聖性という認められた復讐様式

聖戦の系譜(SFC) 5章 極力会話だけ  ・久々にFE4、聖戦の系譜についての話になります。  ・この話には「親の仇」という正当化された復讐様式があり、それに従って子世代の面々は妥当アルヴィスで戦っていき、そしてアルヴィスを見事倒すのである。  でもこれだと江戸時代によくある「父の仇!」と言って刀で仇を斬り殺して「父上!仇は取りました!」と涙する、いわゆるよくある…

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戦国策59、宋が趙に相談することで話を丸く収める話

 梁王(りょうおう、魏王)が趙の都邯鄲(かんたん)を討とうとして、宋に兵を要請した。  宋の君主は趙に使者を送った。  「梁の兵は強く、その力は周りを威圧しています。  その梁が今、我々に出兵を要請してきています。従わねば恐らく宋の命運は危うくなるでしょう。  かといって梁に味方して趙を討つことなどとてもできることではありません。  どうか我が国に教えを頂け…

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味っ子1巻、パイナップルカレー

 ということで久々に料理編です。今日はパイナップルチキンカレーを作りたいなと。  これ、小学校の低学年くらいの時にアニメかなんかで見たことある気がしますね(笑)27年くらい前だろうか。すごいインパクトがあったので、味っ子といえばこれだなというくらいの衝撃があった気がしてましたが、それからすっかり忘れてましたね。  ・本当にこれ美味しいのか。ご飯にパイナップルでカレーの…

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持つ者と持たざる者との対立その2

オウガバトル(SFC)  エンディング11/13 デスエンド(ネタバレ)  これオウガバトルのデスエンドなんですけど。  これの意味するところは何かと言えば、帝国支配を覆してはみたけど、でも終わってみれば帝国の支配って意外と良かったよねという結論出して終わるって話です。  じゃあ一体今まで何のために戦って来たんだよって話ですけど(笑)  ・これって案外…

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持つ者と持たざる者との対立

 ※思いつきなのでとりあえずグダグダ書いてます。  ついったーのを長文でまとめてみよう程度のものですので悪しからず。  ・現代の大きな特徴であり特色であるといえるものは「再生産」だと私は考えている。  どういうことかといえば、たびたび引っ張り出しているがフランスでは部落差別が再生産されている。その憤りがISへ若者を駆り立て、駆り立てられた若者がテロを引き…

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戦国策58、張丑が役人を騙し脅して逃げる話

 張丑(ちょうしゅう)が燕の人質となっていた時、燕王がこれを殺そうとした。  逃走して国境を出るあたりのところで、役人が張丑を捕えた。  張丑は役人に言った。  「燕王が私を殺そうとするのは私が宝玉を持っていると言ったものがいたからだ。王は宝玉を欲しがっている。  今ではもうなくしてしまっているが、王は信じておられないのだ。  今あなたは私を王に差し出そうとして…

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戦国策57、諒毅が秦王の信頼を勝ち取る話

 今回もまた長文です。  秦が魏を攻めて寧邑(ねいゆう)を取った。  諸侯は皆秦に祝いを贈った。  趙王の使いもまた秦に祝いに来たのであるが、どうも意向を伝えることがうまくいかなかった。  趙王はこれを憂慮して、側近に言った。  「秦は力で寧邑をものにした。  諸侯が皆祝いに行き、私もまた祝いの使者を送ったのであるがなぜかわが国だけが意向を伝えることが…

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戦国策56、范座が捕らえられて書簡を2通出す話

 虞卿(ぐけい)は趙王に言った。  「人というものは、他人を自分に入朝させたいものでしょうか、それとも他人に入朝したいものでしょうか」  趙王  「誰も人を自分の側へ入朝させたいものだ。  どうしてわざわざ人に入朝したいものがいるだろうか」  虞卿  「魏は今や合従の明主となっており、その中でも趙に反対するのは范座(はんざ)であります。」  王におかれましては、…

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蜘蛛の糸 その6

 これを書こうと思ったきっかけがコロナウイルスの蔓延とそれによるマスク買い占めだったので今回はそれを書こうかなと。  まあ私は医療関係者でも経済専門家でもないので、蜘蛛の糸研究家(3日目)として書こうかなと(笑)  ちょっと蜘蛛の糸本編とは話がずれるかもですが。  ・コロナウイルスが蔓延し、マスクが買い占められ10000円前後で転売される状況が続き、いろいろ…

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蜘蛛の糸 その5

 ということで結論にかかりたいんですけど。  ・自分だけが助かりたいという思い、そしてその心相当の罰を受けてまた地獄に戻ったということがおしゃか様には浅ましく思われたってことなんですが。  それで犍陀多が進む道は基本的に二つであり、おしゃか様なりお天道様なりに対する信仰に目覚める、もしくは巨悪になるという道を前回示しました。で、犍陀多としてより妥当なのは(妥当に正解に到達…

