戦国策1、楚王の妻が新妻を巧みに駆逐する話 改

 魏王が楚王に美人を贈り、楚王はたいそう喜んだ。  楚王の夫人(鄭袖、ていしゅうと言う)は王がこの美人を愛でているのを知ると、たいへんに可愛がった。  衣装なども彼女の好みを尊重し、住居も寝具も合わせてやって、そのかわいがる様は王以上のものであった。  楚王はこれを見て言った。  「婦人は夫に容色によって仕えるものである。そうなると嫉妬も自然の情である。  あいつは…

続きを読む

戦国策6 聶政とその姉の話

聶政(じょうせい)は宰相を討ち、仇に報いると腰をかっさばき腸をつかみ出して死んだ。宰相を殺すときに王まで傷つけていることもあり、韓では聶政の遺体を市場にさらし、千金の懸賞をかけたが、長い間それが誰であるかを知る者は現れなかった。 聶政の姉はこの話を聞くと、「弟は優れた人物。わたしが自らの身を惜しんで弟の名を消し去ってはならぬ。弟の意にはそぐわぬことではあるが」と言って韓にでかけた。 遺体を見…

続きを読む

戦国策3 司馬喜が陰姫を后にするよう工作する話

陰姫と江姫は共に中山王の后になろうと争っていた。 司馬喜は陰姫の父に言う、「もしも陰姫が后になればあなたがたは大きな権力を手に入れられるでしょうが、もしもならなかったら破滅です。ならばどうしてわたしの意見をお聞きにならないのでしょうか」 「その通りだ、どうすればいいでしょうか」と陰姫の父は言う。 そこで司馬喜は中山王に書状を送る。 「わたしは趙を弱らせ中山国を強くする方法を知っております…

続きを読む

戦国策2 張儀が言葉巧みに大金を手に入れた話

張儀は楚王に会う。 「わたしは晋に行きますが、王は欲しいものはありませんか?」 楚王はとくに何もないという。 張儀はそれで「晋には美人が多いですが、紹介しましょうか」 と王に告げる、王は大いに興味を持ち、大金を与えた。 楚王の后と妻(戦国策1で出た人)は、この事態をひどく恐れて張儀に大金を送り、仲良くしようとする。 そして張儀は「出立に当たり王より酒をもらいたいと思います」というと王…

続きを読む

戦国策4 甘茂が蘇子に話をする話

甘茂(かんぼう)は秦から逃げ出して斉に向かう途中で蘇子に出会った。 「あなたは江のほとりに住む娘の話をご存知ですか?」 「いや、存じ上げません」 「江のほとりに住む娘たちの中に貧乏で明かりを持ってこられぬ者がいました。ほかの娘たちは彼女を仲間はずれにしようとしました。娘は立ち去ろうとしましたが、他の娘たちに言いました。「わたしは明かりを持ってこられないものですからいつも真っ先にきて部屋を掃…

続きを読む

戦国策5 王孫賈が母に叱責され開眼する話(倚門の望、母の情の話) 改

 王孫賈(おうそんか)は15歳で王に仕えていたが、王がどこかへ出て行ってしまい、どこにいるか全くわからなくなってしまった。 母が言った。 「わたしはおまえが朝出かけて夕暮れに帰って来るまで、家の門から遠くを見て待っていた。 おまえが夕暮れに帰ってこないと、村の外れの門に寄り掛かって遠くを見てずっと待っていたもんだよ。 それが今、おまえは王にお仕えする身でありながら、王がどこ…

続きを読む

戦国策10、趙の太后と触竜の話 改

 趙の太后が政治を行うことになったときに、秦が急に攻めてきた。 趙は斉に援軍を求めた。 斉では、 「それでは趙太后の長安君を人質としてもらいたい。そうすれば軍を出そう」 と言った。  太后はこれを承知しなかった。 臣たちが強くいさめたが、太后は側近の人々に言いつけた。「これ以上まだ長安君を人質にしようなどと言うものがいたら、その者の顔につばをかけます」  ①そ…

