頭の良し悪しとは?と考えてみた






 頭の良し悪しとは?
 ふとそんなことを思ってみた。あまり頭がいいとか悪いとか考えないんだけど、だからこそこうして敢えて取り上げて考えてみるってのも大切なのかなと思ってみた。
 先日なんだけど、かつてあった田んぼの場所を久しぶりに見に行ってみた。あいにく写真はないんだけど、いろいろと観察しているうちにわかってきたことがある。


 この田んぼというのはかなり人工的に作られた田んぼであり、谷にただ沢が流れていただけだった場所を敢えて削って、粘土などを敷き詰めて、その上に泥などが堆積したりしてできた田んぼなのだろうと考えた。先人がこの田を作った苦労たるや想像を絶するものがあるといえる。
 そして下側には石垣がある……つまり先に谷間に石垣を作り、その上に粘土などを広げていったのだろう。
 しかし今やそれもそこが抜けている。
 水は泥を削り、粘土を押し流し、元通りの沢の姿に戻ろうとしている。
 そうしたことを分析しながら見ていると、ふと妙なことに気が付いた。


 もしもそうなら、普通は木が根っこを大きく張って土地をしっかりと支えているものだが。
 そのあるはずの木がない。
 よく見ると、木はそのあぜに当たる部分に何本かあったらしいことはわかる。
 しかし一本は切られている。
 一本は太い何かに巻き付かれて、圧死して枯れていた。
 そうなると、この場所は何も支えていないことになる。支えられていない土地なのだ。
 そして土が水によって削り取られて、大きく穴が開いているということになる。


 これが一体なにを意味するかって、いきなり底が抜けてこの田んぼ全体が土石流となり下へと押し流されてくる危険性があるってことだ。
 土石流のすごさは凄まじいものがある。
 それを思えば、なぜこうもこの一帯がきちんと保護されていないのかということが非常に危ういものに思われてきたのだ。
 まあ私もそれを今まできちんと分析したり見たりしてこなかったから「アホ」だなあと思ったんだけど。
 でもそれにしたって例えば木に何かが巻き付くと思えば、しっかりとしたケアをしてやる必要がある。
 この木が根っこを張って地面を支えると思えば世話もする必要がある。
 それをよりによって切っている……つまり土地の重要性と木の重要性が全く考慮されていないってことだ。これではちょっと大雨が降ったらすべて押し流されて下流域に大きな被害が出る可能性がある。
 ちょっといくらなんでもこりゃひどいなと思った。


 「頭がいい」ってのはきちんとこうした点に配慮が行き届いていて、きちんとケアがしてあることを指して言うのだろうし、逆にそうした重要性も踏まえることなくその木を普通の木だと思って切って枯らしたとするなら、本当に心底頭が悪いなと思った。間違いなく頭が悪いと言える。
 そりゃそうだ。
 お遊びで切った木が地面を支えられなくなって土石流となり全滅……となるなら、全くの自殺行為そのものだといえるだろう。


 ・ここでふと思い出したのが林業の教本である。
 以前にも書いた気がするが、「かかり木」ってのがある。
 詳しくはこちら。
 https://keixx.net/entry/battou-hinoki/

 これによってかかられてるほうの木を切って、かかり木が降ってきて死亡、というのが多いという話を以前に書いた。

 他にも太ももに丸太を乗っけてて、チェーンソーで丸太を切ってて一緒に太もも切っちゃって死亡、とか。
 こうした例があまりにも多いので、今年度からチェーンソー作業者にはチャップス着用が義務付けられたという話もあるほどである。
 チャップス
 https://www.agriz.net/chainsaw/lcontents_1/mcontents_13/scontents_133/contents058.html
 
 こうした話って聞いてる誰もが「あほー」と思うと思うんですよ。
 てか思わないといかんと思う。
 頭わりいなとか、防げただろとか思わんといかん。
 こうした防げただろう話がなぜ防げなかったのかというのも併せて考えられる必要があると思うわけですよ。
 太ももの上に丸太を乗っけます。
 チェーンソー動かします。
 丸太切れます。
 え?
 これってまさか、太ももも切れるんじゃないか?


 これって想像力だし、先を見てないし、なんというか視点の欠如なんですよね。視点が足りてないし、必要なレベルまで達してないなってのが非常によくわかる。
 集中はわかりますよ。集中してました、あるいはなんか休日のこととか考えてましたとか。意識が散漫で考えてなかったとか。
 でもそうしたこと全て並べてわかるのは、やっぱりその仕事をするのに十分と言えるものが足りてなかったんだなというのがわかります。


 ・まあこうして並べてみてますが。頭がいいってのはわかりません(笑)
 でも頭が悪いなってのはなんとなく想像がつきます。
 先を見てないとか、視点が足りてないとか、注意してないとか、想像力が足りてないとか。そういうのがいくらでも出てくるでしょう。
 でもそれっておまけでしかないんですよね。
 ほんとに頭が悪いなってのは、そして一番問題なのは、そうしたものを見て即座に「あ、これこわいな」と思えないことなんじゃないですかね。
 「あ、これって怖いな」
 「あ、こうなったら最悪だな」
 「下手したら死ぬかもな」
 そう思ったら殴られてでも聞くとか。ちょっとこれ大丈夫なんですかねと言うとか。
 一旦引き下がるとか。
 それで殴られて聞かないなら辞めるしかないし。
 そもそもそれで見て気づかないようなら思考停止してるわけで。


 本当の向き不向きとか、思考がどうとか以前に、その思考停止が起きているようなら、その仕事は不向きだと思う。
 で、「仕事ってそういうもんだ」と割り切るしかないなら辞めるのが吉であって。
 気づける。
 そしてそうした対応が取れる。
 それはやはり頭がいいって言えることなんじゃないですかね。

 ……などといろいろと考えてきたが、こうやっていった先に仮に非常に理論的に頭が悪いということが導き出せたとしても、余程のことがない限りはまあそうあまり使うべき言葉ではないな。




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