戦国策4 甘茂が蘇子に話をする話

甘茂(かんぼう)は秦から逃げ出して斉に向かう途中で蘇子に出会った。 「あなたは江のほとりに住む娘の話をご存知ですか?」 「いや、存じ上げません」 「江のほとりに住む娘たちの中に貧乏で明かりを持ってこられぬ者がいました。ほかの娘たちは彼女を仲間はずれにしようとしました。娘は立ち去ろうとしましたが、他の娘たちに言いました。「わたしは明かりを持ってこられないものですからいつも真っ先にきて部屋を掃…

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戦国策2 張儀が言葉巧みに大金を手に入れた話

張儀は楚王に会う。 「わたしは晋に行きますが、王は欲しいものはありませんか?」 楚王はとくに何もないという。 張儀はそれで「晋には美人が多いですが、紹介しましょうか」 と王に告げる、王は大いに興味を持ち、大金を与えた。 楚王の后と妻(戦国策1で出た人)は、この事態をひどく恐れて張儀に大金を送り、仲良くしようとする。 そして張儀は「出立に当たり王より酒をもらいたいと思います」というと王…

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戦国策3 司馬喜が陰姫を后にするよう工作する話

陰姫と江姫は共に中山王の后になろうと争っていた。 司馬喜は陰姫の父に言う、「もしも陰姫が后になればあなたがたは大きな権力を手に入れられるでしょうが、もしもならなかったら破滅です。ならばどうしてわたしの意見をお聞きにならないのでしょうか」 「その通りだ、どうすればいいでしょうか」と陰姫の父は言う。 そこで司馬喜は中山王に書状を送る。 「わたしは趙を弱らせ中山国を強くする方法を知っております…

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戦国策6 聶政とその姉の話

聶政(じょうせい)は宰相を討ち、仇に報いると腰をかっさばき腸をつかみ出して死んだ。宰相を殺すときに王まで傷つけていることもあり、韓では聶政の遺体を市場にさらし、千金の懸賞をかけたが、長い間それが誰であるかを知る者は現れなかった。 聶政の姉はこの話を聞くと、「弟は優れた人物。わたしが自らの身を惜しんで弟の名を消し去ってはならぬ。弟の意にはそぐわぬことではあるが」と言って韓にでかけた。 遺体を見…

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戦国策1、楚王の妻が新妻を巧みに駆逐する話 改

 魏王が楚王に美人を贈り、楚王はたいそう喜んだ。  楚王の夫人(鄭袖、ていしゅうと言う)は王がこの美人を愛でているのを知ると、たいへんに可愛がった。  衣装なども彼女の好みを尊重し、住居も寝具も合わせてやって、そのかわいがる様は王以上のものであった。  楚王はこれを見て言った。  「婦人は夫に容色によって仕えるものである。そうなると嫉妬も自然の情である。  あいつは…

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