以前に桃鉄の攻略編みたいなのをかなりざっくりとテキトーに書いた。
今日ふと思いついたのはあかおにのやり方っていうのはまさに我々の人生そのものであって、毎月給料をゲットしていきそれを目当てにコツコツと稼いで生きると。要するに「青マスに毎回入っていれば我々は人生右肩上がりになるんだから負けるはずがない」ということになるのだが、ゲームでは当然目的地に入らないし目指さないことを意味するわけだからそりゃあ勝てない。ところが現実的にそれをやっているとしっかりしているとか一人前とか堅実とか呼ばれるものの、現実には少子高齢化で年金も破綻しかかっている上に物価高騰、並外れた円安、これではみんなが青マスにしっかり入っていても経済の総体としては破綻しかかっている上に、衰退しつつある、つまりあかおに経済論としてみるとゲーム内でもこれは見事に破綻しているが、現実モデルとしても破綻しかかっているためにしっかりしているどころの話ではないなどと考えると、妙にこの経済論は符号しているように思えておもしろおかしく思えてきたわけである。あかおに経済論の破綻っぷりの見事な一致。
じゃあこのままじゃダメだから副業推進しようかなどと考えたところが、最近になってインボイス制度が始まり国としての結論はコツコツと小銭稼ぐようなやり方ではダメなんだと。これが何を意味するかってうまおに先生によるうまおに経済論であって、本業+副業で5%とかコツコツ稼いでプラスを増やそうなんてやり方をやってても抜本的にダメだということがわかったから、じゃあ潰そうと。これはつまりあかおに理論でも経済的には破綻するが、そこにうまおに理論を加えても影響は微々たるものだからやはり潰そうと。これによってあかおに理論とうまおに理論の両方が潰れたと考えると、これはなかなか興味深い展開だなと思った。
じゃあ結局何が正しいのかって、大企業によって経済生産性を高めていくやり方を肯定して中小は潰そうと。1000万の物件をいくら買っても事態を抜本的に変えるだけの力にはなかなかなりにくいが、大阪のお笑い劇場なら3億で1.5億の実入りがあるとか、九州のIC工場なら20億で10億の収支が期待できる、そういう大きなものを大切にし、小さいものは大切にしない。桃鉄だってちょっと資金がマイナスになれば真っ先に切るのは中小。大きく儲かる物件は大切にしておけば一発で大きく儲けて挽回という手も出てくる。そして農林物件は高いけど元が取れるまでに時間がかかりすぎるのがネックであって、5000万で5%なら250万、単純に元が取れるまでに20年かかる計算になる。それをあてにするっていうのは果たしてしっかりしているのかどうなのか。
そう考えると、目的地に入ることっていうのはあのゲームで初期には物凄く重要なんだが、後半になるにつれて重要性が下がっていくのだがそれでも目的地に入るということがいかに重要かってことになる。といっても別に現実に宝くじを当てようとか言ってるわけではなくて、青マスによって想定される期待値を一桁二桁上回るだけの収入をいかに手に入れるかということになる。いかに手に入れるかということは、まずいかにして計算するかということでもあり、桃鉄で言うなら始まってすぐに全日本の物件をチェックしてよさげな物件をピックアップしつつ、10年20年の計画を考えるということでもあり、そういう段階がそもそもないのであれば大きく稼ぐ段階が訪れなくても不思議はない、従って宝くじにでも頼るしかないということになる。
そういうわけでまああかおに経済論とうまおに経済論、現実的に両者が破綻しかかっているのが見られるのが今とすればけっこうこれはこれで興味深い時期でもある。というかそういう風に思うならば、あの時期桃鉄をいろいろ分析していたことはそれはそれでなかなか面白いことやってたなあなどと思うので、また見返してみようかなあなどと。
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