榎木による内面分析(モンキーターンネタ)






 最近時々モンキーターンを読んでいる。しかしモンキーターンとか多分マンガの中でもかなりマイナーな部類だと思うんだが果たしてこれを書くことにどれだけの意味があるのかとも思うが、まあそういう路線をやることに意味があるような気もする。というかこういう弱小ブログってのはそういうのが魅力でもあるんだろう。タクティクスオウガとか一時期は考察ブログだらけだったはずなのに気づけばほとんど死滅してるし。そういう流れに極力逆らっていきたいところ。


 ・ということで榎木さんだが、この人他人の内面を読むことに長けている面がある。これはあくまで「内面」であって「内心」ではない。「内面」を読んでいくとたまたま「内心」を読み解くこともあるという感じである。
 100%正確に緻密に他人の心理を読み解くなどということはない(しできないしやろうとするだけムダ)が、ざっくりと大まかに読んで大体のところは外さずに当ててくるタイプだと言える。まあ大体5割程度も当てられたら上出来といったところではないのだろうか。そしてそれを自身の戦術に組み込んでいくというのが榎木の特徴でもある。


 そしてこの性格であり習慣がものすごく機能するのが洞口(息子)相手の時だったりする。内面をことごとく看破しているということはないが、ほぼ洞口の内心がどうなのかという読みは当たっている。そしてそれを洞口に対しての武器にしている節もある。だから積極的に煽るし揺さぶりをかける。SGでフライングを切らせて一年出場できないように狙って持っていったりもするほどである。
 その目線で見ると、榎木は波多野が内心何を考えているかについてはほとんどわからない。読みが通用しない。だから内心まで読むことすらない。「スナメリが幸運を運んできたとしか思えない」と結論を出している時もあるが、100%正確な読解をしようとしているわけでもない榎木にとっては波多野がそういう要素を持っているというこれだけで十分なのだろう。波多野の内心がどうであろうと、スナメリが幸運を運んできている状態の波多野は強い、これは手ごわい、強敵だと認めている。ざっくりと見切ってそういう結論が一応導き出せればそれで充分なのだろう。しかしこれが後に波多野が怪我して左手の調子に左右されるようになった時も尾を引くことになる。「わからん……」が連発することになる。
 これはざっくりと見切ればいいと下手に思っているだけに、ざっくりといくら見切っても全然それなりのうまい落ち着きどころが見当たらない、結局歯それが長く尾を引いている意味では洞口にとってはうまく機能していたが、波多野にとっては全く機能していない。榎木にとって波多野は非常に相性の悪い相手だったということができるだろう。
 これは蒲生相手にも見て取ることができる。SGの舞台で「蒲生さん、やはり……」と口にする榎木だが、SGでフライングしたことが蒲生にとってトラウマになっているんだろうと予想を立てることは榎木にとってはそう難しいことではないのだろう。ただ、蒲生さんは何を考えているかがあまりよくわからない人でもあるので、榎木が基本苦手としているという意味では波多野にタイプが近いに違いない。


 ・洞口(息子)は青島とうまくいかないイライラがあったのだが、強敵を仮想波多野とみなして次々と負かしてうまく昇華していき勝ち続けることができるようになっていく。憎しみやイライラ、怒りをうまく消化でき、結果も出ているならそれでいいとその道をひたすら進んでいく洞口だが、榎木は別にそこまで見切ったわけではないにせよ、洞口の内心は何かあるなとあたりをつけていく。異様なまでに執着し、蹴落として勝って満足する洞口の内心を怪しむ。洞口周りの事情や内心など知る由もないが、しかし洞口の内心に突破口はあると当たりをつけて苛立たせたり焦らせていき、見事に洞口を蹴落とすことに成功する。


 ・しかしなぜ榎木は洞口息子相手に攻略するにあたってこうも相性がいいのかって、恐らくは洞口親父の時からそれを使っていたからに違いない。自分が洞口親父を追っている時など、なぜか妙に逆転が多いしあの洞口親父は妙にミスをする。なんかおかしいなあと思って見返していたらやはり多い。もしやこれは洞口親父は自分に対して追われている時に勝手にプレッシャーを感じてくれているのでは?と当たりを付けた時があったのではないだろうか。もしもそれが正しいと仮定したら、自分が2位で相手が1位の時に逆転の可能性が一気に増すわけだから非常に美味しい。こうなると洞口親父はもはや強敵ではなくカモであると言っても過言ではない。
 そしてその親父の息子だから、同じような内心を読む作戦で行ってもかなりうまくいくのでは?と最初から思っていた節はあったのではないだろうか。

 ・波多野はビデオを見返しながら榎木の洞口に対する内面攻撃を推測しているわけだが、これはほぼ当たっていると言っていい内容である。その意味では榎木の内面を読む方法をなぞって自分のものにしかかっている最中だと言っていい。
 ただまさかの計算外が洞口が青島とうまくいかないイライラをものすごく募らせており、そのイライラをまさか敵を仮想的波多野に見立ててそのモチベーションの高さによって次々と敵を負かして喜んでおり、それによって圧倒的勝率を叩き出していたということであって、さすがにこれは誰も知りようがないし、知ったら波多野も驚くだろう。


 だが洞口がそういう内心であろうとなかろうと、それは読みようがないので置いとくとして、内面は多分こうなんだろうなと推測し作戦を立て、それに沿っていろいろやっていく榎木の描写は非常に面白いものがあるなと思わされた。




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