レオンで英語30日目、スタンに脅されるマチルダ




 ちょっと余談ですが、y'knowは「ワイノウ」ではなくて「ユーノウ」であり、you knowと同じなのでここで訂正します。
 機械はまだy'knowを認識できてないようです。


 ゲートを抜けますが、銃器は通してないので引っ掛かることもありません。
 役員の人は、officerとしますが別に警戒もしません。

 O:
 Food.
 この場面端折ってもいいかなと思ったんですが、このfoodで「ああ、食いもんね」あるいは「食べ物。はい(次行って、めんどくさい)」みたいなニュアンスがあると。
 それを「Food」一言で表現しているという意味では結構重要かなと。英語的にはですね(笑)そう思ったので取り上げることにしました。
 ストーリー的には全くどうでもいいですね(笑)


 O:
 Where you going?
 正確には「Where are you going?」あるいは「Where do you go?」となるのでしょうが。
 これによると、are の方では目的地を訪ねたいのだと。なのでこの場合では4602号室だということですからこちらが正しいでしょう。
 ではdoでは間違いなのかと言えば、delivery(配達)に伴ってどこへもっていくのという意味でもあるので恐らくこちらでもいけるでしょう。
 まあgoingが付いてるので、言いたい方は前者になると言えるでしょうね。


 M:
 Special delivery.Room4602.
 O:
 Sign here.


 スタンを追って上へあがるマチルダ
 男子用トイレへ
 入口のドアの裏から現れるスタン
 S:
 
 Special delivery.huh?Let me guess……Chinese?Thai,maybe?
 I've got it!Italian food!

 Let me guessですが。let O Cですね。
 で直訳すれば「オレに当てさせろ」だと。あるいは「当ててみましょう」でもいいでしょうね。
 「当ててみようか……」という感じでしょうかね。


 ここでItalianと言っているのは意味深ですね。スタンとしてはもうレオンという存在をけっこうわかっているのではないかと思われる節がありますね。そして同じイタリア系であるトニーも既にけっこう疑っていると。



 薬を飲むスタン
 S:
 What's your name,angel?
 M:
 Mathilda.
 S:
 Mathilda.


 顔を洗うスタン
 S:
 Mathilda.I want you to put the sack on the floor.
 「リュックサック」とか「ナップサック」とかありますけど、サックは「袋」ですね。
 マチルダの紙袋を指して「sack」と言ってるわけですね。


 持ち物を床に置くマチルダ
 S:
 Good.


 銃を取りだすスタン
 S:
 And now I want you to tell me everything you know about Italian food.And don't forget the name of the chef who fixed for me!
 fixは「修理する」という意味ですが、ここでは「固定する、定める」という意味ですね。
 「誰がオレに定めやがったんだ?」
 「誰がオレを標的にしやがったんだ」と言いたい意味でのfixですね。
 「オレを狙ったヤツの名前も忘れちゃいかんな」と。


 M:
 Nobody sent me.I do business for myself.
 「誰も私に送ってない。私は自分のためにやってる」
 do businessで「仕事をする、営業する」とかいろいろありますが。
 「自分のためにこの配達の仕事をやってるだけ」と言いたいのでしょう。


 S:
 So this is something personal,is it?
 このthis is somethingで「それってのはつまり……」っていう感じになりますね。
 「それってのはつまり個人的ってことか」と


 涙を流すマチルダ
 S:
 What filthy piece of shit did I do now?
 filthyで「汚らしい」ですね。
 dirtyよりもひどいと。

 shitのfilthy pieceとなりますね。
 「クソの汚らわしい一部」とか「クソのひどさの一部」という感じです。
 「汚らしいことやクソみたいなことは山ほどあるけど、そのうちの一部をオレはどんな感じでやっちまったんだ?」
 と言いたいと。
 まあ「どんだけクソなことをオレはやっちゃったの?」と言いたいと思っていいのかなと思います(笑)


 M:
 You killed my brother.

 これを聞いてスタンは言葉を失います。
 それによってこいつはオレ個人に恨みを向けやがったのかと。
 オレは今まで仕事としてやってきたし、すべての責任は看板が背負ってくれていたはず。


 ところがそうではなかった。
 今恨みや憎しみの標的はまっすぐにスタン個人へと向けられています。
 公的機関とか仲間とか仕事とか関係ない。
 「お前が殺したんだよ」と。

 まあ正確にはブラッドなんですが。


 S:
 I'm sorry.And you wanna join him?

 「すまなかった。
 で、じゃあ彼のところに一緒に行きたいのか?」


 M:
 No.
 S:
 It's always the same thing!It's when you start to become really afraid of death that you learn to appreciate life.Do you like life,sweetheart?