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蜘蛛の糸 その4

 ということで前回はおしゃか様の要求する正解と犍陀多の現在がいかにかけ離れているかを書いてましたが、それをさらに詳しく見ていきたいなと。  ・つまりもしも犍陀多がこの問題をクリアするとすれば、どのようにやって行ったらおしゃか様の期待する正解までたどり着けるかということですし、もしも二回目が開催されるとして(笑)、どのようにやっていったらその二回目をクリアできるだ…

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蜘蛛の糸 その3

 てことで今日は日曜日だったので一度すべてを放棄して徹底的に休むことにしました(笑)案外休めてないってか時間があればあったでゴソゴソしてるもんだから、こりゃあいかんと禁止しました。そうしたらえ、どうしよみたくなるものですね(笑)何かすることは簡単だけど何もしないってことは思ったより難しいもので。  天気が良かったんで一日光合成してましたわ(笑)  ・という…

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蜘蛛の糸 その2

 前回はダンテの『神曲』を紹介して終わった。  大学的なことをちょっと意識して考えてたけど、まあ別にノルマもないし減点もないわけだから、ま、のんびり好き勝手書こうかなと(笑)  しかしこれ読むより、本編読んだ方が絶対に早いですけどね(笑)  なにしろ4ページしかないから、5分もかかりません(笑)  ・ここに書いてあることは要するに、よくもなけれ…

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戦国策55、陳軫が秦王に説明して危機を逃れる話

 陳軫(ちんしん)が楚を去って秦に来たので、張儀は秦王に向かって言った。  「陳軫は王の臣下でありながらこの国の秘密を楚に知らせております。  こんな男と一緒に王に仕えることなど私にはできません。  王におかれましては、彼のものを早々に追い出されますよう。  そしてもし、あの男がまた楚に行こうとするのでしたらその前に殺しておくべきです」  これを聞いて王…

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芥川龍之介/『蜘蛛の糸』

 ということで気が向いたので芥川龍之介の『蜘蛛の糸』を買ってきた。ついでに三島由紀夫の『葉隠入門』も買った。まあまた読みます。  で、この話の概要はおしゃか様が地獄を覗いたらカンダタってやつがいた、あーこいつ昔クモを助けたことあるんだよねーってことで糸を垂らした。カンダタはクモの糸を見つけてラッキーと登ってたが、ふと下を見るとぞろぞろと登ってきてる。おい!てめえらこれは…

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空手論

 空手論、なんて急に書こうと思ったってのは完全に気まぐれである。  当時、だから16〜17年前に分かっていた感覚的理解を理屈で説明できるか?といえばようやくなんとなくできるようになってきたような気がしてきたので(笑)、まあ思いついたし気まぐれに書いてみようかなって話である。  (あと、宮本武蔵の五輪書を最近読んで当時もだが今もほぼ全くわからんかったってのも大きい(笑)じゃあオレがそっ…

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戦国策54、魏桓子が莫大な土地を与えることで知伯を破滅させる話

 知伯(ちはく)が魏桓子(ぎかんし)に土地を要求してきたが、魏桓子は与えなかった。  そこで任章(じんしょう)が言った。  「どうして土地を与えないのですか」  桓子  「理由もないのに要求しているから与えないのだ」  任章  「理由もなく土地を求めなどすれば、近隣の国々は恐れるに違いありません。  貪欲で飽くことを知らなければ、天下の諸侯が恐れるに…

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オムレツの皮を焼く

 で、本題はこちらである。  オムレツやオムライスの皮を焼きたいと思っていたがようやく焼ける。日中なかなか焼けないんですわ。  で、あの生地って何も入れないと案外ボソボソしてて美味しくないんだよなーと思っていたが、どうやら塩と砂糖を入れるらしい。  なるほど。  ということは白だし醤油でいけるんじゃないか?ということで白だし醤油を目分量でテキトーに入れる。  オリーブオイルをさっ…

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肉を焼く(ロース編)

 ということで久々にお料理教室である。今回はロースを焼くことに。  というのは味っ子とは全く関係はないんだけど、先日テレビで「ロースはロールスロースだ」とか「ローーーーーすっと焼くんだ」とかやってたので、あーやってみてえなーとずっと思ってたわけである。ああいうの見たらさっさとやりたくなる派なので。  ということでロース肉を焼きながらいろいろと気づく。  …

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戦国策53、建信君が持ち上げることで逆に葺を駆逐する話

 ある人が建信君(けんしんくん)に言った。  「あなたが王に仕えることができているのは、容色の美しさによってです。  一方、葺(しゅう)が王に仕えているのは知恵によってのものです。  知恵は年を取るにつれて増します。  日々増す知恵によって、衰えていく容色を追っていくのですから最終的にはあなたは追い詰められるでしょう。」  建信君  「どうすればよいだろう…

