さるかわの攻略






 個人的に、最強とまではいかないが最凶といった感じの印象を持っているのがこのさるかわである。こいつの存在感はえんまやあしゅら、かぐや姫といった面々と比べても引けを取らない。それどころかはるかに上回っているという印象がある。


 ・こいつの最大の特徴はなんといっても他人にとっていやなカードを躊躇なく使うところにある。えんま、あしゅら、かぐや姫も使うことはあるが、その能力にかけてはさるかわの比ではない。さるかわは他人を蹴落とすということに特化しており、これらの上位のプレイヤーは必ず使うというわけではない。彼らの中にはいろいろ優先順位があって、その中でいいと思えば使うこともあるといった程度。よくいえば視野が広い、悪く言えばこの能力にかけては圧倒的にさるかわに劣る。確実さ、迅速さ、効果的か否か。そういった点ではとてもさるかわには及ばない。逆に言えば、さるかわはこれと言えるもの、誰よりも明らかにすごいと言える突出したものが一つあるということになる。この時点で超一流だと言っていいほどである。


 ・正直、このゲームで没落することというのは実はそうそうない。貧乏神がくっついてきてのぞみカードを買ってきたとする。それはイヤな手ではあるが、しかしそのカードが後で使えることを思えばそういやなものではない。
 あるいはキングボンビーがくっついたとする。それならそれで特急カードを使って他人にくっつけてしまえばいい。
 急な台風や噴火で被害が出た。ならば、あらかじめ余分に資金を持つようにすればいい。
 ならば、どういうタイミングで没落は起こるのか。それを考えながらプレイしてみたことがある。


 その時あったことは、
 ①目的地が稚内で、狙ったヤツに貧乏神を付けたいと思って目的地周辺を入れるのに入らずにうろついていた
 ②敵が近づいてきたので入ろうとするが入れず、賞金を奪われた(手に入れられる賞金を失った)
 ③直後にキングデビルカードを引いた
 ④マルサカードを食らった(さるかわ)
 これで没落した。
 ここで示すような②③④は単発ならば別になんてことはない。ところがこれらが重なってやってきた時に、なす術がなくなる。ここは重要なポイントで、どんな大打撃であっても単発ならばそこそこなんとかなる。しかし連なってやってくるとどうしようもなくやられることになる。
 キングボンビーで没落するのも結局はこれで、一発だけならなんとかなるが、半年に渡って金を捨てられたりするともうどうしようもなくなる。つまり、これらのポイントさえきちんとおさえれば没落はなくなるのだ。


 ・ここまで考えていくと、さるかわがいかにヤバいかが察せられるのではないだろうか。
 こういうパターンもある。
 ①目的地から一番遠くて、貧乏神がついた(特急カードあり)
 ②冬眠カードを使った(さるかわ)
 ③貧乏神がキングボンビーとなった

 繰り返すが、これらが単発ならば別に大したことはない。貧乏神がついても他人につければいいし、そのための特急カードもある。冬眠カードだけなら眠っていればいいだけの話だ。
 ところがこれらが組み合わさるとどうしようもなくなる。そしてこの手の没落に常に関わっているのがさるかわなのだ。


 ・となるとこれはもう必然的にさるかわ対策でブロックカードを持つしかないということになる。えんまやあしゅら、かぐや姫もこの手のカードを使うことを考えれば妥当だと言える。
 しかし、そうなると6枚しかないカード枠に一枚必ずブロックカードを入れることになる。しかも豪速球カードでブロックカードは破壊される可能性がある。つまりこれが意味するものは何かといえば、ゲームをしながら常にさるかわに怯えなければならないことになるということだ。ゲームをしながら常にさるかわの一挙一動に注目していなければならない。ゲームをしながらほかのプレイヤーの行動と手持ちのカードを気にしないといけない状況というのは、プレイヤーの行動だけに集中できなくなることを意味する。それによってペースが乱される。焦りが生まれて普段ならしないようなことをしたりするようになる。こうしてさるかわに負けるのだ。


 ・しかし普段の行動だけを見ていればさるかわの強さは決して勝てるようなものではない。カードを使う相手としては超一流でも、その他の行動は中級レベルに過ぎない。
 ここで言いたいのは、最強の敵メンバーにはさるかわを入れるのがいいだろうということだが、さるかわには勝ててもえんまやかぐや姫に勝てるとは限らないということであって。さるかわはブロックカードでなんとかできるが、そのハンデを負ったままえんまたちと戦うこと、これが非常にきつくなる。
 そういう意味でさるかわは強いと言える。






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