 いつでも同じことなんだ。
 「It's when A that B」と言ってますが。
 「AしたときにBなんだ」と。
 つまり
 「死の本当の恐怖を知った時に初めて生の喜びを知るんだ」というわけです。
 あるいは日本語としては「BしたときにAになるんだよ」と訳した方がすんなりくるかもしれません。
 「生の喜びを知るっていうことは、死の本当の恐さを恐れるようになった時に始まるんだ」とはいえ、このいちいち倒置する役をするようになると英訳がニガテになる傾向がありますので(笑)、こっちはしない方がいいと思います。


 ここでスタンは何を言いたいのか。
 仇を討つためと乗り込んできたマチルダが、今や標的となりスタンに狙われて死にたくないと思う。
 狙っている分には無我夢中ですが、狙われると怖いと思い生きていたいと思うようになる。
 マチルダにいかにも教え諭すかのような調子ですが、実際はスタンの内心が吐露されていると思っていいでしょう。
 え、オレが狙われているのか。恨みを持たれているのか。
 オレは恨みを買っていたのか。
 その時に初めて「恐ろしい」と思ったのは、むしろスタンの方ではなかったでしょうか。



 M:
 Yes.
 S:
 That's good.Because I take no pleasure in taking a life……if it's from a person who doesn't care about it.
 「それはいい。
 なぜなら、オレは命を奪うことに喜びを感じない。もしそれが命を気にしないようなヤツのものであるなら」

 銃口でマチルダを撫でまわすスタン

 死ぬのか怖いと思っているようならば、その命を奪うことは快楽なわけです。でも怖いを少しも思ってないやつから奪うことは全く楽しくないとスタンは言っています。ベクトルの方向が自分に向いているのであれば快楽だし、自分以外に向いているのであればそれはスタンにとって全然面白くないんだと。


 ・マチルダは前回、少年たちが「ショバ代払え」と言っているのに対し、「(頭の中にあるのは)Tvだけね」とバカにしていました。私なんてリアルを生きているんだと。レオンと一緒に働いているし、悪党を征伐している。そして対価ももらっている。「お釣りは?」と言ってもお釣りも出せないでしょと。
 そう言ってバカにしていました。
 そういうマチルダにとってレオンという人は自分を大人にしてくれる人だし導いてくれる人だったわけです。そしてレオンみたいに帽子もしたし、サングラスもしている自分がいる。
 でもスタンの前にやってきて、そこで思い知らされたのはレオンのいないマチルダなんてまだまだガキだってことです。マチルダは自分がもう子供じゃないと錯覚していましたが、実はレオンがいないと何一つできやしない。所詮「虎の威を借る狐」だったわけです。スタンに銃を突き付けられて、じゃあ何ができるのか。もはやなにもできません。それどころか、そもそもスタンを殺しに来たのであれば、ある程度の計画性が必要だったはずだし、それがわからないマチルダではないはず。ところが一式袋に詰めてやってきた。以上という。
 子どもを「ガキね」とバカにしていたんだけど、ここにいたのは本当に無力で何もできないマチルダであり、無力なガキそのものなんですよね。

 ・でもそうしたマチルダでも、スタンに「あんたに恨みがある(から殺しに来た)」と言うということはすごい影響力があったんだと。スタンは衝撃を受けた。え? オレ恨みを買ってたのかと。オレはただDEAとして仕事をやってきた、それも率先して現場に突っ込むくらいに「きわめて優秀」に働いてきたのに、そのオレが恨みを買っていた。標的となり、狙われていた。この認識と言うのは極めて重いものがあります。ましてヤクを決めた後では、スタンの普段よりも冴えただろう頭に凄まじいインパクトで襲い掛かります。


 ここでスタンはマチルダを銃で撫でまわします。
 次にブラッドと会話し、よし、じゃあ殺しとくかと銃を向けはしますが下ろします。
 そしてブラッドに銃口を向けながら会話しています。
 ここから何が言えるかといえば、もうスタンは対象に対して引き金を引けなくなったということじゃないかと思います。引き金を引くということは、対象を殺すということは、恨みを買って自分が狙われることなんだと。狙って、撃つ。その次にあるのは狙われて、撃たれるということなんだと。
 撃つということは撃たれるということ、狙うということは狙われるということなんだと知ってしまったということなんだと思いますね。


 ・そしてスタンは撃つことをやめます。この後ヤクを決めてるシーンもありません。恐らくこの二つができなくなったんだと。それによってスタンはスタンでありえた、「スタン」を成り立たせていた二つを永遠に失ってしまった。
 それをもたらしたのは何かといえば、マチルダの計画性や優秀さではないんです。
 計画性皆無、今までの経験も何も役には立たない、銃だけ袋に詰め込んで、スタンにその感情の凄まじさを語るだけ。そしてただ涙を流すだけ。ところがそのマチルダの感情がスタンを心底ビビらせてしまった。それだけこのシーンは良く考えられているし、決定的な場面となったといえるでしょう。


 ・前回は子供たちを小馬鹿にするシーンでした。でも正確には、子どもたちどころかレオンになりきることもできない。マチルダはマチルダでしかない、その孤独、いや孤立を明確に表していると同時にその強さが冴え渡っていると言えるのではないかと思います。








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