オレが耳鳴りというわけではないぞ。
前々から考えていた耳鳴り対策のもの、耳鳴りを消すものというのがあって、それがあ、こうすればできるのかと思ってみたらあっさりとできた。といってもスマホでできるものなのでもうものすごく非常に単純である。これ3年前だか5年前だかにはすでに考えていたのだが、構想を発表したら当時もうものすごいけちょんけちょんになったもんだった。
いや耳鳴りは人体内部のものでしょ
でそれを外部からの音で消そうってんでしょ
それはもうモノが違うので絶対に不可能
それが不可能ということは常識で考えればわかる
いや普通に考えればそれが不可能ってことくらいはわかるでしょう
完全に寝言だねえ
ということでけんもほろろ、当時もう再起不能なくらいに徹底的にやられたのでしばらく考えないようにしていた。中学物理の延長であっさりできるものなんだが。
というものを今年になって全く同じものを工業高校の高校生が開発したというのを聞いて大変驚いたものだった。といってもものすごく簡単なものなので驚くまでもない、至って簡単なものなので耳鳴りの感じさえわかればあっさりできてしまうのだ。あれだけ「論破」されたものが今年になって他人によって実装されたというので悲しいような気もするが、あれだけ好き勝手に論破していったのは一体何だったんだろうというのを感じざるを得ない。というかあれは中学物理わからない人に説明する方が悪かった。自衛隊では周波数に関しては専門分野だったので、レーダーの技術を耳鳴りに応用しただけのものなんだが、まあ当時は全く理解されなかったもんだった。
いやうらやましいってのはあるけど、こうして時代が変わっていってほしいものだと応援したいような気持ちになったニュースだった。
切ねえ~
・で、それを応用したものを早速作って先日困っているはずの祖母に使ったのだが。
途中まで順調だった。
ところが
「これ耳鳴り消えたらこれ(スマホとイヤホン)もって施設とかに行かんといかんのか?」
という話になって、何の気なしにそういうのもまあ起こるかなあ的な話をしたら風向きががらりと変わってしまった。なんだって、こんなものをつけていったら施設の人に笑われてしまうということで断固拒否。
耳鳴りで困ったことはそうそうない
耳鳴りで困ったことはない
いやそもそも耳鳴りなんてものはなかった
という具合に見事に話が変わってしまって、解決が不可能になってしまったという。
つまりカッコよさ、カッコ悪さというような話なんだが、自分の快適さを取り戻すとか耳鳴りのない生活とかすっきり寝られるとか、他人の話しかけても伝わらない苦労とかそういうものをこのカッコよさとカッコ悪さは遥かに凌駕するほどの大問題だったわけで。本の何気なく口にした世間話だったのだが、そういうことが事態の「解決」をさせないことがあるということを視野に入れていなかったのが最大の問題だったというお話。
この記事へのコメント