さて、桃太郎が帰ってきます。実はあとこれ入れて2話で終わります。
おじいさんが桃太郎を見つけたところで前回終わってます。
その続きですね。
今回次回分の読み
①En effet, c'était Momotaro avec ses compagnons.
➁Momotaro marchait en premier, le Chien et le Singe tiraient un chariot rempli des trésor derrière lui.
③Le Faisan, quant à lui, volait dans le ciel bleu.
以上三文ですね。
①En effet, c'était Momotaro avec ses compagnons.
en effet(オン ネフェ)はこれで「確かに、なるほど」の意味があります。effet(エフェ)は英語のeffectです。そっくりですね。意味は「効果、結果」ですね。
c'était(セテ)なんですが、これ半過去になってますが、もともとはc'est(セ)なんですね。これのest……つまりêtre(エートル)部分が半過去形に変化してこれになってます。c'estが例えば C'est bon.とかで「それは美味しい」「それはいい」みたいな意味なんですが、要するにThat is goodなんですね。これが半過去形になったものなんだなという感じです。
avec(アベック)はwithの意味です。「彼の仲間たちと共に」の意味ですね。
ということで訳しますと、
①En effet, c'était Momotaro avec ses compagnons.
「確かに、それは桃太郎とその仲間たちだった」となります。半過去形なんですが、「~ていた」のニュアンスがちょっと出しにくいですね。
➁Momotaro marchait en premier, le Chien et le Singe tiraient un chariot rempli des trésor derrière lui.
marchait(マルシェ)はmarcher(マルシェ)からきています。walkですね。「歩く」の意味です。これが半過去形になっています。
en premier(オン プルミエ―)は「最初に、まず第一に」の意味です。firstlyの意味です。となると、後に「続けて、次には」がきそうだと想像がつきます。
le Chien et le Singeは「イヌとサル」ですね。
この次なんですけど、
tiraient(ティレー)は「引っ張る」なんですが。じゃあ何を引っ張るのかという、その目的語部分が長いんですね。
「un chariot rempli des trésor」ここまでが目的語になります。まあわかりやすくやれば、un chariot「荷車」だけでもいいんです。それを念頭に置いていきましょう。
tiraient(ティレー)はtirer(ティレー)「引く、引っ張る」からきています。イヌとサルに対応していますから、ilsの半過去形になるんですね。ここでは「引いていた」という意味になります。
chariot(シャリオ)は「荷車、手押し車、ワゴン、カート」の意味で男性名詞です。これ英語にもそっくりなchariotという単語があるんですが、「一人乗り二輪馬車」だと。これはいかにも古代の戦車を思わせるもので、「ワゴン、カート」というような意味は全くなさそうですね。
rempli/remplie(ロンプリ)は形容詞です。後ろに「de」を伴って、「~でいっぱいの、~の多い」という意味になります。これremplir(ロンプリール)という単語からきているんですが、これもやはり「de」を伴って「~でいっぱいにする、満たす」という意味になります。これが過去分詞となり、形容詞となっているのがここのrempliなんですね。
で、deを伴うという意味がありましたが、確かに後ろにはdes(デ)があります。「de+les」なんですね。
trésor(トレゾール)は男性名詞で「お宝」です。
derrière(デリエール)は前置詞でbehindの意味です。「~の後ろに、~に続いて、~の次に」の意味があります。つまり、さきほどのen premierと対応しているのはこれということですね。
ちなみに「~の前に」となると、devant(デゥバン)というのがあります。仮に荷車の後ろで桃太郎が最後尾でしんがりを務めているというような話になりますと、derrière luiではなく、devant luiという表現もあり得ると思います。
ということでまとめますと、
➁Momotaro marchait en premier, le Chien et le Singe tiraient un chariot rempli des trésor derrière lui.
「桃太郎がまず最初に歩いていた。イヌとサルは、彼の後ろでお宝でいっぱいの荷車を引いていた」となります。
en premierですけど、この場合「先頭を」という意味でもいいのでしょうし、そうなるとderrière luiで「彼に続いて」でもいいと思います。まあ間違いではないかなと。
③Le Faisan, quant à lui, volait dans le ciel bleu.
Le Faisanはキジです。
quant(コン)なんですけど、これだけだと辞書には載っていません。quant à~で前置詞句で「~に関しては、~はどうかというと」の意味となります。
volait(ボレー)はvoler(ボレー)「飛ぶ」の半過去形でilに合わせた形です。英語のflyですね。これが自動詞となりますから、「雲の中を」という表現になるとdans(ドン)という前置詞を必要とするわけですね。
dans le ciel bleuですが、まあ「青い空の中を」という意味ですが。英語だとin the blue skyになります。つまり「the形名」なんですね。ところがフランス語だとdans le ciel bleuですから、英語風に考えると「the名形」的になっています。語順が逆なんですね。
・じゃあこれは一体どういうルールで決まっているのかということになると難しいんですが。
フランス語の場合普通はこの「the名形」となります。だからこのdans le ciel bleuは普通の語順なんですね。他にもブラックコーヒーとなると、un café noirとなって、これも「名形」となります。
・じゃあ「形名」となる場合はあるのかということですが。
petit/petiteとかbon/bonneみたいな、日常よく使われる綴りの短い形容詞は名詞の前にきます。
他にもgrandなんかは名詞の前にくるのか後ろにくるのかで意味がかわるということがあります。
un homme grandで「背の高い人」ですが、un grand hommeとなると「偉人」となったりします。形容詞に関してはそういうことがあったりするということですね。
まあ基本的には、dans le ciel bleuこの表現が基本になるということが重要です。
ということで訳しますと、
③Le Faisan, quant à lui, volait dans le ciel bleu.
「キジは、彼に関してはどうかといえば、青い空の中を飛んでいた」
となります。これもですが、訳しにくいなと思ったら、「,」で囲まれているところを一度省いて
Le Faisan volait dans le ciel bleu.
と配列しなおすということができるようになると、グンとやりやすくなるのではと思います。
はい、ということで今回も終わりです。
次回が最終回だからと言って特に何もありませんし、鬼が「このままで済むと思うなよ」みたいなことを言うことも特にありません(笑)まあ普通に淡々と終わろうと思います。
①En effet, c'était Momotaro avec ses compagnons.
➁Momotaro marchait en premier, le Chien et le Singe tiraient un chariot rempli des trésor derrière lui.
③Le Faisan, quant à lui, volait dans le ciel bleu.
ということで33~35話をまとめてみました。
Les Ogres, reconnaissants, rendirent au pays tout ce qu'ils avaient pillée et l'on remplit le bateau de Momotaro de toutes sortes de trésors.
À la maison, les vieux parents attendaient et priaient:
≪Pourvu qu'il ne lui soit rien arrivé……pourvu qu'il soit sain et sauf……Quand va-t-il rentrer?≫dit la mère.
Le père qui guettait hors de la maison poussa un cri de joie:≪Oh regarde! C'est bien notre Momotaro!≫
Le père qui guettait hors de la maison poussa un cri de joie:≪Oh regarde! C'est bien notre Momotaro!≫
En effet, c'était Momotaro avec ses compagnons.Momotaro marchait en premier, le Chien et le Singe tiraient un chariot rempli des trésor derrière lui.Le Faisan, quant à lui, volait dans le ciel bleu.
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