フランス語桃太郎その6






 ということで前回は新キャラのおじいさんが登場してましたが。

 さて今回はどうなるでしょうか。

 今回は短い文章がたくさん出てきますね。


 前回今回分の読み


 ①Il la posa sur la table pour la couper.

 ➁Mais juste avant qu'il ne commençât,la pêche se fendit en deux.

 ③Et ô surprise! 

 ④Ils virent un beau bébé qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.

 ⑤≪Ouïn!≫,cria le bébé.


 ①からみていきましょう。

 ①Il la posa sur la table pour la couper.

 posa(ポザ)は動詞のposer(ポゼー)からきています。「置く、設置する」という意味ですね。英語のput setの意味です。今回は単純過去形となっています。

 なので、「彼はそれを(桃を)テーブルの上に置いた」となります。laは女性名詞のla pêche(ラ ペッシュ)を指しているのでlaとなっています。

 pourは前置詞で英語のforですね。pour 不定詞(動詞の原形です)で「~するために」の英語で言うin order toの意味となります。ですので、「in order to cut it」という感じになりますが。VOで「~をカットする」ですが。フランス語は直O(「~を」でしたね)が動いてOVとなって前に出てきています。なのでpour la couperの語順です。

 couper(クペー)は他動詞で「~を切る」です。英語のcutですね。ここではpourにかかって不定詞、つまり動詞の原形となって出てきています。

 まとめますと、

 「彼は(おじいさんは)それを切るために、テーブルの上にそれを置いた」となります。「それを」が続いていて日本語に直すとひどくくどい感じですね。フランス語だとくどくても普通ですが、日本語なら片方どっちか省くとすんなりといきます。

 「それを切るためにテーブルに置いた」

 「切るためにテーブルにそれを置いた」という感じですね。



 続いて➁へ行きますが、これがかなり厄介で難解な文章です。

 ここ今日のメインですね。


 ➁Mais juste avant qu'il ne commençât,la pêche se fendit en deux.

 先に「,」以下をやりますが、

 桃は「se fendit(ス フォンディ)」ですので代名動詞で単純過去形です。これは動詞のfendre(フォンドル)からきていて、「~を割る」という意味です。ですので直訳すると「桃は自分自身を割った」ですが、代名動詞ですので「桃は(ひとりでに)割れた」という意味です。

 en deuxは「in two」の意味です。英語で言えばsplit in twoとなります。なのでこのen(オン)はここでは「~に」の「in」の意味です。こういう細かい表現覚えてると意外と役に立つんですよね。



 ということで、

 ここが主節になります。というかここだけでも文章は成り立ちます。後はあくまでおまけ。

 まずこれが重要ですね。


 で前に戻りますと、

 Mais juste avant qu'il ne commençât,

 これは主節をあくまでサポートする従属節と考えられます。


 mais(メ)は多々出てきます。英語のbutですね。「しかし」です。

 juste(ジュストゥ)はjustです。昨日も出ました。

 avant(アボン)は前置詞のbeforeです。queと合わせて「before that~」と考えたいところですが、ここで「avant que (ne)接続法」というものが慣用句として入っています。「~する前に」「~しないうちに」という意味です。

 commencer(コモンセー)は英語のbeginです。「始まる」の意味です。これがそのavant que に従って接続法となっているんですが、さらに接続法半過去になっています。

 訳すと、

 「しかし、ちょうどおじいさんが始める前に」

 「しかし、ちょうどおじいさんが始めないうちに」

 という感じとなります。まあne(ヌ)で否定の意味が入ってますから「始めない」の方が訳としてはいいのかなと思います。



 ・で、じゃあ接続法とはなんぞやって話ですがこれは前にもちょっと触れています。

 「話者の頭の中で考えられた不確実な内容を提示するもの」が接続法なんです。「avent que 接続法」が慣用句ということでここは流してもいいんですが、もしもしっかりやるとすれば、接続法半過去は主節と従属節がほぼ同時だろうということです。主節は「桃が割れた」、従属節は「おじいさんが始めないうちに」でした。

 桃が割れたのがおじいさんが桃を割るよりも前かな、後かな、ほぼ同時かな、というのはわからないんですね。まあ大体同時くらいだろうけど、厳密にはいついつなのかわからない。わかりません。そういう不確実性がここに入っているから接続法と考えられます。まあ敢えて説明すればですね。



 ということでまとめますと、

 ➁Mais juste avant qu'il ne commençât,la pêche se fendit en deux.

 「しかし、ちょうどおじいさんが始めないうちに(ちょうど始めるか始めないかしない時に)、その桃は2つに割れた」となります。


 続きです。

 ③Et ô surprise! 

