新戦国策1-4、齊明(せいめい)が楚韓にもっと東周は西周を攻めるように促させる話






 ということで前回は東周に味方していたある人が韓に、西周には協力しない方がいいですよと。そうすれば東周には感謝されるし西周からは宝が足りないかともっともらえるようになりますからと勧めるという話でした。これによって体質に影響が出る韓が一番割を食っていると。


 東周が西周と争いを始めたため、西周は楚・韓と和平を結び己の味方としようとした。
 齊明(せいめい)は東周君に言った。
 「この臣は西周が楚・韓に宝を与えて、これによって土地を東周に求めるようになることを恐れております。
 楚と韓に
 『西周が宝を二国に与えようとしているのは、二股かけようとしているものであります。今東周の兵が西周に急に進撃したりしなければ、西周の宝は楚・韓には入りますまい』と言っておいた方がいいでしょう。
 楚と韓が宝を得ようとすれば、東周を促して早く西周を攻めるようにするべきです。西周から宝が出たならば、私はこれを楚と韓のために恩を着せることが可能となります。(これによって恩義を感じた楚と韓とは積極的に西周の味方をできなくなりますから)西周は弱まることとなるでしょう」



 ・前回の話もそうでしたけど、こうやって恩を売って巧みに弱体化させていくっていうやり方が多いですね。
 西周は楚と韓と同盟を組むわけですが、結局宝をもらえるのは東周が攻め込んできたときのみだと。となると東周にもっと西周を攻めてもらえないと宝が手に入らないということになる。そうなると楚と韓とはもっと東周攻めろよということになる。こうして西周の味方のはずの楚韓が、逆に攻めることを促進することになってしまう。


 まあしかし世の中こういうことは多いのかもしれません。西周のバックには楚と韓がついている。こうなると三国が組んでいるわけで、いかにも強固で勝ち目がなさそうにも見えるものですが、しかしこうして崩していくとこの関係というのはプラスに働くどころかマイナスにしか働かなくなります。なのである意味では絶対に不可能とみえるものにも勝機はあると。むしろその関係の強固であることを利用して逆に崩すというやり方はあると言えます。
 さらにいえばこれは危機ですが、危機の中にも大いなるチャンスはある。勝機はある。そういうのをいかに見抜くかということでもあると言えるでしょう。そういう意味での思考の柔軟さというものもここにはあるように思われます。







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