元気な時というのはイケイケどんどんで人生渡っていけるものだが、体調を崩したり病気を患ったりしているうちにそうではなくなる。人生の有限さを悟り、限りある命や時間というものを大切に使わなくてはならないと思うようになる。つまり慎重になるし労力の使いどころを見極めねばならないと思うようになる。体力時間労力をフルに使ってゴリ押しというようにはいかなくなる。それというのはちょうどホースの先をひねって水を出すようなもので、ガンガンに出ていたものがそうではなくなるから先をちょっと指先で押しつぶしてかろうじて勢いを保つかのような……まあそういう感じでしょうか。
・日本の趨勢は明らかに衰退で、それをいまさらどうこうしようとは思わないが現代の状況を見ているといろいろおかしいと思うことも多々ある。そしてその違和感みたいなものを研究するためにいろいろ没頭していたりする。例えば税制とかを見ていくとか。そして現代のある種の病巣の一つにパブロフ現象ってのがどうもあるんじゃないかと最近思うようになった。つまり仕事ってのは本来究極的には金のためにやるものなんだが、不気味なことに仕事をしているからこそ金がないという現象が起きているというのも確かだなと。なぜって税制が日本人の給料が右肩上がりになるのが当然、去年より今年、今年より来年という仕組みになっているからであり、それは明らかに古いと言えば古い。しかし古いから無効というわけではなく、それどころか有効に機能しているわけで、この不気味な仕組みがきちんと機能していることを果たしてどれだけの人が意識しているかはわからん。そういうわけでムチ打たれれば美味しいごはんにありつけるんだけど、痛いムチに耐えればますます美味しいごはんにありつけるという夢と幻想を背負って体力を消耗していっていることに気付かないのが現代人なのではないかと思うのだ。もっと叩け、もっと殴ってくれ!……で気づけば半死半生なんだけど、思い描いていた夢と幻想がこの半死半生と不一致なのがよくわからんと。あるいは所得税というあからさまな労働罰があるというのも奇妙である。それはおかしいだろ!というつもりはなくて、むしろそういう流れを意識しないと自分はなぜここにいて何をしているのかということに意味すら見出せなくなる場合は少なくないのではないかと。
そうでないならひたすら何も考えずに日々を送るっていうのも一つの手ではある。多分オレがここで結論を出そうが出すまいが大した影響などないだろうが、この時代なんかおかしくない?と思って研究してるやつもいるってことですね。
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