新戦国策秦3-1、武王、左成(させい)が甘茂(かんも)に張儀に兵を与えた方がいいと助言する話






 ということで前回で惠王は死に、ここからは次の武王となります。
 前回は王が死んで、張儀を排斥しようという運動が起きたところで終わりました。


 張儀は秦の兵を借りて、魏を救おうとした。
 左成(させい)は甘茂(かんも、かんぼうとも)に言った。
 「これは兵を与えた方が良い。
 魏が秦の兵を返さなければ、それすなわち張儀は秦には戻らんということだ(失敗して兵を失っているから死が待っている)。
 魏がもしも兵を返せば、つまり援軍は成功していることになるから魏の信用を得て魏に留まることになるだろうから、その状態で敢えて秦には帰るまい。
 もしも何らかの事情があって(具体的には途中で魏を救わないという変更があったとしても)張儀が秦を去らなくても、張儀は必ずや貴公を貴ぶこととなるだろう」


 ・左成(させい)は以前西周の一番最初にも出てきました。恐らく役職、ですから「~の右腕」とか言ったりしますが、そういうニュアンスで「知恵袋」的な感じなのかなと思います。あるいは本当に「左成」という名前かもしれませんが、西周の左成が秦に来て補佐しているというのも少し考えにくいのかなと思います。


 ・これはこの左成が理路整然と事態を考えられているというのが見どころでしょう。
 ①張儀に兵を与えることは、張儀に恩を売ることとなる。こうなれば張儀は後々まで甘茂に頭が上がらないようになる。張儀の発言権を抑え込み、また従わせることが可能になる。
 ②魏への援軍に失敗したなら、張儀は秦を出るしかなくなる
 ③援軍が成功したなら、張儀は魏からの信用が厚くなりそのまま魏に留まることとなる
 この①~③どれをとっても甘茂には都合が良いと。具体的には張儀に抑えを効かせることができるようになる。したがって張儀の進言を受け入れた方が得だと判断している。こういう考え方で物事を考えられるようになると非常にいいと思います。






この記事へのコメント

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村

パソコンランキング