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戦国策52、江伊が仲間を作る話

 江伊(こういん)は楚王に昭奚恤(しょうけいじゅつ)を讒言しようとしたが、しかしこれはすぐにはできないことだった。  そこで、楚に来ていた梁(りょう、魏)の山陽君に楚内に土地をあげて欲しいと願い出た。  楚王はこれをよしと言ったが、昭奚恤は  「山陽君には楚内で功績がありません。土地を与えるべきではありません」  と言った。  江伊はそこで山陽君を味方に付けて、…

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戦国策51、田忌が魏に大勝して斉から出ていく話

 成侯である鄒忌(すうき)が斉の宰相となった。  田忌(でんき)は将軍となったが、二人の仲は良くなかった。  公孫閈(こうそんかん)は鄒忌に言った。  「あなたはなぜ王のために献策し、魏を討とうとしないのですか。  戦いに勝てばあなたの策あってのことだとなり、あなたの功績となります。  戦いに負ければ田忌が悪いし戦死もしなかったとなり、田忌は誅殺されましょう…

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戦国策50、郗疵が知伯に警告する話

 晋の知伯(ちはく)は韓・魏の軍を率いて趙を攻め、晋陽(しんよう)の城を囲んで水攻めにした。晋陽は水没までもはや板三枚分を残すのみとなった。  その時、郗疵(ちし)が知伯に言った。  「韓・魏は必ず敵に寝返りますよ」  知伯  「どうしてそれがわかるのです」  郗疵  「気配でわかります。  今、韓・魏の軍を率いて趙を攻めておられますが、趙が滅びればその…

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戦国策49、昭魚が誰かにアドバイスもらう話

 楚王の后が死んで、まだ代わりの后がいない時のことである。  ある人が昭魚(しょうぎょ)に言った。  「あなたはどうして王に新しい后をお立てになるよう言わないのですか」  昭魚  「王がもしその提案をお聞き入れにならない時は、知恵も尽きますし、まして新しく立たれた后に何も言えなくなりますぞ」  「それならば五対の首飾りを買い、そのうちの一対を特に上等の物にしてお…

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戦国策48、昭奚恤がカマかけられる話

 ・ここから戦国策術策編に移ります。  まだまだ先だからいいかと思っていたら、気づけばここまで来ているとは驚きますね(笑)  ここまでで200ページくらい読んできたので、あと150ページほどで戦国策も終わりそうです。  楚の首都である郢(えい)の人に、三年裁判をしていながらいまだに決着が付いていない者がいた。  その男は、他人に自分の家の売り渡しを引き受け…

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戦国策47、中山君と司馬子期と食べ物の話

 中山君(ちゅうざんくん)は都からの士大夫(したいふ)をもてなした。  司馬子期(しばしき)もそのもてなしを受けたのだが、羊の吸い物が子期のところまでは回ってこなかった。子期はこれに怒って出奔し、楚に行き楚王に説いて中山を討たせた。中山君は逃亡した。後には自分についてくる二人の男がいる。  中山君は振り返って、  「お前たちは何者か」  と聞いた。  二人は答え…

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戦国策46、蘇代が仲人(うそつき)の凄さを燕王に語る話

 燕王は蘇代に言った。  「わしはうそつきのまくし立てるたわ言がひどく癪に(しゃくに)触るのだ」  蘇代はこれに答えて言った。  「私の故郷の周では、土地柄で仲人を卑しむ向きがあります。  両方を誉めるからでございます。  男の家へ行っては彼女は美人ですよと言い、女の家に行っては男は金持ちですよと言うのです。  しかしながら周の風習と致しまして、自分で…

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檻の内と外という問題3

 こうして、平等でなくてはならない!差別はダメだ!競争はダメ、順位付けはダメだ!  という方向性があったと。  その方向性によって学校の競争は順位付けはダメでありみんな揃ってゴールインしなくてはならなくなったと書いた。そういう意味での平等圧とでもいうべきものがあった。平等でなくては絶対に許されない社会、その社会化がなされた。  ・そうしてみると、最近のだっこ紐を外す事件の多発という…

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檻の内と外という問題2

 ということで昨日前回は、檻→効率化への傾きでありそうして正々堂々ではなくなっていった、さらには正々堂々という躊躇を捨てろ、さらには殺戮を楽しめ、それによって効率化をさらに推し進めようという話になった。  ところで、差別とはなんだろうか。差別被差別の歴史は各地にあり、差別はいけないものだ、皆平等でなければならないというような時代があったと思う。  少なくとも私が小中学生の頃は、今思い…

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戦国策45、文侯が酒飲んで雨の中断りに行く話

 魏の文侯は猟場の役人と狩に出る約束をしていた。  その日、酒を飲んで楽しんでいるうちに雨が降ってきた。しかし文侯は出かけようとする。  側近の者どもが  「お酒を飲んで楽しんでおられるところに雨も降って参りました。一体どちらへお出かけになるのですか」  と言うと、文侯は言った。  「私は猟場の役人と狩りの約束をしている。いくら酒が楽しくても、一度は約束通りに会…

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