いぬやまの攻略






 いぬやまを一言で表すならば「安定」や「無難」ということになるだろうが、これには但し書きを付ける余地がある。即ち「悪い意味で」
ということだ。


 これはどういうことかといえば、プラスな意味合いとマイナスな意味合いとに分かれることになる。
 ・プラスな意味合いとしてはチャンスを失うということだ。例えば目的地にあと1~6マスで入れるという場所というのは、7マス以上の時と比べて意味合いが全く異なる。1/6の確率で目的地に入って莫大な賞金を得られるか否かというのは雲泥の差がある。となると是が非でもその6マス以内の範囲には入らなければならないということになるわけだが。きじたはここが良くも悪くも強い。普通は赤マスがあるとなれば多少は躊躇するものだが、きじたは躊躇を全くしないで突っ込んでくる。そのため、目的地を争う時になると断トツで強い。
 ところがいぬやまはここに赤マスがあれば絶対に入らない。よく言えば安全策を取るのだが、これによって大きなチャンスを失ってしまうことになる。チャンスを失うというプラスを手に入れられないというのがいぬやまの欠点だといえる。


 ・マイナスな意味合いとしてはキングボンビー対策を全くしないということがあげられる。まあこれは他の社長にも共通することではあるが、キングボンビーという大きなマイナスに対して手を講じないということは最大のリスクに対して何も考えていないということに繋がる。いぬやまはここをケチる。
 先述の目的地に近づけないという要素とこれは共通していて、大きなプラスを得られない上にいぬやまは大きなマイナスを考えることができない。つまりチャンスを是が非でも掴むという攻撃性もなければ、リスクが怖いからとそこだけはきっちりしておこうという防御性もないといえる。これが「悪い意味での安定・無難」ということになる。


 ・そしてこうした性格がよく表れているのが、青森や下関、広島といった無難なところに妙に居続けてしまうことだ。やる気があるのかと疑うレベルだが、いぬやまはなぜか同じところに居続ける傾向がある。目的地を目指しもしなければ、遠ざかりもしない。貧乏神の標的になりやすい。
 これがなぜなのかと考えると、赤マスを極度に嫌うこと。そして赤マス以外なら何でもいいということをいぬやまが念頭に置いているということが指摘できる。つまりは目先の一喜一憂を極度に怖がってしまうのだ。つまりは臆病さがここにはある。


 ・臆病さが何をもたらすかと言えば、大きなプラスを逃すこと、そのプラスのためのチャンスを掴むための大胆な手が打てないことに繋がる。目的地前の赤マスを恐れることはこれになる。
 そして普段から赤マスを極度に恐れるということは巡り巡って目的地に全く近づけないという事態をもたらす。つまりは貧乏神を呼び込む行動に直結している。そしてさらにいぬやまは最大のリスクを考えていない。キングボンビー対策をしない。これらによっていぬやまは最下位へと簡単に転落する。


 つまりは何か。
 「臆病」という、いぬやまの最もリスクを嫌うはずの性質が、逆に最大のリスクを呼び込んでいるのだ。いぬやまの転落はその意味で「臆病」という素質がいかなるもので、どのような結果を呼び込むものなのかを具体的に示してくれているのだ。




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