今回その2としますが、この区分で行けば41で終わりますね。まあ多分41くらいで終わるのかなと思ってもらえるとありがたいです。
本当は前回で行きたかったんですが、まあブログだと長く感じますから短めに区切っていくこととします。
桃太郎1~2
ということで続きですね。
①Un jour, alors que la femme était à sa besogne habituelle,que vit-elle?
②Une grosse pêche toute fraîche qui flottait à gauche, à droite en descendant la rivière.
今回はこの二つです。
①Un jour, alors que la femme était à sa besogne habituelle,que vit-elle?
un jour(アン ジュール)は「ある日」です。a dayですね。
alors que SVに続いて、またque SV(ただしこっちは倒置)がありますが、そうみると恐らくこの場合はミスると思います。
alors que~で「~の時に」というthenの意味があります。一方後半のqueはそれとは無関係な、thatの意味ではなくwhatの意味でのqueですね。que節(英語のthat節)を期待するとこの場合はミスりますね。
「ある日、その女性(おばあさんのこと)がいつもの仕事をしていた時に、彼女は何を体験するか?」
となります。
était(エテ)は半過去で「~していた」ですね。
besogne(ブソーニュ)は女性名詞で「仕事」です。なのでsa(サ)が先についてます。
habituel/habituelle(アビチュエル)は「いつもの」「習慣的な」という形容詞です。
que vit-elle?は英語で表せばwhat she lives?でしょうね。
vit(ビ)はvivre(ビーブル)からきており、英語のliveで「生きる」「生活する」なんですが、他動詞で「体験する」というのもあります。体験するっていきなりですが、そうきたら「何を?」となりますよね。これが他動詞です。「~を」体験する、というのが欲しくなります。
で、その「~を」にあたるのが今回の「que」なんですね。英語で言う「what」です。
で「何を?」となると。
「何を体験するのか?」という感じです。
・alors que~で「~の時に」というthenの意味がありますが、接続詞的な「それで」「だから」という意味もありますのでそれを利用して
「ある日、その女性(おばあさんのこと)がいつもの仕事をしていたのだが、その時彼女は何を体験するか?」
という感じで訳してもいいかもしれません。「のだが」「のだけれど」というのを入れると。この方が違和感がないですし、前半の半過去と、後半の現在形のニュアンスもより生きていると思います。
ということで
①Un jour, alors que la femme était à sa besogne habituelle,que vit-elle?
「ある日、その女性(おばあさんのこと)がいつもの仕事をしていたのだが、その時彼女は何を体験するか?」
という感じになりました。
で➁ですね。
②Une grosse pêche toute fraîche qui flottait à gauche, à droite en descendant la rivière.
SVで考えると今回S(主語ね)長いです。
「Une grosse pêche toute fraîche」までが主語ですね。でquiがそれら全部を受けて、動詞のflottaitが来てます。
で動詞のflottait(フロテ)がflotter(フロテ)からきてます。「浮かぶ」「漂う」という意味の自動詞(それだけで成り立つ動詞)です。英語のfloatですね。これが半過去形となってます。
SVだけで訳すと「大きなとても新鮮な桃が一個」、「浮かんで流れてきた」って感じですね。流れるはないし、くるもないので、まあ厳密にいうと「漂っていた」となりますかね。
gros/grosse(グロ)は「太った」とか「大きな」ですね。
「大量の」という意味もありますが、そうなると意味がずれます。
pêche(ペッシュ)は女性名詞で桃ですね。これに合わせてgrosがgrosseに変化してるわけですね。
toute(トゥットゥ)はtout(トゥー)からきてます。英語のallです。なので「すべての」の意味がありますが、この場合そうなるとずれますので、「全くの」「完全な」あるいは「非常な」「この上ない」という意味がありますのでこちらですね。
fraîche(フレッシュ)は「フレッシュ」です。新鮮ということですね。
toute fraîcheで「全く新鮮な」「とても新鮮な」という意味です。
ここまでをまとめますと、
「大きくてとても新鮮な桃が一つ、漂って(流れて)きた」という感じです。
後の余計な文章を全部省けば、これで完結してます。
・で後半ですが、じゃあどのように流れてきたの? 漂っていたの? という説明になりますね。
à gauche, à droite en descendant la rivière.
gauche(ゴーシュ)は「左に」という意味もありますが、「ぎこちなく、不器用に」という意味もありますね。
droit/droite(ドロワット)は「右に」もありますが、「正しい、まっすぐな」という意味もありますね。
まあ
à gauche, à droiteで
「左に右に」でOKだと思いますし、まあ自然かなと。flottaitと繋がって「左に右に漂ってきた」でいけますが。日本語なら「右に左に」がそれっぽいですね。それがフランス語なら「左に右に」がしっくりくるのでしょう。
「ぎこちなく、あるいはストレートに漂って流れてきた」という意味でもそれはそれでOKかなと思います。
まああくまでここはおまけなので、ここをとりあえず省いてもわかりやすいですね。
「左に右に」がなくても別にわかるだろうと(笑)
「qui flottait en descendant la rivière.」
にしてもいいですし、短いからわかりやすくなりますね。
・次の en descendantは重要です。
これジェロンディフといいます。
-antっていうのは英語で言う~ingですね。
en + -antでこのジェロンディフというものになりますが、「~しながら」の意味となります。英語でもこの~ingが動詞だけでなく形容詞みたいな働きするやつがありましたよね。パッと出てきませんが(笑)、まああんな感じです。
descendant(デソンドン)はdescendre(デソンドル)からきています。「降りる、降る、低くなる」の意味です。まあこの場合は流れてくるのニュアンスを込めても間違ってはいないでしょう。
à gauche, à droite en descendant la rivière.
「その川を(流れて)下りながら、左に右に漂っていた」となります。
漂いながら、川の流れに乗ってこっちへ「来る」というニュアンスはちょっと弱い感じですね。
まとめますと、
②Une grosse pêche toute fraîche qui flottait à gauche, à droite en descendant la rivière.
「ある大きくて全く新鮮な桃が、左に右にその川を下りながら、漂っていた」という感じでしょうか。「漂っていた」だとこっちに来る感じがしませんが、かといって「漂ってきた」とするとやり過ぎ感がありますね。まあen descendreで「下りながら」となっていますから、「漂ってきた」としても間違いではない……と言えるかも知れません。「漂いながらやってきた」とするとわかりやすいですが、ちょっと訳しすぎかな感が出ますね。まあ原文の日本語桃太郎なら◎なんですが。
ということで今回も終わりです。
最後にこの文を見て、パッと分かれば今回の文章もばっちり理解していただけたということで、ボチボチ終わろうと思います。
①Un jour, alors que la femme était à sa besogne habituelle,que vit-elle?
②Une grosse pêche toute fraîche qui flottait à gauche, à droite en descendant la rivière.
ここまでをまとめときます。
Il était une fois un vieux bûcheron et sa femme qui vivaient dans un petit village au pied d'une montagne.Le vieil homme allait tous les jours ramasser du bois et la vieille femme allait faire à la rivière.Un jour, alors que la femme était à sa besogne habituelle,que vit-elle?Une grosse pêche toute fraîche qui flottait à gauche, à droite en descendant la rivière.
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