VRゲートボーラー






 最近ちらっと聞いた話によると、以前なら各地で見られたゲートボールをする老人の数が減少しているらしい。大正から昭和前期にかけて生まれた人たちが年を取って動けなくなり、数が少なくなってそもそもゲートボールをすることができなくなっていると。そして数が減るために、本来なら健康的でまだ動ける老人までもが動かなくなり、運動量も減るしそもそも好きだったゲートボールをすることもなくなる。ゲートボールの名手みたいな人はいるわけだから、その人がゲートボールできなくなるというのはいってみれば活躍の場が奪われたに等しい。


 ・この問題を技術的に解決しようとするならば、VR(仮想現実)ってのはもしかしたらものすごくいいかもしれないとふと思った。爺さんAとか婆さんBのデータを丸々保存しておき、球をどう打ってどう球が進んだのかまで忠実にセーブしておく。それが例えば誤差5%くらいで球が進んでいくとかでもいいかもしれない。そうやって20人分×10セットくらいデータを残しておけば、リアルにいる人は一人だが、仮想現実にいる9人も交えて和気あいあいとゲートボールを楽しむおとももしかしたらできるようになるかもしれない。そしてその9人の「データ」と一緒に、リアルの自分一人が加わって対戦をするのだ。やじとか(さすがにやじはないか(笑))合いの手とかもセーブしておけば、さらに臨場感は増すことになるだろう。


 ・いや、この話で一番言いたいことは何かって、そのVR空間にある一人の婆さんが加わって、ゲートボールをやっていると。リアルな空間には他に誰もいないんだけど、その婆さんのVR空間には他に9人の爺さん婆さんがおり、勝負は白熱している。そして白熱している勝負の最中で失敗した球を打ったときやものすごくうまくいったときなどに拍手喝采が起きる。その場では婆さんは間違いなく伝説のゲートボーラーになっているのだ。
 で、その一人悦に浸って得意げになっている婆さんというのをリアルな方から見たら、一人で打って一人でガッツポーズして、一人で大笑いしていると。
 これって……これって耳なし芳一なんじゃないのか??(笑)


 とまあこれが書きたかったという話ですはい。








この記事へのコメント

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村