漢文のお勉強の話

一体誰がこのブログ読んでるんだろうと思ったりしてたわけですけど。受験生だろうか、でも受験には、自分で言うのもなんだけどほぼ全くと言っていいほど役には立たないよなあと思うわけで。昔の文献を読めることがプラスか、後はそれっぽい分析がくっついてはいるけど、まあ本当のところはわからないからそれっぽいのをくっつけてるだけといった感じで。まあそれで現実でなんか役に立てば御の字だし。役に立たないんならまあそりゃしゃあないよなあと。
といって勉強のことは知りませんと突き放すだけってのも気の毒なので、個人的な体験談をひとつ。


漢文は個人的に得意だったんですけど唯一失敗したのはセンター試験本番だった。たぶん初めて20点台/50点だった気がする。それもよりによって自分がよく知っているはずの分野だった。
項羽と劉邦ってありますけど、楚漢戦争終わった後の蕭何(しょうか)の話だった。
劉邦が天下統一するわけですけど、猜疑心が強くなっていき、韓信等の功臣を次々粛清していくと。蕭何もそうして狙われるという話で。
ある人が蕭何にアドバイスする。あんたヤバいですよと。なぜ蕭何がヤバいのかと言ったら、品行方正で曲がったことを一切してこなかった。絶大な信頼を誰からも置かれていると言える。そうした人物がもしも謀反を起こしたら一大事だと。謀反を起こさないという絶対的な信頼があるからこそ謀反を起こされたらヤバい、なんて劉邦の考えてる内容も支離滅裂な感じがありますけど、まあ猜疑心なんてそんなもので。
で、蕭何は聞く。じゃあどうすればいいのかと。その人は重税を取り立てなさいと言った。人々から恨まれるようなことをしなさい。そうして自らの信頼を損ねることが大切ですと。蕭何は言われる通りにやって、民からは怨嗟の声が上がる。

「蕭何は重税を取り立ててます、私腹を肥やしてますという訴えが民から劉邦へと直接伝わってくる。で、劉邦がこれはどうしたことだと蕭何を叱責する」
↑ここが問題になったくだりですね。


でもそうして信頼を損ねたことによって、実際に蕭何は保身に成功すると。あいつが謀反を起こしてももう誰も参加したりはしないだろうというわけですね。
ざっとこうした話です。
ところがこれ、「項羽と劉邦」とか楚漢戦争だけを知っていると解けないんですよ。いやいや、あの蕭何がそんなことするわけないだろという頭があるから、素直に文章を読めない。むしろそうした内容がすっぽ抜けてて蕭何という人を知らない方が問題を解けると。
だから、
 ①項羽と劉邦を知ってるだけ→これはアウトです。蕭何がそんな行いをするわけがないというのがあるから問題は解けない。
 ②そうした話を一切知らない→これだと○です。素直に文章を読めるはず。純粋な漢文の能力だけが問われるわけですから。
で、ここなんですけど
 ③史記を読んでいた→これも○です。史記は楚漢の話を含めてざっとその前後の話も取り上げてますので。蕭何が重税を取り立てて保身を図る話も出てきます。


で、この話は一体何が言いたいかって横山光輝の『史記』って本が漫画ですけど出てますんで、読んどくと受験勉強には役に立つんじゃないかなと。ついでに横山光輝の『項羽と劉邦』もおもしろいのでオススメですが↑のようなことが起こるからですね。史記の方が勉強には役に立つんじゃないかなと思います。


最近はいろいろと漫画で出てますんで、歴史系も漫画で勉強するのがいいのかなと。まあセンター試験自体がもう15年?とか前の話になりますから。最近の受験事情はよく知りませんけども。
史記はおもしろいよという話でした。しかしあれ一式買ったんだけどどっかいっちまったなあ。どこいったんだろう。

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