんかい)は肉屋だったし、蕭何(しょうか)は下役人、曹参(そうしん)や夏候嬰(かこうえい)はその下で働く役人。 そもそも劉邦は亭長(ていちょう、宿舎の長)上がりだった。そうした人間たちが不思議なことに天下を取ってしまう。そして劉…

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孫子を読んで その4 「よく見る」話

 ➄よく見ること  「よく見る」ことがいかに困難なのかを孫子は説く。 戦争前には勝ち目がどの程度多いのか、少ないのかを見る。秤にかけてどっちに触れるのかをよく見ようとする。 戦争で重要なのは補給と兵站の難しさであり、それを維持することがいかに困難なのかを説く。華やかな戦争の裏、その状況を支える縁の下を見る。 しっかりと兵の手柄に報いて褒美をやることが勝って力を増すことだと見る。…

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孫子を読んで その5 足し算か引き算か? の話

 ここでは「三章 謀攻篇9」の中身を元にして考えてみる。 (ざっくりと書くと、敵を撃破して勝つのは下策だし敵をそのまま仲間にするのはベストだよと孫子が言っているくだり)  ここで孫子は百戦百勝が最もいいものなわけではない、戦わずに敵を屈服させることが最も良いことであると言っている。  こちらが5の戦力があり、敵が3の戦力だったとする。する…

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孫子を読んで その6 縁の下に目をやる話

 ここでは孫子の二章作戦篇のその6を参考にしている。 (ざっくりといえば、戦争は戦費がめっちゃかかるし食糧や武器を遠くまで送ることになるし、その間襲われたりもする、めちゃめちゃ効率悪いから、敵のところで奪うのがベストだよといっているくだり)  ここでの主眼は何かといえば、兵站(へいたん、補給全般のこと)は効率が非常に悪い、だから敵地で奪うの…

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孫子を読んで その7 「勝って兜の緒を締めよ」の話

 十三章の火攻篇の70(一番最後のくだり)を元にして考える。    (ここは戦闘をグダグダと長く続けたりするな、もしやるのであれば短期決戦しろ、そもそも軽々しく戦争などするもんじゃないということを孫子が言っているくだり)  勝つという事は「勝利の美酒」なんて言うように非常に気持ちのいいことではあるし、それなくては苦労したり努力したりすることが報わ…

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孫子を読んで その8 情報と人の話

 十二章の用間篇(間諜、要するにスパイの話)を見てみたい。  ざっくりと言えば、敵軍、敵将などは自分のところのスパイを使って徹底的に調べ上げさせろという話になる。  この話を通して孫子は、スパイによって調べ上げさせた情報がどのような意味をもっているか、そしてどれほど重要なのかは洞察力のある賢い君主にしかわからないと説く。そしてスパイは重…

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孫子を読んで その9 「未完」の話

 どうも、兵法には流行り廃りがあるらしい。以前に書いたように、孫子の「略奪は合理的だ」なんてのはかつてなら大いに当てはまったものだろうが今もしやったならすぐにばれて国際的な非難を免れないだろう。 また、例えば矛なり棒なりで上から下へ、高いところから低いところから振り下ろすとしたら勢いも加わって威力は増すし、それを下から受けねばならない側の負担は増す。それは確かに効果的な話…

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