ということで大将が降参してもう終盤ですね。
ちょっとペース上げようかなと思います。
後がつかえているので(笑)
①Finally Momotaro let go.
➁The king got down on all fours and thanked him again and again.
③Then he ordered his demons to fill a cart with all the gold and silver and jewels in the castle.
④They loaded the cart on the ship.
⑤"We'll never bother your people again!" the King of Demons promised.
⑥"See that you don't," said Momotaro.
⑦And he and the dog and monkey and pheasant jumped on the ship and sailed for home.
ということで七文ですね。
長いですがやっていこうと思います。
①Finally Momotaro let go.
letなんですけど、let OCが有名ですね。「OにCを許す」「OをCの状態にする」という意味で出てきます。だから
let her do(as she likes)で「好きなようにさせてやる」とかLet this dog out!で「犬を外に出して!」とかあったりします。だからここのletもそうであるとみるべきで、let him goで「彼を放してやった、行かせてやった」という風に取るべきでしょう。日本語でもそうですけど、この場面でlet goで「ああ桃太郎はイヌを離してやったんだな」と思うヤツはいないと(笑)let goだけでもはがいじめにしている鬼の大将を離してやったんだなということはわかるくらいに状態が継続されているんだなと思うべきでしょう。だから、himはなくてもわかるんだなとここは理解するのがいいでしょう。
ということで
「ついに桃太郎は放してやった」
ですね。
・ついでですが、Finally the dog have Momotaro let him go.
も可能です。イヌが桃太郎に頼んで彼を放してやってもらったとなります。これはgetでもそうですね。Finally the dog get Momotaro to let him go.となります。get to不定詞となります。
あるいはFinally the dog make Momotaro let him go.だと強制的に放させたとなります。「待て待て桃太郎、そのままだと大将は死んでしまうぞ! 落ち着け!」という感じですね。人だったら引きはがす感じになりそうですが、イヌですから桃太郎に噛みついて止めさせたとなるのでしょうか。
そして鬼の大将に関しては行かせてもらったとなるわけですから受身形になるわけですが、be letではなくallowやpermitとなると。
He was allowed to go.で「彼は行くのを許してもらった、許された」という形になります。
➁The king got down on all fours and thanked him again and again.
「鬼の大将は四つん這いになり、何度も何度も彼に感謝した」
ですね。
on all foursで「四つん這い」の意味があります。I'm on all foursで「私は四つん這いになりました」でいけます。だからここもThe king was on all foursでいけます。
じゃあget downは何かといえば、「かがむ、しゃがむ」の意味です。だから「しゃがみこんで、そのまま四つん這いになり」という感じで取るといいのかなと。
・ここでget downですが、木から降りるの時もget downですが、集中するときもget down(to ~)ですし、しゃがむときもget downです。つまり通常時、普通に立っているとか普通に座っている状態から低い体勢を取る時にはこれを使うと考えられます。木から降りるのはそのまま木からdownした状態をgetしているわけですし、集中している時には椅子に座っている状態からのめり込んでいる状態を指してget downだと。しゃがむという時だって普通に立っている状態を意識しているからこそget downがあるわけです。
日本語でも体調が悪くなって保健室に運ばれたとなると「あーダウンしたかー」みたいな感じになります。じゃあdownは何かってことですね。
名詞のdownはdownsとなって逆境とか不運の意味です。だから「逆境から這いあがった」とかいうところで使われる感じですね。動詞のdownはノックダウンでわかりやすいですね。殴り倒すでノックダウン、撃墜するでshoot down、相手を負かす意味でdefeatと同じであると。
だからダウンしたというよりかは、ダウンさせたの意味なわけですね。するものではなくさせるものがダウンであると。そうなると、形容詞や副詞の意味でいわゆる「ダウンした」の意味が出てくるわけですね。
だから日本語に入っている体調悪化のニュアンスはこちらからきているのであって、アメリカではノックダウンの方でむしろ強気な感じであると。だからそういうダウンの細かいニュアンスの違いはあるのかなと思います。
③Then he ordered his demons to fill a cart with all the gold and silver and jewels in the castle.
「そして彼は彼の手下たちに荷車を城の金銀財宝でいっぱいにするように命じた」
ですね。
order人to doですね。「人に~するよう命じる」と。
fill A with Bで「AをBでいっぱいにする」となります。どちらもよく出ますね。
④They loaded the cart on the ship.
「彼らは荷車を舟に積み込んだ」
⑤"We'll never bother your people again!" the King of Demons promised.
「我々は二度と人々を悩ませるようなことはしません!」と大将は約束した。
厳密にはyour peopleですから「あなたのところの人々」ですね。つまりこれはよそのところの人々であれば迷惑かけてもいいというニュアンスに取るのは、私が年を取り過ぎたからかもしれません(笑)
⑥"See that you don't," said Momotaro.
「きっとだぞ」と桃太郎は言った。
本に書いてあるのは「きっとだぞ」でしたけど、「そうしないでね」の意味ですね。まあこれはsee thatで「~しないように取り計らう、気を配る」の意味です。「そうしないように気を配れよ」ということですね。
⑦And he and the dog and monkey and pheasant jumped on the ship and sailed for home.
「そして彼とイヌとサルとキジは舟に飛び乗って帰りました」
sail for~は「~へ向けて出港する」の意味ですね。家に向けて出港したと。
jumped on the shipっていうところですね。これ辞書には載ってないところですけど、いかにも財宝はゲットしたし、目的は達成されたし、鬼たちは黙らせたしとまんまと思い通りにいって嬉しいというニュアンスがありますよね。
これ普通に「舟に乗る」だったら別にget on the shipでよかったはずです。でも、これだけの状況がありながらもget onだと非常に物足りないと。jumped onじゃなくてはならないわけですね。早く帰りたい、おじいさんおばあさんのところへ帰ろう、もう用事は済んだ、だから最後のエンディングを楽しもうというようなニュアンスがあるように思われます。そういうエンディングに向けたわくわく感みたいなものを持っているからこその表現なんだろうなと思いますね。
日本風だったら逆にget onでいいと思うんですよ。勝ったし思い通りに行った、だけどここはクールに行こうぜと。ぜんぜん嬉しくもなんともないみたいな。淡々としたのがいいという。そういう意味では「桃太郎一行はお宝の山を手に入れて、嬉しさのあまりに船に飛び乗りました」みたいになると少し違うかなというのはありますよね。
https://vt.tiktok.com/ ZSeaMHkhC/
①Finally Momotaro let go.
➁The king got down on all fours and thanked him again and again.
③Then he ordered his demons to fill a cart with all the gold and silver and jewels in the castle.
④They loaded the cart on the ship.
⑤"We'll never bother your people again!" the King of Demons promised.
⑥"See that you don't," said Momotaro.
⑦And he and the dog and monkey and pheasant jumped on the ship and sailed for home.
この記事へのコメント