ゲーム感覚とリアル感覚






 ところでなんで最近ゲームの話ばっかり書いているかといいますと、今やっていることにこれってかなり通用するなあという実感というか確信めいたものがあるからなんですが。恐らく20年前だったら、こんなことは笑われるような話というか、ゲームはゲーム、リアルはリアルという割り切りというものがあったように思います。それがここ20年の間に大きく状況が変化していたんじゃないかと。それにたまたま気づかなかった、それで現状を見ると、何で現状がこうなのかということに説明がつかない。説明はつかないんだけど、説明云々はおいておいても、現状はこうだからこうなんだよと。そこで押し黙るとか納得せざるを得ないというのが現状です。で、その根っこを掘っていくと、どうやらゲーム感覚というものに行き当たるらしい、と最近思い当たったというのが大きいですね。


 ・その一番大きなものはイラク戦争あたりから既に始まっていたんじゃないでしょうか。
 米軍では戦争に行った兵士のPTSDってことが問題になっていたわけですが、イラク戦争の時にちらっと話題になっていたのが「ゲーム感覚で相手を撃つ」ということでした。夜の闇の中でも、相手は闇の中のことですから全くわかりませんが、方や赤外線で相手の状況はつつ抜けですから撃つだけと、こうして一方的に撃つ、そこにおもしろさすら感じる、というものが当時からあったように思います。これというのは戦争に行った兵士の心のケアとしても重要だったわけですが、圧倒的な戦果を上げる上でも重要な働きをしていたように思います。戦争にゲーム感覚をもちこむというのはどうなのかという気もしますが、兵士の心が壊れてしまうことを防げること、そして損害を少なくし、しかも精神的には健康さを保つことができるという意味ではかなり合理的な面があるわけですね。良心の呵責にやられて心を病むよりはずっといいわけです。こういう構造と我々の人生も決して無関係ではないと思います。例えば焼肉なんて対象は先日まで生きていた動物なわけで、現場は悲惨でも焼肉はエンタテインメントだったりします。こういう構造が悪いどころか、我々が健全に暮らしていって社会に貢献する上では欠かせないものだと言えるのではないかと思います。それによっていかにマイナス面を減らしていき、いかにプラス面を大きくしていくか。ゲーム感覚っていうのはその上で大きな役割を果たしているという話ですね。


 ・他にはドローンなんかもそれにあたると思います。カメラと爆弾を搭載して突っ込ませる。ゲームとラジコンという何の役にも立ちそうにないものが実際には戦場でとんでもない働きをしていたりするわけです。
 これが80年前だったら、神風特攻隊なんていうのがありました。片方には愛国心、片方には臆病さを抱えて出動した彼らでしたが、敵弾の中を飛んでいくところまでは勇敢であっても、最終的に体当たりをする段ではどうしても人間として仕方ないことですが、避けようとする本能が出てくると。だからすこしズレがあったりしたようなんですね。それでもかなりの戦果を上げたのも確かですし、当時の劣勢の日本軍にとっては、非常に安いコストで戦艦を撃破するといった大戦果、まさにコスパの極みみたいなことを実現することができたようです。米軍にとっての脅威でしたし、最近では自爆テロが「カミカゼアタック」なんて呼ばれているわけで、二つが同一のものとして語られることからも脅威的なものだったのは間違いないようです。
 で、これが2020年くらいになってドローンで復活したりしたわけですね。しかもこれはパイロットが乗り込んで操縦したりする必要がないと。命をかけなくてもラジコンが爆弾もって突っ込んでくれるという、パイロットがわざわざ身体を張らなくてもいいようにできています。つまり二次大戦で示されたそれというのは古くてとっくに終わっている話どころか、いまだに現役、それもものすごく効果的に安く仕上げることで復活を遂げているというわけです。それでも2020年ごろはそれによるPTSDが結構な問題になっていましたが、まあ遅かれ早かれ解消されていくのではないでしょうか。


 ・これらを出してきたのは後付けというか、後でいろいろ考えてほじくり出してきた話題ではあるんですが、それでも一定の方向性は示していると思います。かつてはゲーム感覚として一笑に付されてきたものが急速にその対象範囲を大きく広げているなと思いますし、今現にそれを痛感しています。だからこれをさっさとまとめ上げてこの時代に適応していくことが求められると思いますし、これを筋道立てて理論だてて構築していくことは非常に有意義だと思っています。というか、そういう意味での適応がないということが現代人の現代への不適応をもたらしてきた元凶なんじゃないかと思っています。


 ウメハラさんとケンの話
 今日たまたまオススメで出て来た話なんですが、私が最近うっすらと感じていたこととかなり通じるものを感じておもしろかったです。よろしかったらどうぞ。










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