経済






 以前書いた事件を追っていたら、ちょっと病んでしまった。
 20年経った、そうしてまるで表面上は何もなかったかのようであり、本当に何か起きたりしていたんだろうか、それこそ誰かのでっち上げた壮大なウソと脚色の集まりとでも言った方が正確なんじゃないだろうかと思うくらいで。被害者も加害者も見当たらない、そうしてまるですべてがウソなんじゃないかと思えるくらいに静か。ただひたすら穏やかな水面を眺めているかのようなものだ。しかしそうしているうちに被害者の言葉というものに触れることになり(正確にはその人が言ったという言葉をその知人が言ったものだが)、ああ、やはりあったのだと。そしてこの事件に誰一人として勝者はいなかった。全員がただひたすら食われて終わったという感想を持った。


 ・これを今まとめるとするならば、経済というものがそもそも持った性質だとは言える。
 カネというものがあり、それをたくさん持った人間がいて、そして需要と供給の間に誰かが入る……そこで誰かが「発明」をし、その結果時々大成功してしまう場合がある。そういうパターンからこの事件はそこまで離れたものではないし、いやそれどころかむしろ正統の中の正統、典型的なそういう話だった。つまりは何かって「注文の多い料理店」、経済は便利ではあるが時々それは我々に対して猛威を振るう。その時に初めて経済というものの恐ろしさをまざまざと思い知らされることになるのだが。サブプライムローン問題とかも最近ではあった気がするが、食い物となるのが人の方であり、そしてそれを発明した人間が果たして英雄になるのか、それとも犯罪者になるかは分かったものではない。


 ・そういうわけで、結論付けて「人間って本当にクソな生き物なんだよねえ」とでも言ってもうすべてを諦めて隠遁でもした方がよほどラクな道なんだろう。我ながら非常にありきたりでありふれた結論だと思った。







この記事へのコメント

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村