高橋涼介の話





 高橋涼介という男の思考回路ってのはかなり合理性があるのでは、とついさっき思いついたので時々考えるようにしていきたい。


 ・この人は理屈をまず並べることができるわけだけど、それはつまりしっかりと勉強しているからだということ。でもじゃあ理屈を並べて終わりかというとそうではない。それ自体がゴール地点になる場合とか人は結構多いと思うのだが、それがゴール地点なのか、スタート地点なのか。その意識の差が明暗を分けている場合は少なくない。これはつまり言い換えればその人が一体どこで満足できるかということでもある。
 そして勝負が始まる前に思考実験をする。ここでかなりの勝算を見出す。車の差と人の差、腕の差を分析する。どこに衝くべき穴があるかを見出す。


 ・その次の段階として実際の勝負がある。自分はとっくに勝算を見いだしているわけだが、ドライバーにそれをそっくり伝えるようなことはしない。大体の方向性は伝える。しかし100%すべて手取り足取り教えるというようなことはしない。これはどうなのかと思うこともあるが、しかしこれはこれでかなり合理性があるように思える。つまり実際にやるドライバーが一体最終的にどういう勝ち方をするのか、というより選び取るのか、そこに成長を見出しているように思われる。つまりは臥竜点睛、ほぼ90%までは詰めるが、残り10%、とどめを刺すこと、そしてそれによって経験を積んで成長していくのは本人であるということ、その自発的な成長を加味しないのであれば、どんなことであってもムダだと思っている節があるということ。


 ・つまり方向性というものをざっくり360度とするとじゃあどの1度が最も効果的なのかを見出す、そういう段階がある。それを見出せないでてんで有効でない方向性を見出しては勝とうとする、なんてやってたらそれは負けて当然。勝てなくて当然。嘆くのは筋違いだと言える。己の無力を嘆くがいいという段階だといえる。
 じゃあ次の段階として大体この10度くらいかなとか、この1度に違いないと絞り込めたとする。そこでもしも勝負ができないとする、慎重という名前の臆病心が頭をもたげたり、いやーほかの角度の方がいいんじゃないかと浮気心が頭をもたげる、あるいは突っ込むだけの集中力に欠ける、勇気がない、無謀さがない、そういうものを出すだけの確信に欠ける、だとすれば悪いのは本人の問題であると。この段階というのは方向性の段階ではなく、突破力の段階であると。成長していれば当然この壁は突破できるはずだし、突破できるだけの成長性、変化できる力があれば今はムリでもそのうち突破できるはずだと言える。
 逆にそういうものがない、事態や状況に応じて自らを変化させることができない、成長心がない、頑固である、固執している、まっすぐにしか進めない、柔軟性がない、合わせて自らも変化していくということができない、だとすればその成長力のなさこそが負ける原因だと言える。











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