ということで城へ行ってお殿様と会っていた桃太郎でしたが、家に帰ってきます。
今回次回の読み
①Rentré à la maison, Momotaro salua ses parents et leur dit:
➁≪Permettez-moi de partir quelque temps.
③――Partir pour où,mon cher enfant?
④――À Onigashima,l'île des Ogres,pour combattre et punir les méchant Ogres et mettre fin à leur pillage!≫
本日はこの4文となります。
①は「:」(コロン)で終わってますから①の文の説明が➁以下に来ます。
そして≪≫(ギュメでしたね)がかかってますから、基本今回は会話文ばかりになります。
①Rentré à la maison, Momotaro salua ses parents et leur dit:
これなんですが、いきなり「過去分詞構文」というものから始まっています。これで「副詞的用法」といい、本筋の文章に副詞的にかかるということになります。
この先頭のヤツはrentrer(ロントレー)「帰る、帰宅する」という動詞の過去分詞なんです。
で、本当の形は
「Étant rentré~」(エトン ロントレー)となってます。で、そうなるということは「Il étant rentré~」となる、これが普通の文章ということになりますが。敢えてそれを省略してあるということは、敢えて書かなくても分かるというのがあります。そして今度は敢えてはっきりそう全部言うということは、かえってそこに付随している意味合いを強く言いたいということでもあるわけですね。
「帰るや否や」とか「帰るとたちまち」とかそういうことを強く言いたいんだと。
・だからちょっと脱線しまして別の文章の例ですが、
「Arrivé en retard」で「彼が遅れてきたせいで」「遅れてきたために」という意味を表すのですが。これも別の分詞構文ですね。「彼が遅れてきた結果、→こうこうなったよ」という形で文章が繋がりますよね。前後の文脈が繋がっているし、ああ繋いでいるなというのがわかります。
これが「Étant arrivé en retard」となるとどうなるか。「あいつが遅れてきたばっかりに、→あーあこうなっちまった」という皮肉めいた意味合いが強調されることになると。入れなくても通じていたものを敢えて入れることによって、皮肉とか、話者の思いとかを言ってしまうことになる。おもしろいものです。
まあここで話を戻しますが、
「Rentré à la maison,」の文章はそういうのがごくごく普通に省かれている文章であり、普通の分詞構文であって、別に帰ったから桃太郎がどうだとか、おじいさんがどうだとか言って当たり散らしたいようなものではないと(笑)ただ「帰ってきたら、→こうなったよ」というニュアンスが挟まれているだけってことでですね。
まあ逆に「Étant rentré à la maison,」で始まっていたら、おいおい、桃太郎なんかやらかすっぽいぞという妙な不安を感じさせる始まり方でもあるってことですね(笑)
まとめますと、ここは「帰るやいなや」という副詞的意味を表す分詞構文ってことですね。
・salua(サリュア)はsaluer(サリュエ)からきています。「~にあいさつする」の他動詞です。
ses(セ)がparentsが複数形なのでそれに合わせてsesになっています。
「桃太郎の」ではありますが、それに合わせて「son sa ses」が候補に上がり、そして複数形なのでsesになっているというのが重要です。
・leur(レーア)は、実は今回の文章を見て行くうえで結構カギというか重視するものになるんですが。
ここでは人称代名詞です。「彼らに」の意味で、間接目的語の「~に」の位置にあります。
dit(ディ)はdire(ディール)の単純過去形です。まあ現在形も同じ形なんですが、文脈で判断できます。
さてここで①終わりましたのでまとめますと。
①Rentré à la maison, Momotaro salua ses parents et leur dit:
「帰るや否や、桃太郎は彼の親たちにあいさつしてから、彼らに言った」となります。
➁≪Permettez-moi de partir quelque temps.
これは「:」からきていますので、①の説明です。「すなわち」を冒頭に付けましょう。
permettez(パーメテー)はpermettre(パーメットル)からきています。vousに合わせてますので丁寧な言い方ですね。「~を許す」で、allow permitの意味です。
これが慣用句で、
permettre 物 à 人
もしくは
permettre à 人 de 不定詞(動詞の原形です)
という形になります。今回は後者ですね。「人に~を許す」となります。
quelque temps(ケルク― トン)はsome timesの意味です。今回は「少しの時間、多少の時間」という意味でしょう。
で、直訳すれば
➁≪Permettez-moi de partir quelque temps.
すなわち「私に少しの時間出発することを許してください」と言ったのである。
という感じになります。
さて③です。
③――Partir pour où,mon cher enfant?
Partir pour où(パルティール プー ウー)は英語で言えば語順は違いますが「Where to go」という感じでしょうか。pourはforの意味ですが、forとすると今回はややずれる気もします。
cher(シェール)は「愛しい」の意味ですね。dearです。
直訳すると
「どこへ行くのだ。愛しい我が子よ」
それっぽく訳せば
「どこへ行こうというのじゃ。我が子よ」みたいな感じでしょうか。
続けて④ですね。
④――À Onigashima,l'île des Ogres,pour combattre et punir les méchant Ogres et mettre fin à leur pillage!≫
前半行きます。
Àはtoですね。
「鬼ヶ島へ」となります。
île(イール)は女性名詞で「島」です。
それを修飾するのがこの後ろの文ですね。
「鬼たちのいる島」ですね。
「,」しといて後から説明する形多いですね。これからも出てくると思います。こういう場合は「すなわち」を入れて読むとしっくり読めると思います。
前から訳していくなら
「鬼が島へ。すなわちあの鬼たちのいる島だ」
普通に違和感ない語順であれば
「あの鬼たちのいる島、すなわち鬼ヶ島だ」
となるでしょう。ただこれを続けていくと後ろから訳すのがクセになりそうなんでやめといた方がいいとは思います。前者をオススメします。
des(デ)は複数形でsomeの意味です。
一匹(一人?)大将だけがいるのなら「un」もしくが「le」となりOgreも単数形だったことでしょう。
さて後半です。
pour combattre et punir les méchant Ogres et mettre fin à leur pillage!≫
combattreもpunirも不定詞(動詞の原形)ですね。
これは慣用句のpour 不定詞が両方にかかっているためです。「~するために」の意味です。
combattre(コンバットル)は「戦う」、punir(ピュニール)は「処罰する」の意味です。
さらにはmettreも不定詞ですね。これもかかっています。
mettre fin àは慣用句で「~を終わらせる、決着をつける」となります。
pillage(ピラージュ)は「略奪、被害」の意味です。
合わせますと、
「戦って危険な鬼たちを処罰し、我々の被害を終わらせるために」という意味となります。
まあ厳密に言えばpourは3つの動詞にかかってますので、
「戦うため、そして鬼たちを処罰するため、そして我々の被害を終わらせるため」という形となるでしょうが、かたっ苦しいというかなんか誰かの演説聞いてるみたいですね(笑)
まとめますと、
④――À Onigashima,l'île des Ogres,pour combattre et punir les méchant Ogres et mettre fin à leur pillage!≫
「鬼ヶ島、あの鬼たちのいる島へ。
戦って、危険な鬼たちを処罰し、我々の被害を終わらせるために(行きます、厳密にはpartirなので出発します)」
とこういう感じになるでしょうか。
では最後に復習してみてさらさらっと意味が分かれば今回も大成功ですね。
①Rentré à la maison, Momotaro salua ses parents et leur dit:
➁≪Permettez-moi de partir quelque temps.
③――Partir pour où,mon cher enfant?
④――À Onigashima,l'île des Ogres,pour combattre et punir les méchant Ogres et mettre fin à leur pillage!≫
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