レオンで英語15日目(トニーと再会するレオン)





 ということで今日は15日目なですが、トニーの店にいつもいる奥のじいさん何者だ? と思っていたらこういう記事がありました。
 これは面白いなと思いましたね。納得の内容です。「根無し」であるレオンが掃除屋として生きていく。その人生の果てにあるのは何かといえば、居場所もなく人間関係も希薄。知人のトニーのところ以外に行き場所がないんだと。高齢になるまで生き残っているということは凄腕なのでしょうが、その凄腕のなれの果てがあの老人だとすれば寂しいものです。
 金もある、名誉もある、実績もある。でもその先になにがあるかといえばここ以外に行き場のない人生。「根(Roots)」という言葉で一体何を言いたいかと考えてましたが、これ地味に結構本質を衝いているように思えてなりませんでしたね。
 トニーをTとします。


 T:
 L:
 T:
 これを聞いて珍しく満面の笑みのレオン
 T:
 しばらくの間
 L:

 トニーが箱を机に上げる
 T:
 L:
 T:
 L
 箱を開けるレオン



 非常に短い場面ですが、まあ最近長かったので今日は短めにします。
 ここから字幕付けます。



 T:
 ライフルが要ると聞いて驚いたよ
 初心者が使う殺しの道具だからな
 L:
 練習は必要だ
 T:
 そうだな
 手抜きができないってのは俺と同じだ
 ここにいると すべてが見える

 これを聞いて珍しく満面の笑みのレオン
 T:
 殺しの手口は返るな

 しばらくの間
 L:

 トニーが箱を机に上げる
 T:
 確かめろ
 自分の目で
 L:
 信用してる
 T:
 やたら人を信用するな
 L
 ああ
 箱を開けるレオン


 字幕を見てて驚いた方も多いかと思うんですが、驚いたといいながらsurprisedとは言わないし練習が必要だと言いながらpracticeとも言わない。こういう期待も大切だなと思う反面それらしいものがない時にけっこうショックが大きいなと思ってます(笑)
 まあこのショックの大きさと数とがモノをいうのでしょう。
 ということで以下解説です。



◎T:

 Y'know,when you told me to get this baby out for you.I thoutht my hearing's going.I says to myself,"Leon's a real pro.Nobody uses that 'cept beginners."
 ですね。
 この文見どころ満載ですね。


 y'knowは直訳すれば「あなたは知っている」になりますが、それでは不正確だと。
 こちらにありますが「ねえ、あのさ、ところで」という呼びかけ的な意味なんだと。As you knowで「知っての通り」とかありましたけど、あんまりそういう深い意味を期待しなくてもいいのかなと。先日huh?ってありましたけど、ああいう感じの意味のないものなんだろうと。
 先頭につく「あのー」とか「あー」くらいの感じですかね。

 tell人to doってありましたね。「人に~するよう言う」てやつですね。
 これにget O Cがくっつくという感じになってますね。「OをCの状態にさせる」
 これがget this baby outなわけですね。「このベイビーを外に出す」んだと。
 for youはまあレオンのためにって感じですね。
「おい、お前がこのベイビーをお前のために外に出すように言った時のことだよ(ことだけどもよ)」って感じですかね。


 thoughtはthinkの過去形ですね。
 「オレの耳がいっちまったかと思ったぜ」


 ’ceptはexceptですね。「~を除いて」になります。

 「耳がいっちまったかと思ったぜ。だから自分に言い聞かせてる。『レオンは本物のプロだ、誰もこんな初心者しか使わんようなものを使わんだろ」ってな」
 という感じでしょうか。

 
 I says to myselfですが、say to oneselfで「一人ごとを言う」ですね。あるいは「思う」とか「言い聞かせる」でもいいかと思います。
 とはいえ、なぜIが三人称単数形のsaysなのか。
 he saysならあり得ますし、he and i saysで複数形とすればこれもOKですが、I saysとは……


 これいくつか理由が考えられるようですね。
 ①アメリカではそこまで三単現とか文法にそこまでこだわってない
 ②貧しい人とか移民とかがよく使う表現
 ③オレ的にはこう思うぜというような意味合いで使っている
 これ、この場合どれも正しいような気がします(笑)



 L:
 stay in shapeで「形を保つ,」だと。一応「健康を保つ」という意味もありますね。
 つまり基礎を固めるとかそういう意味でここでは使われています。
 練習ってどこで使われているんだと思ってましたが、こういう表現で「練習する」というのもあるんですね。



