カツ丼事件






 起こったのはまあこんな話。


 ・カツ丼屋やってます。
 そこにお客がきました。
 カツ丼一つ。
 へい、ありがとうございます!

 そしてカツ丼を食べたお客さんはそのまま出て行こうとします。
 ちょっとちょっとお客さん、お勘定!

 するとこう返されます。
 はぁ?なんでオレが金払わなきゃいけねえんだよ。
 オレがおめえんとこのマズいカツ丼食ってやったんだよ。むしろ金よこせよ。ありがたく思えよ。オレに食って頂いた代金を請求されないだけ。感謝すべきだ、オレに。

 すると私は言いました。
 いや、あなたそれ食い逃げですよ?

 するとこう返されます。
 いやオレが食い逃げなんかするわけねえだろう!名誉毀損で訴えるぞ!訴えられてもいいのか!


 まあこんな話。
 こういう時代なのかもしれないけど、こういう例はもしかしたら多々あるのかも知れない。

 ①そもそもカツ丼を食べたら料金払わなくちゃいけないなんてルールを一体誰が決めた?
 そしてなぜそれに従わないといけない?
 普通の常識でいったらこれはもう間違いなく常識から外れるものだが、しかしこれは食べてやったことによる代金がむしろ発生してもいいものなんだと主張する。


 ②食い逃げだということが伝わらない。
 これは食い逃げだ、あなたは食い逃げ犯だというのが伝わらない。むしろお前は見当違いのことを言っている、オレが食い逃げなんて無様なマネをするわけじゃない。
 お前名誉毀損で訴えるぞ!という主張。


 まあこれは明らかに食い逃げなのだが、それが全く伝わらない。


 ・そしてこの人はよそでも断られていたこと。カツ丼屋の前は定食屋行っておりそこでは断られていたと。


 そこで、なんでオレを断るんだ!なぜオレが断られなくてはならない!と憤慨したし、その定食屋の主人は今でも恨まれている。
 あの時定食屋の主人がオレを助けていれば、こうはならなかったのだと。すべて悪いのは定食屋だ、従って請求先は定食屋にするべきだ、お前もそう思うだろうが、とこうきた。


 しかしこの人はかつてうどん屋やってたのを知っているが、この人はうどん屋では普通にやっていたし当然社会一般的なルールは知っている。
 しかしそうではないと。オレはそんなルール知らない!と白を切る。
 うどん屋はともかくカツ丼屋がそうだなんて一体誰が決めた!オレがこのままでて行くのはオレの権利であり、自由なんだと。その権利と自由を侵害する権利は誰にもないはずだ!
 とこうくる。


 
 ・そして定食屋は見捨てたと恨まれているが、こうしてカツ丼食べられたオレも今現に恨まれている。
 前者は助けなかったからという理由だが、後者のオレはこんなクソな助け方をしたからという理由で恨まれている。これではもうどうしようもない。
 

 そして思うのは、カツ丼食べさせたことはむしろ恩義があっていい話だと思うのだが、むしろそれが恨まれる原因になっていること。あんなクサいマズいカツ丼を食べさせて、それでオレを助けたつもりか?このオレがあんなカツ丼に相応しい人間だとでも思っているのか、貴様オレを侮辱しているのか!と。


 さらにはそれを完全に踏み倒して逃げようということ。恩を仇で返すを地でいく行為だと思うのだが、マズいカツ丼食わされた上に金を請求するなんてお前どうかしてるよ!と。
 頭おかしいだろ、よくそんなことができたな!と言われたが、まあ社会のルールはそういうものだと思っているのでそれはもう仕方がない。

 ・ただ思うことは、完全に見捨てた定食屋の主人は賢かったなと。
 結局どちらにしろ恨まれる結果になり、なんならこちらは今後の身辺さえ危うくなるような流れなのだが、どちらが恨まれたかって見捨てた側よりも恩義を施した側であるということ。
 このカツ丼屋の主人は社会のゴミだから殺した方が世の中のためにもなると言わんばかりの剣幕だった。
 完全にけんもほろろで断っていれば、こんな事態にはなっていなかったと思うのだ。

 ・ということでオレは思うのだ。助けるってのは美徳であると。
 しかし助けなければ生きていけないような、いわば補助輪が必要な人間は果たしてどこまで助けられる必要性があるのだろう?
 そのカツ丼事件は4年ほど続いたので、ざっと500×365×4くらいで計算することになるが、それは恩義ではなく完全にして深刻な恨みとなった。見捨てた主人は正しかった。
 下手な人助けは命すら危うくなるほどの深刻な恨みを買うということ。なんかそれをつくづく思い知らされた一件だった。
 そしてお客さんは浮いたお金でゲームに課金をしたかった。
 マズいカツ丼と汚い定食屋なんかに1円でも払いたくはないが、ゲームのためならばいくらでも課金したい。


 それを聞いてかなり唖然とするものを感じた。




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