金蝉脱殻(三十六計21、混戦③)






 金蝉脱殻(きんせんだっかく)……「金蝉、殻を脱す」
 →文字通りの意味:蝉(せみ)が脱皮して姿をくらます。
 →広がった意味:偽装工作によってもぬけのからとし、敵に気付かれる前に撤退や進撃などを行う。



 ・解説……現在の布陣をそのままにし、その形勢もそのままとすれば味方も疑うことなく敵も動くことはない。𢁌いて(したがいて)止まるは蠱(こ)なりである。
 ・解説の解説……蠱毒(こどく)などというが、これは猛毒である。その動きに従って止まったりしたら敵の術中にはまる、それは猛毒にも等しい。敵の動きに合わせてこちらも従順であること、特に考えもなく動かないことは混乱や衰退にも繋がりかねない危ういことであるといえる。



 これはちょくちょくいろいろな場面で見られたなあと。
 逃げる前は、陣のかがり火を大きく焚いて、いかにもこれから攻めるぞ……と見せかけつつ撤退するとか。
 いかにも大軍がいるように旗をたくさん差してみせびらかして実は……本体が来る前の時間稼ぎだったりとか。
 孫子の言うところの「虚」でしょうかね。実際は違うんだけど、いかにもそうであるように見せかける。それによって少しでも有利に立とうとする。状況を有利に展開しようとする。



 つまり戦う前の状況というのは指揮官同士の読み合いだとも言えるし、何もないことが単に何もないのではない。読み合いと化かし合いとがある、それを思うならば何もない所からいかに意味を読み取れるかだし、いかに相手の思いを読み取れるか、看破できるかであるとも言えると思います。例えばかまどが残っていた。それが増えるなり減るなりしていたら明らかに何かがある。
 その意味ではかまどはヒントであると言えるでしょう。つまり残っているのは「セミの殻だけ」だとしても、そこからどういう意図があるかを読み解くことはかなり可能であると言えます。実にしょうもない物証……ですが、相手の真情や意図を読み解くには大きなヒントである可能性があると言えるでしょう。
 →教訓:残されているのが実にしょうもない「セミの殻」だったとしても、敵の意図を読み解く重大な手掛かりとなり得ることがある。





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