ジェットウォッシャー関連






 先日歯医者で言われたのが、歯間ブラシとか使った方がいいですよとのこと。
 ジェットウォッシャー使ってるからいらん気がするなあと思いつつ早速使ってみたら、歯の隙間中からえらい血が出た。洗面台が真っ赤に染まった。ものすごく驚いたが、これによってすべての謎が解けたような気がした。
 ジェットウォッシャーはものすごく優秀だけど、完全ではない。90点を叩き出すかもしれないけど100点ではないと。確かに強い水流で歯茎を刺激し、弱った歯茎を強化しマッサージ効果もあり、歯垢も叩き出すかもしれないが、歯周病菌はそれで叩き出されてすごすごと泣いて引っ込むくらい弱くはないってこと。絶滅するどころか、虎視眈々と隙をうかがい、なんとかして勢力拡大できねえかなーと思っているくらいに強いってこと。そしてジェットウォッシャーで強化された歯茎の皮膚の裏側ですくすくと育つくらい追い詰められても強いってことでもある。
 そしてそうして作った住処の中で、虫歯菌やいろいろな菌と共に生息すると。


 ・全く意味がないかと言われればそうではないと思うものの、フロスとか歯間ブラシといったものと併用するっていうことが非常に重要だし、これによって勢力を大幅に減退させることも可能だと思うが、ただジェットウォッシャー一つですべて解決というほど万能ではないらしいということ。その文明の利器さえも乗り越えるほど歯周病菌は強くたくましいらしいってことだし、そうした基礎があって初めてジェットウォッシャーもその真価を発揮してくれると言えそうである。が、ジェットウォッシャー一つですべてを解決できるほど優秀というまでではどうもなさそうである。


 ・歯周病と歯周病菌ってのはそういうわけで一つのカギなんじゃないかと思った。歯周病菌は虫歯菌の住処を作り出すわけで、こうなるともうどうしようもなくなる。つまり表面上問題は虫歯なんだろうが、そのおおもとを考えると歯周病菌がその安全地帯を作っているわけだからじゃあどっちを叩けばいいかというのは明白である。
 で、それはそうなんだけど大切なのはめんどくさがらずフロスや歯間ブラシをコツコツと毎日使っているかどうかということなんだと思うし、そういうものなくしてはジェットウォッシャーってのはドラクエ3の勇者みたいなもんで、万能といえば聞こえは良いが単なる器用貧乏、攻撃力では戦士や武闘家に劣るし、回復は僧侶以下、攻撃魔法は魔法使いという専門職が既にいるとなった時にじゃあ果たして勇者はいるのか?といった事態に陥りかねない。歯垢は除去できていいのかもしれないけど、最大の敵である歯周病菌が強化された皮膚内に巣くうとなったらもう手も足も出ず、虫歯菌がそこから出てきてもう毎日対処に次ぐ対処で、どうにかこうにか最悪の事態はしのげはするものの、こうなると最強であるはずのジェットウォッシャーが最大の盲点を作り出す巨悪となりかねない。


 そういうわけで、ジェットウォッシャー頼みってのは万能の勇者一人いればいいじゃんというようなもので、極めて危ういということが言いたいわけですね。これひとつですべてを解決できるほど人類の科学技術はまだ進歩していない模様です。




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