新戦国策秦3-9、甘茂が楚と韓との同盟を分析してみせる話






 ということで前回は宜陽を攻めている最中の甘茂に、左成が一言言うという話でした。
 しかしその話の前後で出て来た話が繰り返されており、改めて見るべきところはあまりないような気がしました。


 宜陽の役で、楚は秦に背いて韓と同盟した。
 秦王はこれを恐れた。
 甘茂は言った。
 「楚が韓に合流したとはいえ、韓のために楚は戦わないでしょう。韓の方では、秦と戦っている最中に楚が心変わりするようなことになることを恐れております。こうして韓と楚とは同盟したとはいえ、互いに疑っております。そして楚は韓に味方するとはいっても後顧の憂いを秦の方には残したくはないでしょう。
 この臣はこれをもって防ぎ方を知るのであります」


 ・甘茂という人が「同盟」といういかにも厄介で強固なものを分析しており、以下に挑むかということを王に表明している場面です。そして韓と楚との同盟にはほころびがある。弱みもあれば、崩れ去る弱点もある。具体的にそういう弱みを掴んでおり、いかに攻めるかということも把握していることでしょう。
 重要なのは、「同盟」に対し手も足も出ないのではない、それどころか同盟には同盟の弱点があり、衝くべき弱点を有している。だからこそ同盟は完全無欠のものではないのだとみなせている。


 白起も似たような、しかもかなり詳細な分析をしていることがありましたが、秦にそういう説明の出来る人が多く集まるというのは他国の優秀な人を募集する、それを受け入れるという秦の気風と強い関係があるように思います。








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