続きを読む

戦国策7 趙の太后(威后)が斉王の使者を諭す話 改

 斉王は趙の威后の機嫌を取りに使者を送った。 まだ手紙の封を切らないうちに、威后は使者に問うた。「作物は順調ですか。人民はお変わりありませんか、王は元気ですか」  使者はこれを不愉快に思って、「わたしは使いを仰せつかって威后様のもとへと参りました。 ところが今威后様は王よりも先に作物と人民のことをお尋ねです。 なぜ尊いものを後にし、卑しいものを先にされるのですか」 と言…

続きを読む

戦国策11、「士は己を知るもののために死す」

晋の豫譲(よじょう)は、初め范氏・中行氏(はんし、ちゅうこうし)に仕えていたがそれほど歓迎されなかった。 そこで去って知伯(ちはく)のもとへ行ったところが歓迎され寵愛された。 韓・魏・趙の三晋が知伯の領地を分割することとした時、趙襄子(ちょうじょうし)は最も知伯を憎み、殺した知伯の頭蓋骨で酒器を作った。 豫譲は山中に逃げ隠れた。 そこで「ああ、士は己を知る者のために命を捧げ、女は己を愛す…

続きを読む

孫子①‐4(計編)

長かった計編も今回で終わりですね。ページにしてたった5パージ足らず笑しかも半分以上はすっとばしてこれですからねー長いこと長いこと。 まあ孫子を読んだことのある人は多いかもしれないけれども、それを実際に果たしてどこまで活かせるか?そして活かされるとしたら果たしてどんな形か?っていうのが念頭にありますからね。こじつけでなく、ムリない形で現代生活にいかなる形で活きるのか? まあ活かせればラッキーい…

続きを読む

戦国策8 太史敫(きょう)の娘の話

毎回2000字以上ってのは心折れますが笑、挫けず書きますよ(もう挫けてるとか言わないように笑) ・斉の湣王(びんおう。戦国策5でも出た人ですね。王孫賈のくだりですね) が殺された時、その子の法章は姓名を変えて莒(きょ)の太史の家の雇人になった。 太史敫の娘は法章の風貌を類まれなものと見て恋心を抱き、ひそかに衣食を与え情交を深めていった。 そのうち、莒や斉の臣の間で身を隠していた旧…

続きを読む

戦国策9 庸芮が、秦の宣太后の無理難題から魏醜夫を救う話 改

 秦の宣太后は魏醜夫(ぎしゅうふ)という男を寵愛していた。  太后は病んで死にかけた時に、  「私を葬る時には魏子を殉死者とせよ」という命令を下した。魏子はもう気が気ではない。  そこで庸芮(ようぜい)という男が魏子のために太后に説いた。  「死者に知覚があるとお考えですか」  すると太后は、  「いや、知覚はなかろう」と言った。  庸芮が言うには、 …

続きを読む

孫子③謀攻編4

さて。 最近ネタ切れが激しくてですね笑 いろいろ思いつかんなあ。 いや、思いつかんというよりなんか遠慮して書けないのかなあ笑 いろいろムダに遠慮してしまうんですよね笑 あ、愚痴だなこれは。 さてさて。 4 将軍とは、国を支える者である。 支える者が主君と仲が良ければ国は必ず強くなるが、仲が別に良くもないのであれば国は必ず弱くなる。 そこで、国主が軍事に…

続きを読む

孫子③謀攻編5

ようやく謀攻編も終わりです。内容は短いですが書かない期間が妙に続きますと、ようやく終わったんだなあという感慨の気持ちも湧いてきますが、読者としてはとっとと続き書けよと言いたくもなりますよね笑 朗報になるかどうかはわかりませんけれども、基本的な内容さえ書けば考え事は追記で書こうかなと思いつきましたんで、せこいけどまあ後はおいおいって形もありかななんて思ってます。 うーん日に日にせこさを増してき…

続きを読む

戦国策12、縮高と信陵君の話

さて久々の戦国策ですが。 この人物編、残りいくらかなと数えて見ると、なんと47まであるという笑 当分書く内容に困りそうにないですよね笑 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%AD%8F_(%E6%88%A6%E5%9B%BD)#/media/File:%E6%88%A6%E5%9B%BD%E6%99%82%E4%BB%A3(%E7%B4%80%E5%85%83…

