・別に私は専門家ではないんですが、まあ肩凝りになった方の専門家だとは思ってますので(笑)、そういう体で書いていきます。
・肩こりとかいうところの「凝り」(こり)の正体とはなんぞやといわれれば、まあわからん。というよりその解説だったらオレ以上に得意な人はたくさんいるだろうし、まあそもそも検索すればそれっぽいのは出てくる。
こり【凝り】 肩がこる,筋肉がこる,などという場合の〈こる〉という言葉は,筋肉が異常に緊張したり,または痙縮を起こしたときに感じる自覚症状を意味する。 筋肉の緊張が亢進すると,ついには痛みを感じるようになる。 こりと痛みとは表裏一体の現象で,つまり,こりとは有痛性痙縮ということができる。
とかなんとか。まあ貼っといてなんだが、イマイチよくわからん(笑)
ただこの「凝り」というものが出た時にどうすればよいのかというのは多分人一倍書けるように思う。というのは個人的にこの症状と長いこと向き合ってきたからであって。
・オレはちょっと前まで右肩から先がしびれてマトモに動かすことも難しいと。これで握力が5キロとかしかなかったわけだが、でも5キロあるということはそれはいいかえれば「きちんと動いている」ということであって、これが何かの問題なのかといわれるとかなり難しい。病院で言われたのは、「これは何か問題なんですか」ということであって。動いているじゃないですかと。そういう意味でこの解決を病院に求めるのは不可能だと思っているし、こんな調子だから正直すっかり医者嫌いになってしまった。
この症状をオレなりに言うとすれば、これはどうやらものすごく重度の「肩こり」だったということ。
そしてその「凝り」というのは肩だけでなく腕、指先まで凝っていた可能性があるということだ。それによって痺れて指先が動かなくなった、だとしてもそれは今の医療技術では「これこれです」とはっきりと断定することは難しい……ということは経験上よくわかっている。何をどう取っても何も出てこないのだから。つまり今の医療技術ではどうしようもないだけに、だからこそそうならないために何とかする必要があるし、また予防するということも重要なんじゃないかということを考える。
そしてその凝りはどうも血液の循環不良と言い換えられるのではないかと個人的には思っている。血液が体内で大渋滞していたことが、深刻な、それこそ全身レベルでの「凝り」を引き起こしたのだろうと。
・ではその肩こりをいかにして直すかということなのだが、オレの経験上ではその原因は筋トレが50%、風呂が50%だということだ。肩の筋トレをしっかりしているということは肩にしっかりと血流が行き渡るということであり、そのポンプとしての機能が十分に働く環境を整えるということでもある。だからこれをこころがけるだけでかなり状況は違ってくる。そもそも肩こりになってしまった人は苦痛だから肩を動かさないのだが、そうなるとますます肩こりはひどくなる。しかし少しの苦痛を伴ってでも動かし始めると、意外と10分もすればほぐれてくるものである。これによってかなり軽減されるのだが、しかしこれは解決ではない。というのは、肩の筋トレをしたところで対象となるのはあくまでその肩の筋肉周辺部だけであって、そこから少し離れたところは、そこが仮に肩であっても、もう対象外となるためだ。ということで肩の筋トレは肩こりに非常に有効なのだが、しかしまあよくて80%程度であって、完全に解決することはできない。
・では逆に風呂に肩まで……と言わず頭を湯船に沈める勢いで入った場合はどうなるかということだが、これはものすごく効く。完全に良くなったのではないかというくらいに効く。ところがこれも最初はそう思えたとしても、すぐに元通りになってしまう。なぜかといえば、その「凝り」を風呂によって一時的に取り去ることは可能なのだが、結局肩の筋肉というポンプがきちんと機能していない以上、また凝り始めることになるためである。
つまりは何かといえば、肩こりを本気で直そうと思えば、肩の筋トレで根本的な解決を目指すということと、対症療法的な風呂によって血行をよくするということ、この二つの流れがどうしても必要だということだ。これはどっちかだけではだめで、どうしても両方やる必要がある。
・ではなんで現代人は肩凝りになるのかということだが、まあいろいろ現代的な要因はあるだろうけど詳しくは省く。言えることは、昔から肩凝りと言えば「もぐさ」で灸を据えたり、あるいは鍼(はり)を打ったりしてきたわけだから、そういう技術があるということは昔からこの問題はあったということでもある。そういうわけで結構鍼を打ってきたし、自分でも自分に対して打ってみたいなと思うくらいには好奇心を持っている。またこれが結構効くのだ。
で、なぜ肩凝りになるのかだが、これをリクツと共にならべるとこういう感じになる。
現代人は噛む力が弱いと言われる。戦後以降は特に食べ物の変化が激しく、柔らかく、味付けは濃く、砂糖をたくさん使って甘くという風に食べ物が変化してきた。特に固いものを食べなくなったということは大きくて、現代の若者の顎は細くなったといわれる。私も親知らずを上二本抜いたが、親知らずが昔の人は普通に口内に収まっていたと。それは顎がしっかりと発達していたから。それがなくなって、顎が細くなり、また細くても何も不自由がないようになってはいる。しかしここで重要なのは顎の力が弱まっているということは恐らく肩にかなりの負担をかけているのではないかということで。
個人的に顎の筋トレもしているのだが、顎の筋トレをしてじゃあ一体どこに効くかといえば、顎はもちろんだけど顎と隣接している肩や胸の上部(大胸筋上部)、首の後ろに効くなというのはわかっている。
恐らく個人的な仮説としては、顎が弱くなり、それに伴って顎の筋肉量が減少したことが結果的に肩、胸、首の筋肉にも大きく影響しているのではないかということで。じゃあ実際に顎の筋トレが肩凝りに直接効くのか、といわれればそれはちょっとわからないが(試してみたかったけどもう肩凝りは治ってしまったので)、とりあえず間違いないのは、肩や大胸筋、首などの普通の筋トレで使われる部分とはまた違った筋肉がそうした場所にはあり、そこに個の筋トレが効いているということ。これは確かなので、恐らく肩凝りにも有効だとは思うが、ここは経験がないのでなんともいえない。
・だから結論としては、肩凝りには①肩の筋トレ②頭から風呂に入る これに合わせて③顎の筋トレこれもかなり有効なんじゃないかなということで。深刻な肩こりに悩まされている人はプロテイン飲んで、イカの固いヤツを延々食べてみてはどうだろうか。
早速実験してみますという方を待ってます(笑)
この記事へのコメント