最強キャラであるえんまだが、何が強いって運が強い。サイコロ運が特に強く、目的地周辺にやってきたらかなりの確率で入る。恐らくサイコロの1/6の確率に10~20%増しくらいで入りやすくするようになっているんではないかと思う。目的地周辺での混戦に強く、いろいろな目配りもそつなくこなす。あしゅらの上位版だけのことはあるが、しかしあしゅら同様に器用であることとそれが器用貧乏とは紙一重といったもので、そこにはやはり弱点があるといえる。
・さるかわとタイプ的にはよく似ている。さるかわがカードを使う意味では最強だが、えんまはサイコロ運で最強だと言える。二人ともその意味では攻撃力的には高いと言えるが、しかしさるかわがじゅもん的な意味で強いとすれば、えんまはこうげき的な意味で強い。
例えばさるかわはぱろぷんてカードを使ったりする。他の社長は使わない。そうすると、全社長がさるかわに金を貢いだりして300億とか一瞬で稼ぐことがある。他にもマルサカードをバンバン使うのも特徴だが、これで時々自爆するのは以前にも書いた通りで、しかしそのリスクを恐れずに使えるということがさるかわの最大の強みだと言える。時々自爆するにしても、これほど怖いことはない。えんまはそもそもそんなマルサカードをそもそも使ってこない。恐らくしっかりしているがために、そんな自爆の可能性のあるカードは使えないのだろう。
・えんまはサイコロ運が強いわけだが、例えば貧乏神、特にキングボンビーがついたとする。そうすると他人になすりつけにかかるのだが、サイコロ運の強いえんまは攻撃力的な意味で強いので簡単になすりつけてくる。一方、例えばかぐや姫は防御力的な意味で強いので、やはり全力で他人になすりつけようとする。
じゃあこの攻撃力的な高さと防御力的な高さとが戦ってどのような結果をもたらすのかを見ていたことがあるが、新宮が目的地で新宮付近にいた二人はなすりつけあって東京まで行ってしまったことがある。その結果はえんまが逃げ切り、かぐや姫にはキングボンビーがついて没落した。
ところがこの話にはオチがあって、なすりつけあいをしながら東京まで行っている間に他の社長が目的地に入ってしまったので、最終的には最後まで逃げ切った、一番遠いところにいるえんまにキングボンビーがついたという。つまりここがえんまの攻略には大きくかかわるところで、えんまの最大の攻撃力が常にいい風に作用するとは限らない。全力で逃げていった結果が目的地から遠ざかって次の貧乏神の対象になる事もある。
さるかわだってマルサカードを躊躇なく使うその攻撃力の高さで自爆することがある。
ここから言えることは、攻撃力が高いこととその攻撃力の高さをうまく使いこなすことは全く別の話だということだ。それだったらむしろ攻撃力がなかった方が結果としては良かったのではないかということだってある。なけりゃないで困るものだが、かといってあり過ぎても困るということがある。
つまりこの点をしっかり把握して実生活に活かしていくようにすれば、桃鉄というものをより実生活に活かしていくことができるのではないかと思う。
一例を上げれば、知識というものがある。いくらたくさん知識があっても、それをうまく使いこなすことは全然別の話である。知識があるということは、言ってみればたくさんのカードを手元に置いていつでも眺めることができることだと言える。1進めるカードから6進めるカード、さらにはリニアカード。そういったカードがある、それも上限の6枚を越えてある(知識には制限がない)ということはとてつもなく強そうに見える。しかし果たしてそれが実際に強いかどうかは全然別の話であって、それをいざという時に使える度胸や使いこなせるだけの器量、そういったものの方が問われることの方が多いのではないだろうか。
目的地まで残り1マスで「1進めるカード」がある。
でもそこでそれを使えないのだとすれば、それは宝の持ち腐れでしかないのだ。
・と言っておきながらなのだが、えんまやあしゅら、かぐや姫などの強キャラはリニアカードを使う時に個性がない。普通に目的地に入ることだけを目指そうとする。目的地などはかなり強めの青マスでしかないので、前半を過ぎたら大した意味をもたなくなるのだが、しかしNPCにはそれ以外の行動ができない。リニアを使ってまで、例えばカード売り場を目指すとかメカボンビー研究所に入るとか、あるいは周辺の都市の物件を買いあさるとかそういうことができない。
つまり本当の意味でやらなくてはならない優先順位をわかっていない。これはNPCの最大の弱点のひとつだと思う。リニアを使った先にある思考が足し算だということだ。
・もうひとつ、えんまだけではないが地の利ということが分かっていないということ。恐らくこれは最大の弱点だと考える。例えば都市圏はドジラに襲われやすい、少し離れた都市はモモスラに狙われやすい、なので物件は4つまでにしておくとか。あるいはそもそも買わない。襲われない都市だけを計算して買う。そういったことができない。従って危ない物件を買うように仕向ければ必ず狙ってNPCに大打撃を与えることができる。例えば東京が目的地になったら敢えて敵を入れてやる。買占めさせてやる。これによって300億の損害を常に与えるよう狙うことができるのだ。
これの延長で、例えば名古屋の自動車工場(トヨタか)は非常にいい物件だが名古屋はドジラに狙われやすい。そこで、自動車工場だけを買ってその他の物件は他のプレイヤーに買わせておく。すると他のプレイヤーがモモトラマンカードを使って守ってくれるようになる。こうなるとプレイヤーは他のプレイヤーを使って自分の物件を守ってもらうことさえできるようになるのだ。まるで托卵(たくらん)みたいな話だが、こういった手でもNPCには区別がつかないし対応も取れないようなのでここをつついていくことがNPC相手には非常に効果的となる。
・じゃあここまで書いてえんまは強いのかという話だが、実はあまりそう感じたことがない。先日やった時には、えんま、さるかわ、かぐや姫だったのだがさるかわが序盤で4回マルサカードを引いた、それを使ってえんま、さるかわ、かぐや姫、えんまの順で当たったので何も苦労せずぶっちぎりの一位になったという。
まあこういうこともあるので、一度えんまが鬼のように強い状況でやってみるというのもありかなと思ってます。
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