続きを読む

戦国策13、秦王と唐且の話

連チャンで書いてますが、内容もよく似てます。また安陵君の話ですね。 でも今度は始皇帝が登場してくるので、時代としては大分下っているようですね。 韓も魏ももう秦に滅ぼされた後の話というわけですから、時代が下るってのはまったく恐ろしいものですよね。 安陵君が魏から脅迫されてたなんてもう夢のような話で・・・笑 秦王(始皇帝ですがまだ始皇帝とは言ってないので秦王)が使いを安陵君の元へ…

続きを読む

戦国策14 江乙が安陵君に入れ知恵する話

なんと今回も安陵君の話だというこの・・・笑 気になって先を見てみましたがもう安陵君出てきませんでした笑 となると今回が安陵君の最終回といったところでしょうかね。 江乙(こういつ)は安陵君に献策をしようとした。 「あなたはわずかの土地も持たず、王の一族といった関係でもないのに尊位につき、高禄を受けておられる。 国中の人は皆あなたに出会うとえりを正して拝礼をしますし、身をかがめ…

続きを読む

戦国策15 竜陽君が魏王にゴマすりする話 改改

 魏王は寵愛する竜陽君(りゅうようくん、ろうようくん)と同舟(どうしゅう)して釣りに興じていた。  竜陽君は十匹あまりの魚が釣れたところで涙を流した。 「何か心配事があるのかね。言ってみなさい」と王は言う。  竜陽君はこれに答えて言った。 「私に心配事などありません」 「それならなぜ涙を流すのか」  竜陽君は言った。 「私は王がお釣りになった魚にございま…

続きを読む

戦国策16、文候が西門豹にアドバイスをする話

この話はちょっと特殊ですが、とりあえず書きます。 西門豹(せいもんひょう)が鄴(ぎょう)という邑(ゆう、むら)の令(れい、ちょうかん)に任じられた。 そして魏の文候(ぶんこう)に暇乞いをした。 文候は「行きなさい。ぜひとも功績をあげ、名声を上げなさい」と言った。 西門豹は「恐れながらお伺いします、功績を上げ名声を上げるにはどのような方法があるものでしょうか」と聞いた。 文候…

続きを読む

プライバシーポリシー

▼広告の配信について 当サイトはGoogle及びGoogleのパートナー(第三者配信事業者)の提供する広告を設置しております。その広告配信にはCookieを使用し、当サイトへの過去のアクセス情報に基づいて広告を配信します。 DoubleClick Cookie を使用することにより、GoogleやGoogleのパートナーは当サイトや他のサイトへのアクセス情報に基づいて、適切な広告を当…

続きを読む

戦国策18、張丑が、屈原と同様に張儀を魏に入れさせない話 改

蘇秦の話、長かったなあ笑 今回は非常に短そうで。 たいへん助かりますね笑  張儀は秦を出奔して魏に行った。魏では張儀を迎え入れようとした。  張丑(ちょうしゅう)は王を諌めて、入れさせまいとしたが、王に取り上げてもらえなかった。  張丑は一旦退出して後、再び王を諌めて言った。 「王は、年老いた妾がその家の正妻に仕える話をご存知でしょうか。 子は成長したし、容色は…

続きを読む

戦国策17、蘇秦が燕で窮地に陥る話 改

さて、野暮用でしばらく書けないかなと思ってますが、とりあえず今日で三つくらい書きたいなあ。  蘇秦(そしん)のことを燕王にそしる者が現れた。  「武安君(蘇秦)は天下第一の信用できない人物です。 王が明君でおられるのに奴に取り込まれ、奴を朝廷で尊んでおられるというのは、自ら小人の一人だと天下に示しておられるようなものです」 これを聞いた王は、蘇秦が斉から戻ってきても寝場所を与えな…

続きを読む

戦国策19、唐且が秦王に兵だした方がいいよと言う話 改

 秦と魏とが同盟国となった。  斉と楚とは盟約を結んで魏を攻めようとした。魏は秦に使いを送り救援を求めた。  その使者は冠や車の蓋(かさ)も大量に持っていったのだが、秦から救援軍は出されなかった。  その時、魏の人で唐且(とうしょ)という年齢はとうに九十を越えている老人がいたが、この者は魏王に 「この老臣が西の方秦まで行き、私が帰るよりも速く秦軍を出させる…

