きじたの攻略だが、きじたに攻略法はない。
完全無欠と言いたいところだがそうではない。それどころか穴しかないので攻略法を考えるまでもなくきじたには勝てる。
・「冬の赤マスも恐れない」という売り文句だが、実際には特に何の考えもなしに冬の赤マスに吸い寄せられるように入っていくのがきじたである。隣に普通の駅があろうと、黄色駅があろうと、赤マスに入っていく。もはやゲームを諦めているとしか思えない。その結果、目的地に入る時には莫大な借金を抱えているため、目的地に着いたお金はすべて借金返済に充てることになる。
・短期的な目線で見れば、赤マスに幸いほとんど入ることなく、しかも連続で目的地に入った場合などはもしかしたら手が付けられなくなる可能性もあるが、まあ大体は最初から底辺をうろつくことになる。
だが、もしも鹿児島や熊本の農林物件を手にした時にはもしかしたら復活があり得る。初期は桜島や阿蘇山の噴火で沈む一方だが、中盤以降は財宝が見つかることがあるので、そういう一撃で挽回できる農林物件を持っていたら要注意だ。あるいは襟裳の牧場などもそれが起こり得るだろう。
・なぜきじたは弱いのか。それは目的地を狙う思想のなさ、計画性の無さが大きく影響している。
赤マスに多く入ることを回避した先で残ったお金で何をしたいか。どうするつもりなのか。そういう思想がない。その次を考える計画性がない。勝とうが負けようが関係ない。そういう思想性の欠如が彼をムダに赤マスに引き付けている。はっきり言えば、生きる意思がない。生きる意思の欠如、それがきじたというプレイヤーの最大の特徴だといえる。
生きる意思がない。生きて、あれがしたいこれがしたいということがない。つまり死んでいる。このゲームをするプレイヤーとして死んでいるということが、恐らくはこのゲーム内できじたを実質的な「無敵の人」に仕立て上げることに成功している。この言葉自体はかなり新しい言葉のはずだが、このゲームは思想的に無敵の人を作ることにものすごく早くから成功しているといえる。
きじたはほぼいつも最下位をさまよっているが、最下位であること自体には大した意味はない。それこそ、きじたを選ばない方がゲームとしてはおもしろいと思うのだがどうだろう。
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