ということで到着はしましたが、鬼たちは門を開けてくれません。
さてどうなるかですね。
今回次回分の読み
①Alors ce fut d'abord le Faisan qui agressa les Ogres aux yeux.
➁Le Singe,à son tour,escalada rapidment les murs et ouvrit le portail en un clin d'œil.
③Il sauta sur les Ogres pour les griffer.
今回はこの三文ですね。
①Alors ce fut d'abord le Faisan qui agressa les Ogres aux yeux.
alors(アロール)はちょくちょく出てますね。thenの意味ですし、「その時」です。
fut(フュ) ですが、être(エートル)の単純過去形のilの形ですね。まあよくc'est~で表されるやつが単純過去形となって表れていると。
d'abord(ダボール)もよく見かけますね。「まず、第一に」という意味です。
なので、英語で表せば「Then,it was the first,~」みたいな出だしとなるわけですね。
そして続きです。
le Faisan qui agressa les Ogres aux yeux.
「le Faisan agressa」でもいいといえばいいんですが、こうして主語のキジをqui(キ)以下で説明するというパターンはちょくちょくありますね。英語でもwhoで受けて後ろで説明する感じであります。辞書的には「A qui~」で「~するところのA」とありますが、まあ後ろで説明しているわけですね。文法書によると、英語だと人ならwhoですし物であればwhichですが、フランス語ではどちらでもよいとあります。
agressa(アグレサ)はagresser(アグレセール)「~を攻撃する」からきています。これの単純過去形のilの形ですね。
ここ、「攻撃する 鬼たち à その眼」という語順なんですが、agressa les Ogresだけで完結しているといえばしています。で、その部分を表す場合、英語ならその部分を表す「of」だったと思うんですが、フランス語なら「de」っぽいなと思ったら「à」でしたね。まあ「à」には「to」や「at」の意味もありますし、そもそもこの「à」自体に英語の「of」に相当する意味もあるようです。「~に所属する」という意味合いなわけですね。
ということで①ですが、
①Alors ce fut d'abord le Faisan qui agressa les Ogres aux yeux.
「その時、まずキジが鬼たちのその眼を攻撃した(のである)」
となります。
続けてサルですね。
➁Le Singe,à son tour,escalada rapidment les murs et ouvrit le portail en un clin d'œil.
à son tour(ア ソン トゥール)ですが、これで「今度は彼の番で」の意味となります。tour(トゥール)は英語で言うturnですね。英語でも例えばturn to~で「~に変わる」というのもありますし、名詞で「順番」の意味もあります。これはそのまま使えそうですね。
escalada(エスカラダ)はescalader(エスカラデール)からきています。他動詞で「~をよじ登る」の意味です。単純過去形でilですね。
rapidment(ラピドゥモン)は英語のrapidlyと同じです。「速く、素早く、急速に、急いで」という意味です。ここは「素早く」でいいでしょう。
murs(ミュール)は「壁」という男性名詞ですね。城壁がたくさんあるのでしょう、複数形となり~sがつき、定冠詞もles(レ)となっていますね。
ouvrit(ウーブリ)はouvrir(ウーブリール)からきています。先日も出ましたね。openの意味です。単純過去形のilの形です。
で、つまり動詞としては先のescaladaとouvritとふたつあって、両方単純過去形になってるんですね。
portail(ポータイユ)は男性名詞で「正門」です。
en un clin d'œil(オン アン クラン ドゥイユ)で「瞬く間に、あっという間に」の意味です。 clin d'œilで「目くばせ、ウインク」の意味です。
ということで訳しますと、
➁Le Singe,à son tour,escalada rapidment les murs et ouvrit le portail en un clin d'œil.
「サルは、今度は彼の番で、壁を素早くよじ登りそしてあっという間に門を開けたのである」
という感じになります。
rapidmentもen un clin d'œilも「素早く」という意味では全く同じだといえますが、二回使うとかぶるので、それを避けるためにここは違う表現にしたんだと思います。
③Il sauta sur les Ogres pour les griffer.
sauta(ソータ)はsauter(ソーテ)「~にとびかかる」からきています。これが後ろのsur(シュル)とセットになっていますね。
sauter sur~で「~にとびかかる」の意味となります。
そしてここ最後ですね。
pour les grifferですけど、「ああlesが前に出ているからgrifferは名詞だろう」は間違いです。
ついやりたくなるんですけどね。ここ私もそうでしたが初心者の方が陥りがちなところです。
何回か出ていますが、ここは「pour+不定詞」で「~するために」というものがあります。つまりgrifferは動詞です。そしてフランス語は直接目的語である「~を」が前に出る傾向がありますので、この語順となっているわけです。英語であれば「for 引っかく ~を(例えば「彼を」でhim)」という語順でもよかったわけですね。
というここでここは「彼らを(鬼たちを)引っかくために」の意味となるわけですね。なので、lesとか定冠詞を見かけても即「名詞だろう!」というのは避けて、可能性として「ああ直接目的語の『彼らを』の可能性もあるかも」と一度思ってみるということがつまづきを避けるかなと思います。
さて合わせますと、
③Il sauta sur les Ogres pour les griffer.
「彼は鬼たちへととびかかったーー彼らを引っかくために」
となります。日本語っぽく訳すとすれば、
「彼は彼ら(鬼たち)を引っかくために、鬼たちへととびかかった」
となります。
さて。
では今回も最後におさらいをして、つまづくことがなければ大成功かなと思いますね。
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①Alors ce fut d'abord le Faisan qui agressa les Ogres aux yeux.
➁Le Singe,à son tour,escalada rapidment les murs et ouvrit le portail en un clin d'œil.
③Il sauta sur les Ogres pour les griffer.
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