続きを読む

戦国策20、武霊王が周紹に太子の教育係になってくれという話

あーとうとう20かあ。 まだ半分にもいたってないわけですが笑 あ、六韜を書きたいなと実は前々から思ってるんですがしかしなあ。いずれは書くんでしょうが、同じ書くんならもう書いてるヤツの先を書いたほうが得した感ありますよね。あー積み重ねてるわというなんかこう実感笑 それを思うと新規にいろいろ手を出すのもいいですけど続きを書くのには価値があるよなあとかいろいろ考えているわけですね。 前書きしょ…

続きを読む

戦国策21、扁鵲が秦の武王に怒る話 改

21短いのでそのまま行きます。 解説等は気が向いたときに書くことにしたほうが早そうなので当分はこれでいきましょうかね。 ガンガン書きます笑 やっぱ効率、短時間に多く書いたほうがムダが少ない。 もっと効率を重視しよう。 ってか孫子と戦国策にそこまで時間割いてたら一生かかってもろくなことでけん笑 六韜も読まねばだし呉子とか手をつけてないわけだし。 まだまだ読まなくては。 で、まずは読…

続きを読む

戦国策22、蘇代が淳于髠にオレを推薦してくれという話 改

皆さんいかがお過ごしでしょうか。わたしは酒飲んでますが笑まあ仕事かなと割りきって今日も書きますよ。 何が仕事やねんですね笑  蘇代(そだい)は燕のために斉へ遊説に出掛けた。  斉王にまみえるより先に淳于髠(じゅんうこん)に説いていった。 「あるところに駿馬を売ろうとする者がおりました。 三日続けて毎朝市に立ちましたが、誰もそしらぬ顔です。そこで伯楽(はくらく)を訪ねてい…

続きを読む

戦国策23、頓弱が秦王を面と向かって罵倒する話 改

酒が美味しくて執筆がついついおろそかに笑 最低や笑  秦王が頓弱(とんじゃく)に会いたいと思った。  そこで頓弱は、 「私の主義としまして諸侯には拝謁しないことにしております。王がもしもわたしに拝礼をしなくてもよいことにしていただけるのでありましたら、お目にかかることにいたしましょう。そうでなければお目にかかりません」と言った。  秦王はこれを許した。  そこで、頓子(と…

続きを読む

戦国策24、呂不韋の「奇貨居くべし」の話

実に10日ぶりの記事ですが皆さんいかがお過ごしでしょうか。わたしは四足のわらじをはいて休みないので仕方なく一足こうして脱いで横着しております笑 さーて気が向いたから書こうかなと笑  濮陽(ぼくよう)の人である呂不韋(りょふい)は趙の都である邯鄲(かんたん)に店を構えていたが、秦から人質として来ていた公子を見かけ、家に帰って父に言った。 「田地を耕作して得る利益は何倍でしょうか」 …

続きを読む

六韜19

"六韜: 兵法 武経七書"(平田 圭吾 著)からのこの引用を読んであなたのことを思い出しました。 "武王が太公望に問うた。「王者が軍隊を率いるには、必ず(自分の二の腕やももたにも例えるべき)股肱(自分のできないことをする)羽翼たる人物がいることによって、神の如き威信を発揮することもできるだろうが、これをするにはどうしたらよいか」太公望は言った。「そもそも、挙兵して軍隊を率いるということは、命を…

続きを読む

具体化について

 最初、誰もが嫌いなお勉強の話になって申し訳ない。しかも考え事しながら書いてるからさらによくわからんかも。けっこう下の結論まで一気にすっ飛ばしてもらっていいかなと思います笑    ・英語とかでよく be going to =ナニナニするつもりであるとか、from A to B=AからBまでとかあるわけだが、でもこうした文を丸暗記したとして、果たしてパッと伝えら…

続きを読む

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村
PVアクセスランキング にほんブログ村

人気ブログランキング