フランス語桃太郎その32






 ということで大将、鉄のこん棒を振り回していると言う話でしたが、えらい弱いですね(笑)ドラゴンボールならここから50話くらいは延々と死闘を繰り広げるところですが、一瞬で終わりました。ついでに作ってもらったはずの刀は一回も出てこなかったですね。あの刀のくだりは一体なんだったんだろう。鉄のこん棒と渡り合う予定じゃなかったんですかね(笑)そうなると案外渡航する途中で落っことしたのかもしれません(笑)
 さて、その続きですね。
 今回次回分の読み
 ①Il pleura et implora tant Momotaro qu’il finit par le croire et lui pardonner.
 ➁≪Tiens ta promesse, il n’y aura pas de deuxième fois! Je reviendrai tout de suite, hein!≫
 今回は二文ですね。

 ①Il pleura et implora tant Momotaro qu’il finit par le croire et lui pardonner.
 Il(イル)は大将のことですね。
 pleura(プル―ラ)はpleurer(プルーレー)「泣く、涙が出る」からきています。単純過去形でilに合わせています。
 implora(アンプローラ)はimplorer(アンプロレー)「(許し、助けを)懇願する」ですね。これも単純過去形で、同じ主語のilに合わせて変化しています。
 tant(トン)は副詞ですね。so muchとかso manyの意味もありますが、「非常に、それほど」という意味もあります。ここは慣用句になっています。tant A que SVで「ひどくAなのでSV」という意味になります。そのまま訳すと「ひどく桃太郎なので……」という支離滅裂なことになりますが(笑)、前後の文脈に合わせて「大将がひどく桃太郎に許しを請うので……」と訳すとよいでしょう。つまり、tantは動詞としては後のimplorer「懇願する」にかかっているわけですね。


 ではque(クー)以下ですね。英語で言うthat以下という感じです。
 finir par不定詞(動詞の原形)ですね。また出ました。「ついに~する、とうとう~する」です。英語で言うfinallyですね。
 croire(クロワール)はこれに合わせて原形になってますね。英語のbelieveですね。believe him「彼を信じる」というのがフランス語では
目的語がひっくり返ってleが先に出ているためにこうなっています。
 その次のpardonner(パルドネー)は「~を許す、かんべんする、大目に見る」の意味です。そうなると「彼を」に当たるものが前に出ているので、それがlui(リュイ)となっていますね。

 ・ところでじゃあこうしてleとluiとがあるわけですが、文の中では「彼を信じる」「彼を大目に見る」ということですが、じゃあleとluiは全く一緒なのかということですね。
 結論から言えば、あくまでもここは同じだと言えます。luiはleの強勢形ということになっていますので、leでもここはいいです。ただ同じものが繰り返されるのを嫌う傾向がありますので、le~le~と出てくるのを避けるためにこうしてluiが出てきているというわけですね。
 もうひとつ重要なのが、leは「彼を」の意味で、つまり直接目的語なわけです。「彼に」ではないんですね。しかしluiにはもう一つ意味がありまして、それが「彼に」という間接目的語であるというわけです。ここはluiが「彼を」でいいんですが。同様に「彼に」の時にleを使ってもいいのかというと、それは違うということですね。

 さて、ということで①を訳しますと、
 ①Il pleura et implora tant Momotaro qu’il finit par le croire et lui pardonner.
 「彼は(大将は)泣いて、桃太郎に許しをひどく懇願するので、彼は(桃太郎は)とうとう彼を信じ、彼を許した(のである)」
 という感じですね。
 最初のところ、「大将は泣いて懇願する」という感じで訳しても間違いではないかもしれません。でも泣くの方は後ろとのつながりが悪いので、今回は別々に捉えた方がいいのかなと思いました。


 ➁≪Tiens ta promesse, il n’y aura pas de deuxième fois! Je reviendrai tout de suite, hein!≫
 tiens(ティヤン)はtenir(トゥニール)これの意味はhold keep「保つ、守る」ですね。これ、「来る」のvenir(ブニール)とそっくりですが動詞の変化もそっくりです、
 Tiens ta promesseで「約束を守れ」となりますが、tenirに「果たす」という意味もありますから、「約束を果たせ」でもいいかと思います。これpromesse(プロメッス)が女性名詞なので前にta(タ)がついてますが。まあyour promiseの意味ですね。

 次のやつは重要ですね。
 il y a(イリヤ)というのがあるんですが、これでthere is(are)の意味があります。例えばIl y a des livresで「そこに本がある」となります。
 これが変わってil y aura(イリオーラ)となっていますが、このauraはavoirの単純未来形ですね。単純未来形といいますが、まあ未来形です。
 deuxième foisで「二回目」ですね。「二度目」でもいいでしょう。deuxは2ですから、deuxièmeはsecondという感じですね。

  reviendrai(ルビヤンドレ)はrevenir(ルブニール)からですね。come backの意味です。これがjeに合わせて単純未来形になっています。
 tout de suite(トゥードゥスイットゥ)はよく出ますね。「すぐに、ただちに」です。
 hein(アン)は間投詞で特に意味はありません。「わかったか、ええのう、なあ!?」みたいな。この「なあ」みたいなもので、相手に強調して確認する感じですね。

 ということで訳しますと。
 ➁≪Tiens ta promesse, il n’y aura pas de deuxième fois! Je reviendrai tout de suite, hein!≫
 「約束を守れよ、二度目はないぞ。私はすぐにでも戻ってくるぞ、いいな!」
 という感じですね。
 ちょっと違和感ありますね。
 もしもおまえが約束を破れば、私はすぐにでも戻ってくるぞ、とした方が繋がりはいいのかなと思います。


 ということで今回も復習をしてさらっと分かれば大成功ですね。
 https://vt.tiktok.com/ZSeBemX8A/
 ①Il pleura et implora tant Momotaro qu’il finit par le croire et lui pardonner.
 ➁≪Tiens ta promesse, il n’y aura pas de deuxième fois! Je reviendrai tout de suite, hein!≫


 29~32での文章ですね。
 Le chef était grand et fort; mais Momotaro était plus agile.Il esquiva le grand coup de massue en fer du Chef, le prit par les hanches et Vlan! le jeta à terre.
 Le Chef,assomé par le coup, ne pouvait plus bouger.Momotaro le cloua à terre avec la force de ses bras seulement.
 
 Le Chef finit par pousser des cris de douleur:
 ≪Je me rends, je me rends! Ayez pitié,Sire Momotaro,épargnez-nous,nous vous promettons de ne plus mettre les pieds chez vous, et nous ne commettrons plus de méfaits!≫
 
 Il pleura et implora tant Momotaro qu’il finit par le croire et lui pardonner.
 ≪Tiens ta promesse, il n’y aura pas de deuxième fois! Je reviendrai tout de suite, hein!≫




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