筋トレについての考察2(足の握力)






 昨日の話の続きとなります。


 腕を足風に鍛え、足を腕風に鍛えるという話だった。
 これを突き詰めていくと、
 ①足で歩く≒腕ではいはいをして歩く
 ②腕に力を込める=拳を握る≒足指に力を込める
 ③腕で力こぶを作る≒足にある力こぶにあたるものに力を込める
 という関係性になるのではという話だった。
 そして腕が主に器用さ関係の力に関わっているのであれば、足にもそういう種類の筋肉はあるし、逆に足が歩くことに特化しているのであれば腕でもそういうことはできるのではないかという話となる。


 ・ということでそれを意識して振動マシンに乗ってみると、振動マシンに乗ってる最中に足指を使うとものすごく脚全体にどっと疲労感が来てすぐに足がパンパンになる。つまりこれが意味するのは足の器用さ関係の筋肉は普段は鍛えられてはいないということになり、それを鍛えると普段使い慣れていないためにパンパンになる、そしてその事態に適応していないがために耐えきれなくなるという仮説を立てた。確かに、走っている時でも足が地面に適応できないとすぐにつったりパンパンになったりする。ということは、地面の状態に適応できていないために、それに適応するだけの器用さがないがためにこうした事態が生じると考えると、陸上部時代の経験とも一致する。逆に言えば、この事態を解消しようと思えばその器用さ関係の筋肉を鍛えてやればいいということになるわけだ。


 ・そういうわけで、じゃあ足の器用さ関係の筋肉を鍛えようと思えば腕風に考えることになる。
 即ち、突っ立ってるだけでは筋力を鍛えるだけになる。
 足を伸ばしたまま指先に力を込めると、腕を伸ばした状態で手を握ることに等しいと言える。
 この状態でさらに膝を曲げて踏ん張る姿勢になる。すると、太ももの裏が腕で言う力こぶ状態になり、そこを意識して鍛えてやれば足の器用さ関係の筋肉はすべて効率よく鍛えられるといえるのではないだろうか。


 ・そうしてみるとつまりドラゴンボールじゃないが、元気玉を作る感じで意識して両足を大地に付けたまま踏ん張る。特に足は広げているがかかととかかとが吸い付けられるイメージで力を込める。それも、足で踏ん張っている大地という球体を足と足で潰してやろうというようなイメージをもつ。これによって何が鍛えられるかといえば、腕風にいうところの「握力」だと言えるのではないか。足の「握力」を鍛えてやることで足の器用さを増すことが可能になるのではないか。


 ・ということで実際にやってみると、おもしろい発見があった。これによって使われるのは腹周りのいわゆるビール腹になるような一帯であり、しかも表面にあるような筋肉ではなく、もっと深い場所の筋肉、名前は知らないけど……であることが分かった。これが意味するものはつまり、何故お腹が出るかと言えば、足の握力が足りてないから、鍛えられてないからだと言えるのではないだろうか。となるとじゃあ最も効果的にビール腹を解消するにはどうすればいいかといえば、まあそりゃビールやめることが一番だろうけど(笑)、その次にくるのは恐らくこの動きになるのではないか。より具体的に言えば、例えば裸足で外を歩いて砂利石のエリアで砂利を足指でとらえながら前に進むとか。あるいはつっかけをやめて草履で親指ー人差し指間のあのつまむ場所をしっかりつまみながら歩くとか。そういうことが意外と非常に重要だったりするのではないだろうかなあと思った。靴やつっかけは楽には歩けるけど、そういう細かい筋肉を全く使う要素がないので恐らく筋トレには不向きだと思われる。


 ・ということでそれらを検証していきたいが、最近ずっとハンマー投げの動きを意識してケトルベルで筋トレしているので、残念ながら最近ビール腹ではなくなってしまって効果的な検証ができない。まあとはいえやったことのない筋トレを続けていればそのうち目に見える変化が起きるだろう、というか何か変化が起きて欲しいと思って、しばらくはこの筋トレを続けて行こうと思った。
 室伏が最強、ということはハンマー投げを意識した筋トレを続けていれば身体的にもかなりいい影響があるはずだ、という単純な動機でハンマー投げの動作をやっていたが、意外と効果はあったようである。特にラジオ体操にはハンマー投げとかなり近い動きのものが多いので、準備運動としても普通の体操としても、特にハンマー投げっぽい動きの種目はオススメである。まあ参考までに。






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