 Etは「and」の意味です。

 「ô」(オー)は「おお」とか「ああ」です。「なんとも」とかでもいいでしょう。

 surprise(シュルプリズ)はみるからにサプライズという感じですが。これ女性名詞です。

 まあ先に訳すと

 「そして、おお! 驚きだ!」とか「そしてなんとも驚きなのだが!」みたいな感じかなと思います。


 ・このsurpriseになぜ冠詞がついてないのかというのはよくわかりません。

 une surpriseなら「(驚くことはたくさんあるのだが、その中の)一つの驚きとして」というニュアンスになるでしょうし、またはla surpriseなら「その驚きの事態」という感じになります。形容詞なら、surpris(シュルプリ)ではなくsurprise(シュルプリズ)となりますが、それもかかる名詞が女性名詞(例えば「桃」のpêcheとか)であればそれでいいのでしょうが。そう考えていくとなぜなのかは結論が出ません。これは短い上にヒントもなく、なぜsurpriseなのかと考えると相当難しいと思います。まあそういうのがここに入っているということですね。


 ・ここをちょっと聞いてみたんですが。

 この「ô」(オー)という間投詞がポイントのようです。

 間投詞が入ることによって、ここ全体が間投詞になると。間投詞句と考えた方がいいですかね。そしてその中でsurpriseという女性名詞が入るわけですが、そうなると無冠詞名詞でもいいということのようですね。



 ④へ行きます。

 ④Ils virent un beau bébé qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.

 Ilsはilの複数形ですね。「彼らは」です。要するにおじいさんおばあさんです。

 virent(ヴィロン)はvoir(ボワール)から来ています。「見る」ですね。これの単純過去形です。

 なので、

 Ils virent un beau bébé

 「彼らは元気な赤ちゃんを見た」

 です。

 あとはqui(キ)以下で赤ちゃんの説明です。


 ・trouvait(トゥルベ)はtrouver(トゥルベー)からきています。findですね。見つけるです。それの単純過去形半過去です。「~ていた」のニュアンスがあります。「発見していた」という感じですね。

 seが先についていますからここは代名動詞です。

 bébé se trouvait

 と考えると

 「赤ちゃんは自分自身を発見した」となりますが、ここは「発見された」正確には「発見されていた」の意味となります。まあ繋がり悪いのでここは「発見された」でいいと思います。



 intérieur(アンテリユール)は「内部」ですね。英語で言うinsideです。

  à l'intérieur de~で「~の内部で」の意味です。

 英語で並べるとわかりやすいですね。

 qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.

 は

 who found to the inside of the peach

 という感じです。


 まとめますと、

 Ils virent un beau bébé qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.

 「彼らは(ひとりの)元気な赤ちゃんを見た。その子は桃の中から発見された」となります。

 もっとそれっぽく訳すれば、

 「彼らは元気な赤ちゃんを見たのだが、その子というのは桃の中から発見されたのである」

 とかでもいいかもしれません。

 あるいは「――」を使って、さらにはtrouvait(トゥルベ)の半過去のニュアンスも入れると、

 「彼らは元気な赤ちゃん――その子は桃の中から発見されていた――を見た」

 でもいいと思います。



 最後の⑤へ行きます。

 ⑤≪Ouïn!≫,cria le bébé.

 「うわーん」です。

 この急に「ワ」音が入ってくる例は多いですね。

 「3」にあたるtrois(トロワ)でもそうですし、royalでも(ロワイヤル)となります。王子である「prince」も実はこの規則に従って「プランス」と読みます。だから慣れるとまあこんなもんかですが、読むときに「i」は要注意だと思います。「イ」と読まないケースが結構あります。

 cria(クリア)はcrier(クリエー)からきています。cryですね。「泣く、叫ぶ」です。

 「「うわーん!」とその赤ちゃんは泣いた」

 でいいでしょう。

 ここ、地味に≪≫で会話文が先に来ているために、SVがひっくり返って倒置しているパターンです。VSとなっているんですね。なのでcria le bébéで主語がle bébéでいいです。「その赤ちゃんは」「その赤ちゃんが」となります。



 ・これは補足ですが、厳密にいうと桃から子供が生まれるようなことは起こらないので、実際には桃を食べてエネルギーを付けた夫婦が夜にがんばったら、年齢はけっこういってたけども若返って子供ができたということだ、と誰かが言ってました(笑)



 さて、では今回の文章をまとめました。これをすらすら読めるようになれば今回も大成功ですね。 https://vt.tiktok.com/ZSeYMP8mR/

 ①Il la posa sur la table pour la couper.

 ➁Mais juste avant qu'il ne commençât,la pêche se fendit en deux.

 ③Et ô surprise! 

 ④Ils virent un beau bébé qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.

 ⑤≪Ouïn!≫,cria le bébé.




 前回分ももってきました。長文に見えても内容は楽勝だというのが重要です。

 À la tombée de la nuit,le vieil homme rentra bien fatigué avec son fagot sur le dos.Lorsque sa femme lui montra la pêche,il fit des yeux ronds et dit:≪Comme elle est grosse! Mangeons-la tout de suite, pendant qu'elle est encore fraîche!≫

 Il la posa sur la table pour la couper.Mais juste avant qu'il ne commençât,la pêche se fendit en deux.Et ô surprise! Ils virent un beau bébé qui se trouvait à l'intérieur de la pêche.≪Ouïn!≫,cria le bébé.







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