 T:

 レオンが基礎が大切だ、練習したいということを言いましたが。
 「なるほど。いつもその頂点でありたいってわけか」と。
 「まるでオレみたいだな。オレもどこにものがあるのかそのすべてを常に把握しておきたい。そんなわけでオレはここを去ったりはしない。あっちこっちを行ったり来たりしてる時を除いてはな」



 これを聞いて珍しく満面の笑みのレオン
 T:

 ain'tですが、本来なら「I am not」の縮約系ですね。これがI ain'tとなります。
 ところがare, is,have,hasでも同じことが起きると。
 だからここではchange is notですが、これがisn'tじゃなくてain'tになっているわけですね。


 ここでは、
 「基礎を固めたい」という言葉を受けて「オレもそうだ」
 と言いつつ、
 「そうなんだよな。それを保つことって大切なんだよな。
 変わることってのは決して良くはないんだよな」
 とさらりと言ってのけます。
 まるで
 「おい、おめえオレにウソつくなよ」
 「てめえ、なんかオレに隠してるだろ」
 と言わんばかりです。
 この言葉にぎくりとしたレオンの顔からは笑みが失われます。


 しばらくの間
 L:
 トニーが箱を机に上げる
 T:
 check itですが。
 check it out(チェケラ)って多いですよね。
 ということで調べてみました。
 全く意味もないチェケラってのもあるんですね。

 it's the right thingsで
 「それが正しいのか」という意味になりますが、
 「それがちゃんとあるのか」という感じでしょうね。


 L:
 T:
 L

 nothing to do withで「~と関係がない」になります。
 これあちこちでよく見かけた気がしますね。
 正確にはhaveがつきます。
 have something to do withで「何か関係がある」という表現になります。
 「一つのことは別のこととは関係ない。覚えとけよレオン」となりますが。


 表の意味では、レオンはトニーを信じているから銃についても間違いないだろうといい、いやそれとこれとは別物だ、自分の目でチェックしろとたしなめられてるレオンという感じですが。
 しかしそうだろうかと。
 オレはお前を信じてるから、お前も同様にオレを信じてくれよとレオンは言いたい。やましいことは裏にないよと言いたいわけですが。
 トニーからすればいや、そりゃオレはお前を信じてはいるけどでも信じることと疑わしいことがないことは別だろうと。
 トニーはライフルを預かっていただけだし、それを実際に現場で使うことになるのはレオンなわけです。その立ち位置は全然別物だし、見える視点も全くの別物。人として信じるのは結構だが、仕事としては別だし別であるべきだと。そこを「信じてるから」「信じてたのに」と言われることはおかしな話だし、とばっちりが飛んでこなければOkだし別にレオンは自由にやればいいわけです。ただ、その暗い影の存在をレオンの言動からトニーは読み取っている。
 ヘマしてオレにとばっちりが来ないようにとまでは言わないまでも、レオンがせっかくの自分の高い信用を落とすような事態になるようなことはするなよとトニーは言いたい。プロなんだし自由は結構だけど、でも放任はダメだと。

 箱を開けるレオン



 ということで今日短いなと思いましたけど、このくらいの分量でちょうどいいなと思いました(笑)
 もっとはしょって、いるところだけ場面で取り出してやっていければ無駄がないかなあ。
 とはいえ前後の文脈も必要だし難しいところです。
 最後に今日の分ざっとおさらいしておしまいです。
 おつかれさまでしたー。




 T:
 Y'know,when you told me to get this baby out for you.I thoutht my hearing's going.I says to myself,"Leon's a real pro.Nobody uses that 'cept beginners."
 L:
 I like to stay in shape.
 T:
 Sure.Always stay on top of it.It's like me.I gotta know where everything is all the time.That's why I never leave this place'cept to go from here to there.


 これを聞いて珍しく満面の笑みのレオン
 T:
 Change ain't good.Leon,y'know?
 しばらくの間
 L:
 yeah.
 トニーが箱を机に上げる
 T:
 Check it.Make sure it's the right things.
 L:
 I trust you.
 T:
 One thing’s got nothing to do with the other.Remember that,Leon?
 L:
 I will.
 箱を開けるレオン


























この記事へのコメント

にほんブログ村 ゲームブログ ゲーム評論・レビューへ
にほんブログ村