今日ふと昔の話を思い出した。
といってもそんなに昔の話じゃないが、体をいろいろ悪くして病院に行っているはずなのに、検査をいくらやっても何一つひっかからないということがあった。それこそ脳神経外科から皮膚科、ペインクリニック、消化器内科に泌尿器科内科と散々あちらこちらを回された挙句に全てが「異状なし」、これでは一体何のために病院に行っているのかわからんと。まるでこの人仮病ですというお墨付きをもらうために病院に通っている感じまで出てきて、「はいはい、どうせ今回も異状なしなんでしょ」と思ったら本当に異状なしで(笑)、本当にあの時は病院内をさまよっている霊になったかのようだった。これだけ激痛だ体調不良だが続出して出まくっているのに何も出ないっておかしくない?? と思っていたものだった。それこそ病院と最先端技術というものを疑った、というか今も疑っているわけだけど、そのためには本当にいい経験になったような気がする。いや本当に。
一応結石はレントゲンで出たけど、それだって前日にどういう流れか忘れてたが超音波検査で結石を疑うことがあって、それで探したんだけど見つからなかった。超音波検査では結石を探すわけだが、時々結石が見過ごされることがあって、その「たま」の方に入ってしまったせいで何も出なかったという。
であまりの痛みに病院の救急に運ばれて、うずくまりながら思っていたことは(あーどうせ今回も異状なしなんだろうなー……)ということで(笑)
でその時初めて「結石ですね」と医者に言われて診断名が出て、思ったことは「病院って本当に診断が出るんだ!」という謎の感動だったことをよく覚えている(笑)「いやー超音波検査しても時々何も出ないこともあるんですよ。ははは」というのを聞いて、(マジかよ……)と脱力したのをよく覚えている。
まあしかし病院は3年くらい通ったけど本当にそれくらい何も出なかったし最初で最後の診断が結石だった。オレはその当時を思い返すと暗澹たる気持ちになるし、できればもう2度と味わいたくない、というか2度と病院には関わりたくないと思っている。良くも悪くもこれが健康的であろうというモチベーションにはなっている。運動もしているし。
・当時謎の体調不良が相次いでいて、当時のオレはあーなんでもいいからガンでもなんでもとにかく診断名ついてくれ~とずっと思っていたけど、その願いは虚しく何一つひっかからなかったということを思い返しては「あーあの頃のオレは本当に不幸だったなあ、病院内をさまよっていたなあ」と思うわけだけど、でも本当は違っていて、引っかからない方が断然いいということを最近になって知った。
オレは不思議と何一つ引っかからなかったので、良くも悪くも引っかからない体質なんだろうなあと勝手に思っているし思ってきたけど、でも人によってはものすごく引っかかる人もいる。数値となって、データとなって、「臓器が悪いですね」とはっきりと告げられると。それって結構相当きついことだよなあと。検査をすればするほどボロボロと出てくる人がいるのだ。最近その事を知って、それは相当きついなあ……と思ったものだった。
「オレ健康だから。絶対引っかからないから」という人がはっきりと診断を下される苦しみと、「いやーこれだけ悪ければ一つや二つは引っかかるだろう」と思って何一つ引っかからないのと。どっちが苦しいかと言えば、診断を下される方がキツいに決まっている。それを思えば、当時は不幸だったなあ、と思っていた自分がどれだけ幸福だったかを(幸福というといいすぎかもしれないけど)思ったかということである。
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