フランス語桃太郎その23






 ということで、1名なんかサボってるっぽいヤツがいたような気もしますが(笑)、とうとう鬼ヶ島へ到着です。

 今回次回分の読み
 ①Lorsque nos quatre compagnons arrivèrent au grand portail du château,Momotaro annonça:
 ➁≪Qu’on ouvre immédiatement! Je suis Momotaro. 
 ③Je suis venu vous combattre et vous punir de vos méfaits!
 ④――Toi,nous punir? Essaie donc!≫.
 ⑤Les ogres qui faisaient le guet en haut du portail lui rièrent au nez et refusèrent d'ouvrir:
 ⑥ils ignorant à qui ils avaient affaire.
 ちょっと長いですが、6つですね。①と⑤に関しては「:」がついてますから、後ろのは説明となりますから、「すなわち」を付けて訳すことになるかと思います。
 前半後半にわけて、④以降は明日としようと思います。

 ①Lorsque nos quatre compagnons arrivèrent au grand portail du château,Momotaro annonça:
 lorsque(ロルスク)は前も出ましたが、ちょくちょく見かけますね。「~の時に」「~なのに」の意味があります。ここでは「~の時に」でいいでしょう。
 nos(ノ)はnotre(ノートル)の複数形です。「私たちの~」なんですが、後ろのを見ると分かる通りにquatre compagnons、「4人の仲間たち」となっていますので、複数形でnosなんですね。桃太郎一人ならnotreでした。まあここで「ぼくらの味方、桃太郎一行が」というニュアンスになっていると思われます。その意味でのnosやnotreなんですね。
 arrivèrent(アリヴェール)はarriver(アリヴェ)の単純過去形です。「到着した」ですね。ここは、後ろが au(オー)になってますが、これ「à+le」でこうなっていますが、ここにàがくっついているということが重要ですね。これで英語で言うarrive at~の意味になっています。
 potail(ポータイユ)は男性名詞で「正門、正面玄関」ですね。さっきのauの「à+le」のleはこれが男性名詞なんでくっついてきているということになります。
 次のdu(ドュ)も「de+le」ですね。英語でいうof theという感じです。なのでここでは「門 of the 城」となっているわけですね。
 annonça(アノンサ)はannoncer(アノンセー)からきています。英語のannounceっぽいですね。「知らせる、告げる」の意味ですが、ここは単純過去形です。

 ということで合わせますと、
 ①Lorsque nos quatre compagnons arrivèrent au grand portail du château,Momotaro annonça: 
 「ぼくらの4人の仲間たちがその城の大きな正門に到着した時に、桃太郎は告げた」となります。lorsque「~の時に」はこう関わっているのかというのを感じてもらえればと思います。まあ英語で言うwhenですね。
 文末に「:」ついてますから、「告げたのである。すなわち、」とやっていくのがいいと思います。

 ➁≪Qu’on ouvre immédiatement! Je suis Momotaro. 
 on(オン)は前も出ましたが「一般的な人」という意味です。訳しにくいし省かれることも多いです。ここでは「誰か」とかでもいいでしょう。
 ouvre(ウーブル)はouvrir(ウーブリール)からきています。英語で言うopenですね。「~を開く、あける」です。
 immédiatement(イメディアットゥモン)はいかにも英語のimmediatelyを思わせますね。副詞で「すぐに、ただちに」の意味です。
 Je suis(ジュ スイ)は恒例ですね。I am の意味です。まあ厳密に言えば、名乗る場合はMy name is~ですから、それを考えるとJe m'appelle(ジュ マペール)Momotaroが正確と言えば正確です。とはいえ、いきなり鬼の城に押し寄せてやってきた連中が「僕の名前は桃太郎です」とか言ってると思うといかにも緊張感に欠けますね(笑)なので、「私は桃太郎だ!」と名乗ったという感じで考えるといいかなと思います。
 ちなみに、「~出身です」の表現がJe suis de~で表せるのもフランス語の特徴かなと思います。英語でI am from~という表現をあまり聞かないことを思えば、こういう表現はフランス語の特徴の一つかなと思います。

 ・それでここなんですが、ouvreは「~を開ける」という他動詞なんですが。どうも「~を」にあたる目的語は省かれているようなんですね。つまり「開けろ!」で言いたいことはわかると。
 そして「que 接続法」で命令形になるというのが慣用句としてあるようなんです。これは文法書にも載ってませんでした。なので、形は同じなんですが、ここのouvreは直接法ではなく接続法となります。そして命令形なんですね。

 そうなると、
 ➁≪Qu’on ouvre immédiatement! Je suis Momotaro. 
 「(誰か)門をすぐに開けろ! 私は桃太郎だ」となります。

 さて次に行きますと、
 ③Je suis venu vous combattre et vous punir de vos méfaits!
 suis venuでêtre+pp(ppで過去分詞です)となりますので、これは複合過去です。「~した」の意味ですね。
 venu(ブニュ)はvenir(ブニール)からきています。英語のcomeですね。
 で、venir+不定詞(動詞の原形です)で、「~しにくる」の意味となります。
 なので、わかりやすくしますと
 「Je suis venu combattre おまえたちを」という感じになります。その「おまえたちを」にあたるのがvousであり、フランス語は目的語が前によくきますので、ここもvous combattreとなっています。
 「私はお前たちと戦いに来た」ですね。「やってきた」でもわかりやすくていいかもしれません。

 ・続けて
 et vous punir de vos méfaits!
 これも先ほどと同じでvenir+不定詞(動詞の原形です)がかかっていますね。なのでpunir(ピュニール)は原形になっています。そして「おまえたちを」にあたるのがvousであり、動詞の前に出ています。
 で、ここなんですが「punir人de物」なんですね。「人を物の理由で罰する」という意味になります。
 méfaits(メフェ)は「悪事」の意味です。
 ですから
 「悪事を働いた(という理由で)おまえたちを罰する(ためにやってきた)」という感じでいいのかなと。
 vos(ボ)もvotre(ボートル)の複数形です。「おまえの(おまえたちの)」の意味ですが、悪事が多くてméfaitsが複数形になっているんですね。それに合わせて変化しています。

 ということで、
 ③Je suis venu vous combattre et vous punir de vos méfaits!
 「私はお前たちと戦うため、そして悪事を働いたおまえたちを罰するためにやってきた」という感じになります。


 ちょっと長いので前半後半ということで分けようと思います。
 明日続きをします。

 これ今回分ですね。
 ①Lorsque nos quatre compagnons arrivèrent au grand portail du château,Momotaro annonça:
 ➁≪Qu’on ouvre immédiatement! Je suis Momotaro. 
 ③Je suis venu vous combattre et vous punir de vos méfaits!






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